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障害者の定義ってなんだろう

Image by Olia Gozha


障害者の定義がよくわからなくなってきた。

あの毎年恒例の、ギャラ問題で揺れる、お涙頂戴に特化した、あの番組のせいではないのだろうが…

というよりここ数年あの番組を見てもいないので、何を放送していたかはそもそもよくわかっていない。

SNSに上がってくる記事や呟きをサラッと読み流す程度だ。


ところで。

ネットスラングで「ガイジ」という言葉があることを最近知った。

最初はなんのことか全く意味がわからなかったが、調べてみて…うん、確かに酷い言葉かもしれないと思わされた。

後付けで意味が多様化しているようだが原点はやはり障害だ。

でもそういった言葉に真っ向から反論できない自分がいる。


小学生の頃、身体に不自由を抱えている方を(たぶん)悪意もなく「しんちゃん」と呼んでいた事を思い出したのだ。

意味は読んで字のごとく。察してほしい。


責任逃れをしたいわけでもないし、他人のせいにしたいわけではないが、クラス中皆がでそんな呼び方をしていた。

担任も何も言わなかった。というより確実に同調していた。

今となっては本当に平謝りするしかない発言だ。

言葉だけではなく色々やらかしていた気もする。

あの当時校内に特別学級が存在していたらそんなことにはなっていなかったかもしれない。

もしくはもっと酷いことになっていたかもしれない。

どちらに傾いていたか、今となっては知りうることは不可能だが。


話を元に戻そう。

法的にというか制度的に障害と認められるという事は別にして。


「眼鏡をかけなければ物がハッキリ見えない。」

「薬を飲まなければ精神的に落ち着かない。」

「他人を傷つけることに何のためらいもない。」

「ちょっとした吃音があるが故に言葉が伝えづらい。」


程度の重き軽きはあれど、治療で治る可能性があるにせよ、これだって見方によっては全部障害と考えてもよい。

つまり世の中殆どの人が何かしらの障害を抱えているといっても過言ではない。

そんなふうに捉えることもできるのだと思ってしまったのだ。


もし自分の弱さや不得意、苦手な部分を平然とさらけ出せることができたら。

もし可能な範囲で皆でその悩みを共有し理解し分かち合うことができたら。

もしそんな考え方が世の中に浸透し始めたら。

今漠然と定義されている障害者と健常者の垣根はもっと低いものになるのではないかと。

ほんとうの意味でのバリアフリーに近づけるのではないかと。

「障害者が」とか「障害者のために」という冠をわざわざ付ける必要もなくなるのではないかと。

所詮夢物語に過ぎないのだろうが、そんなことを考えてしまったために定義がわからなくなった。


私は他人から見たらあまりにくだらない、非現実なことをつらつらと書き過ぎてしまう。

そんな障害を抱えているのかもしれない。


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