top of page

2000万円以上の借金の理由、借りられたワケ、そして返済

Image by Olia Gozha

先日、ストーリーにて、2000万円以上のローンを抱えた話を書きました。

今日は、なぜそうなったのかを書きます。




そもそも私なのですが、、、男運がありません!! (笑) お金持ちの人には、ほぼ会いませんでした。そして困っている人がいたら、助けないといられない性格。


これらが災いしました。


この2000万円のローンを抱える10年近く前にも、500万円以上、返済しています。


2度も同じ失敗をしているのでした。とほほ。



【借金した理由】


借金の原因は、ずばり「男」です。つき合っていた男性です。


自分のためでは、これっぽっちもありません。


彼のためを思って借りたローンでした。


「仕事に使う道具を買いたい。」

「生活費が足りない。」


彼は、借金を作れる立場の人間ではありませんでした(← あやしいー)。


それらを私が肩代わりしていました。


(もう、なんとおめでたいというか。アホ。)


そして、ずいぶん経ってから、彼が仕事を辞めていたことに気づきます。


彼は、私に嘘をついて、ずっと無職でした。


当時、私は、うつ病を患っていたこともあり、「考える力」が衰えていました。


そして、彼に「洗脳」され、うまく使われていたのです。


あれよあれよと気づいたら、2000万円以上に借金が膨れ上がっていました。



毎月の返済が月末にやってきます。


その時は、戦々恐々でした。いくら、引き落とされるのか。足りるのか。


月末が恐怖でした。


生きた心地がせず、自己破産も考えました。


しかし、絶対に自己破産をしなかったのは、親に買ってもらったマンションがあったからです。


これだけは、絶対に手放したくなく、それが理由で、なんとかがんばりました。



【多額のお金を借金できた理由】

これは、私が、一部上場の大きな会社に勤務していたからです。


銀行やクレジットカードで、ほいほいとお金を貸してくれました。


キャッシングの利率は、とんでもなく高いです。


でも、そんなことは考えていられませんでした。


返済のためにお金を回す。


いろんな銀行などに口座を開設しました。そして借金をしました。


完全スルーで断られた銀行も何件かあります。



そして、あと1つ、救いだったのが(← 救いといっても借金を増やしただけ。)、生命保険の「貸付金」です。借金のために、生命保険を解約しようとしたところ、提案してくれました。

そういう「ワザ」があることを知り、この貸付金で、数百万円を借りられました。


借金できるところは、ありとあらゆるところを考えました。


でも心に決めていたことは、「消費者金融」からは、お金を借りないということでした。


結果的には、銀行のローンは「消費者金融」なのですが、明らかに名乗っているところからは、借りませんでした。



その彼は、すごく悪知恵がはたらく人で、年末のボーナスが出た時期に、3日連続で、銀行口座からお金が引き出される事件がありました。銀行や警察まで行って調べてもらったところ、なんと、彼が、私のキャッシュカードを夜中に抜き取り、近くのコンビニで引き出していたのです。


警察からは、こういうケースは、「身内であることが犯人のほとんど」と教えてもらいました。


その時の彼は、全く罪悪感のかけらも無く、悪知恵をはたらかせて、さらに私からお金をむしりとっていきました。


自分がどうしようも情けなく、救われず、自殺も考えました。


「そうしたら、ラクになるなあ・・・」


と。


本当にさんざんな数年でした。


最後は、当然のことながら、絶縁しました。


私に残ったのは、多額の借金だけです。



【借金返済】

追い込まれた私は、前述のとおり、「自己破産」も考えました。


「自己破産」か「返済」か「自殺」か。


その3択しか、考えていなかった時期もあります。


やがて、うつ病が改善してきた時に、少しずつ頭が回り始めました。


まず、思いついたのが、会社の制度である「持ち株制度」と「財形積立制度」でした。


これは、途中から給与から天引きで行っていました。


「これを現金にできないか?」


そこから、私の頭が動き出しました。


調べて、無事に現金に変えることができました。といっても微々たる金額です。


でも全然無いよりはマシ。少しまとまったお金を返済できました。


次は、自分が積み立てていた「純金積立」。これも全てお金に変えました。


また私は、両親から、両親の形見がわりの純金1㎏(!)をもらっていました。


これは、余談ですが、両親はこの金をとても安い時期に買っていて、私が売るころには、3倍の価値がついていました。


その時には、すでに両親は、体調が悪く、まともに話せる状況ではありませんでした。


「お父さん、お母さん ごめんなさい。どうしても必要なので使わせてください。」


と懺悔し、地金を売りました。そして返済。ここで、少し気持ちがラクになり、自己破産も回避できる状況になってきました。


そして、私は、大きな決断をします。


「会社を退職すること」


会社を退職したのは、借金返済だけが目的では、ありませんでした。諸々の事情があり、辞めるタイミングでした。


そこで、手にした退職金。それで返済。


ここまでで、だいぶ、返済のめどが見えてきました。よしよし、返せる!と。



といっても、まだここまででも、1000万円近くの借金が残っていました。


そして・・・この1000万円の返済は、親の遺産相続でした。


実家マンションを売却しました。


賃貸で残す方法もあったのですが、自分には現金が必要なこと、また弟夫婦がいるのですが、今後も賃貸でお金のやり取りがあるならば、弟ともめるだろうと考えました。


弟にもお金を渡すことにして、売却しました。




これで、借金返済完了です。



借金をしている間には、何人かの知人にも頭を下げました。


それでも誰一人として、1円も貸してはくれませんでした。


こんな経験もして「お金とは?」とずいぶん考えさせられました。



借金といっても、彼からはけっして返ってくることは無いお金。


こうして、自力返済しました。


彼を恨んだ時期もありましたが、結局は、自分が悪かったのです。認識が甘かったのです。


人生でとても良い経験になりました。



これは、後日談です。


もう私は、元カレの口車には、ひっかかりませんが、少し罪悪感が出てきたようです。


元カレも思うところがあったのでしょうか。。。


今は、微々たる金額で、何十年かかっても完済できる金額ではありませんが、月に数万、返してくるようになりました。


「自分がしたことが、いずれ自分に返ってくる」


と言われます。


私には、いい意味で返ってくるのかなぁ☆ とお気楽に考えています。


2000万円もいずれ返ってきたら、最高だな!と。



ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。



キャッシュで2億円持っていた母と自分のせいで2000万円以上のローンを抱えた私

https://storys.jp/story/31681


給料日2週間前に所持金276円だった私

https://storys.jp/story/31699


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page