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相反するアドバイスに揺られながらも、納得する自分の「意思決定」をした話

Image by Olia Gozha

「A君に告られた」

学生時代、良くあった経験を思い出した。同じクラスのA君から告白された。

思いもしない出来事だったので、これからどうしよう。

付き合う?付合わない?

女子会の中では決まってこの様な会話になる。

親友B子「A君は、真面目で優秀だし、相手の気持ちをわかって行動してくれるよ!付き合うべき!」

親友C子「かなりツマラナイ人だよ。もっとリードしてくれる人がいいんじゃない。付き合うの辞めたら?」

そうそう、付き合う派と付合わない派で分かれるのが常。


私は、結局意思を持ってどちらかを選択するというよりかは、どちらのアドバイスも言われて見ればごもっともで、もう良くわからないから結論進めなくて、現状維持つまり付合わないことにした。


10年経ってのデジャブ

同じ様なことがビジネスでも起こったのだ。

解決したい課題に対し、特に信頼している2人の方から全く対立したアドバイスをいただいたのだ。

ある一人は今直ぐにでも進めるべき、ある一人は辞めるべき。

どちらの方がその結論を導き出した過程も納得出来るものだった。


後悔した10年前とは別のやり方で納得したい

10年前、A君と付合わないという判断をした事に対して、なぜか後悔が残っていた。

下した決断に対しての後悔ではなく、納得がいってないまま選んでしまったことへの後悔だった。


そして、今回は「納得した意思決定をする」と誓って動き出した。


そもそも2人のアドバイスしか聞いていないから決められないのだろう、と考え、20人の頼りになる方に質問を投げかけた。さらに、ネット上でもどの様な意見があるかを夜な夜な検索していた。


しかし、賛成派も反対派も同じくらいの意見が集まり、予想とは反対に、情報が入れば入るほど混乱していったのだった。


物事は白と黒どちらも兼ね備える、色を決めるのは自分自身

その様な時、ちょうど参加した講演会で「ニュースは白でも黒でもない」という考え方を聞き、それが耳に残った。

全ての物事は、事実は1つ。しかし、それを見る人の数だけ、変化する。

良いという人もいれば、悪いという人もいる。その人の持つ経験・知識・ポリシーなどによって作られた色眼鏡を通して価値判断をする。


「自分の価値基準は?」


そのメッセージに最も大切にすべきことを、上記2つの経験ではしていなかったことを思い出した。

なぜ求めているのか?そもそも必要なのか?どうなりたいのか?どうしたいのか?‥

根本を明確にすることである。

一本譲れない軸があるから、それを頼りに情報を集めることができるし、比較もできる。

しかし、それがないと、ただ情報が入ってくるだけになってしまって混乱するだけなのだ。


おわりに

人生は決断の積み重ねで、考えて見れば、毎日膨大な意志決定の瞬間と出逢う。

何を食べるか?誰と食べるか?または食べないか?も意思決定である。


そう考えていくと、

私はいつの間にか流されて意思決定をしているのではないか。

そもそも意思決定の瞬間に気付いていないのではないか。

その様な疑問さえ生まれてきた。


意識をして物事を意思決定と捉えるか否かも自分次第、か。


私は、どうなりたい?

今よりももっとキラキラする世界を見に行きたい。


だからこそ、もう一度自分自身に問う。

「誰かの声に”流される”ことなく、自分自身の意思決定ができているだろうか?」

「納得した人生を生きているのか?」と。

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