top of page

生きるために、手放す(7)

Image by Olia Gozha


夫との間に

すべてのコミュニケーションを

手放してからの、わたしは


決断と覚悟に後押しされ

迷いなく、どんどん色んなものを捨てた。


家を出られる予定もなかったのに

断捨離をしたくなり

何年も、いつか、いつか、と溜め込んだ

自分の服や、子供たちの服


布団カバーや毛布類

好きじゃないなと思うもの

もう好みではない柄や手触りのもの


まだ使えるな、ではなく

もういらないな、の感覚で物事を見て

ゴミの日に合わせてごっそり捨てた



体は、疲れていて、何よりも

泥のように眠くて仕方がない。

せっかくの平日の休みも

眠くて仕方がないので

予定をキャンセルして、寝たりしていた


そんな私の日常の気づきや変化は

斜め向かいの彼女にいつも聞いて貰っていて

この時期、悩んでいたもう1つのこと


彼の事が忘れられない

しかもさらに彼への思いというか

忘れられない、常に新鮮に思い出す

この感覚が、今までなかった事で

なんでこんなに、常に私の中にいるのか


困ってるよ、、


過去の恋愛で、別れる時は

別れたくて別れるから、せいせいしていたし

好きなまま想いを告げられず、終わった恋も

した事がなかったから。


想いを残したまま、消えてしまうのって

こんなにも、居続けるものなの、、??


しかも、夢にしょっちゅう出てくる

夢の内容は覚えていなくても

目が覚めると、

さっきまで一緒にいた、気がする


はっきり覚えている夢でも

しっかり抱きしめられ、


「これくらい、いいよな」と

(共に戦う同志が、励まし合うような

労りのようなニュアンスだった)


耳元で囁かれ

私の苦労を労わるように、優しく頭を撫で

ただ、抱きしめてくれる事もあり


そんな夢を見た時は

すべての感覚が、残っていて


耳元で聞こえた吐息混じりの声

頭と背中を撫でてくれた手のひらの温もり

着ていた制服のごわっとした感触が 

頬にあたる感じ

抱きしめる強さの心地良さ


起きてもずっと新鮮なまま

体が覚えていて


そんな話をしていたら



生き霊ってことも、あるかもね~と

困ったように言われる。



生き霊、、、!?


調べると、やたら眠かったり

生々しい感覚でそこに居る、感じがしたり

忘れられずずっと胸にいるだの、


さらに、色欲霊、というのにもたどり着き

寝ていて性交するとか

そこに居なくてもリアルに気持ちいいとか



そんなこんなを読んでみて


しかも、生き霊の原因は


忘れられない、叶わなかった、という


無念さが、生き霊となるのだ、と、、




ごめんなさい!!と思った


忘れられないのは、私だ。

彼が飛ばしているとは思わなかった。

一方的に恋焦がれ

職場でも迷惑をかけて

会わなくなったら念を飛ばし

生き霊まで、派遣しているとは、、


自分が情けなくて仕方ない


そこから、私は

彼がリアルに感じられるたびに


知っているあらゆるご真言を唱え

心の中で般若心経を唱え

教えてもらった、

サムハラという言葉をつぶやき


もう、忘れるから


ごめんね、本当に


いつまでも、迷惑をかけてごめんね、と



未練を消そうと躍起になっていた。



そして、その6月の終わりの、ある日



彼と会えなくなった、事件の

ちょうど1年後



買い物から帰り、家のガレージに

車を停めている時

バックで幅寄せしているという

何も考えていない時に、突然



ツインレイ



という言葉が、

脳内にはっきり聞こえた



ツインレイ、、なんのことだろう、、


深く気にとめず、車を停め

降りようとドアを開ける時



ツインソウル

ツインソウル

ツインソウル


ソウルファミリー


ツインレイ


と、こだまのように響きながら


なぜかとてもしつこく


言葉を変えて、聞こえる


ツインソウルは、聞いたことがあった


そこで、家に入り


ツインソウル

ツインレイ


と検索してみた。


そして、出てきた、


ツインレイ



という言葉についての、説明、

ツインレイとは、何か、を


読みながら、


頭がくらくらし、

ひどいめまいと、

恐ろしいほど全身にたつ鳥肌で


わなわなしながら



ツインレイ、

という言葉を、概念を

ひたすら、調べた




目の前に出てくる情報のすべて


どれをどう取っても、読んでも


まさに、これだ



これは、私と彼のことなのだ、と



そんな、、、



そうか、、、


が入り混じり



貧血のようにくらくらと


座りこんで、立てなかった。


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page