top of page

うつ病 ~発症~

Image by Olia Gozha

【はじめに】


私が、うつ病にかかった体験を書きたいと思います。


ご存知の通り、企業のメンタルヘルスでは、「うつ病対策」も大きな柱の1つです。


私は、うつ病になり休職。リワークプログラムにも参加し復職しました。


分けて書いていきたいと思います。


【うつ病の発症時期と睡眠への執着】


私が、うつ病を発症したのは、2004年11月頃。今から14年前。33才の時です。


20代の頃から、「寝つきが悪い」という傾向はありました。


当時は、その日や過去の会社であった出来事を考えていたら、「眠れなくなる」といった状態でした。


今でもそうですが、私にとって睡眠は、とても大事なことであり、もっと言うと、睡眠に執着している傾向があります。


「ぐっすり眠れないと、翌日の仕事でミスをしてしまうのではないか?」


と思っていました。


「寝ていないと、転んでケガをするのではないか?」


とも考えていました。


ぐっすり眠れないと気が済まないのです。徹夜をすることは、とても考えられません。


【20代から30代へ。そして発症。受診を決めた。】


そうして、20代は、薬をのむこともなく、やり過ごしていました。


そして、30代になり、出産し、育児休暇から復職し、離婚という様々なライフイベントがありました。


30代になった頃には、育児をしていた時は、疲れてぐっすり眠れていたのですが、離婚の影がしのび寄ってきた時に、睡眠導入剤をのむようになっていました。


さらに加えて、職場のトラブルがあった時に、うつ病を発症しました。


トラブルとは? 「いじめ」です。


当時、新たな施策を開始することになり、保健師として準リーダーになりました。

その時に、この施策に参画することができなかった先輩から、毎日のようにいじめられました。

その先輩は、立場上、携われませんでした。

私からすると、先輩の事情でかかわれないにもかかわらず、逆恨みでいじめられた状態です。

花形の施策だったので、先輩は、かかわれないことがくやしかったのでしょう。

私ともう一人の先輩が当たり続けられました。毎日、嫌みを言われ続けました。


時には、個人の携帯電話に、真夜中にメールを送られることがあり、本当につらかったです。

常軌を逸している状況でした。


もう毎日が、「いじめられやしないか」と恐怖でした。体はとても緊張していました。

ガチガチの状態です。

(仕事は、なんとか問題なくできている状態でした。)


なんとかやり過ごしながらやってきた10月のとある日に、症状が起こりました。


「パニック発作」です。


何かいやな事があって、トイレに駆け込んだ時です。


「うわ!呼吸ができない!!」


その時に、精神科に受診することを決めました。



自ら医療職と言えど、やはり精神科への受診のハードルは高かったです。抵抗が強かったです。


この先、病人扱いになるかもしれないし。。。


しかし、呼吸さえままならないことに、命の危険を感じました(一瞬ですが)。


それで観念して、受診することに決めました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【うつ病かな? と思っている方へ】

ここで少し、間をはさみます。


このストーリーを読んでくださっている方で、もしかしたら、ご自身が、「うつ病かな?!」と思っていらっしゃる方、いらっしゃいませんか?


ご存知の通り、うつ病の最悪の事態は、「自殺」です。


「自殺」は、女性より男性の方が、命を落としてしまう方が多いです。


男性は、どうしても受診を先延ばしにしたり、受診されない傾向があります。


男性、女性の全てに言えることですが、少しでも思い当たることがありましたら、「精神科」を予約してください。


一概には言えないのですが、受診するハードルを低くする目的もあり、「心療内科」を標榜しているクリニック等あります。「心療内科」とは、心に何か問題があって、体に胃痛などの症状が表れている状態に受診するような科です。うつ病には、さまざまな薬が使われ、人によって、「合う、合わない」の要素がとても大きいです。その意味で、私は、ハードルは高いですが、「精神科」を受診されることをお勧めします。(あくまで個人的な見解です。ご了承ください。)


また新規の患者さん、「初診」は、すぐに予約が取れません。人気の病院であれば、あるほど、時間がかかります。一般的には、予約が取れるのは、2週間後ぐらいと考えていたほうがよいです。

切羽詰まっている状態の時に、すぐ受診できません。よって、症状が重症になる前に、余裕をもって受診されることをお勧めします。軽症から、治療を始めたほうが、治りやすいです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【受診】

上記の通り、もれなく私も初診まで待たされました。10日ほどでしょうか。


もうその頃には、パニック発作は起こらなかったものの、睡眠がとれませんでした。


やっとの思いで、初診の日を迎えたという感じでした。


先生からは、「うつ状態ですね。」と言われました。予想通り。


軽めの薬から処方されました。そしてなんとか落ち着きました。


休むことなく、パフォーマンスもふだん通りだったと思います。


始めは、1週間、2週間と短いサイクルで受診し、副作用は無いか?、症状が緩和されているか?、薬が合っているか?をみていきます。


受診して大事だと思ったことは、「先生との相性」です。


人は、どうしても好き嫌いがあります。


相性の合う、ご自身が信頼できる先生のところで受診を継続されることをお勧めします。


うつ病の薬は、風邪薬のように、のみきったら終わりというものではありません。

効果が出てくるまで、約2週間かかる薬もありますし、自己判断で勝手に服薬をやめてしまうことは、大変危険です。主治医の指示通り、服薬し、体調が悪いようでしたら、電話をして、指示を仰ぐことをお勧めします。


読んでくださった方、どうもありがとうございました。



←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page