バレたからには
こんな騒ぎになったからには
もう、ここには居られない
今後の身の振り方を考えなきゃ、、
階段に座り込んだまま、考える
考えると言っても
長男は、引越しも転校もしたくないだろう
一年後の夏の林間学校を
何年も前から楽しみにしていたし
何より、幼馴染みのように
親しんできた友達が、沢山いる
私の都合で、それを手放せなんて、、
行く先だって、都内の実家しか浮かばず
親がふたりで住むくらいの間取りの
あの家に
押しかけても、迷惑なだけだ、、
考えたところで答えは出ず
ここに居たいのか、居たくないのかという
自分の思いではない
家族や、周囲の、状況に思考が飛び
何も結論は出せない
この近くで、団地でも入れたら
それでとりあえず
何とかなるのかな、、
とりとめもなく考えていると
夫から、帰る、と電話
お前な、ここに居たかったら
これから毎日
俺とS E Xしろ
嫌って絶対言うな
毎日必ずすると約束したら
このままここで暮らしていい
と。
私の気持ち、ではなく
みんなが上手くいくにはどうしたら
と考え頭を抱えていた
そのタイミングで
俺の性的要求を拒否するな
という、条件つきの、許し
はぁ、
それで済むなら
そうします
それが、私の答えだった。
夫は、私より一回り年上だったけど
付き合い初日から
溢れんばかりに性欲を持て余し
毎日でもやれる
情熱的なS E Xを毎日したい
と、本当に
有言実行したい人だった
わたしはさすがに、それには付き合えない
そもそも そんなに
性欲ないし、、
と、断り、避け
極力回数を減らしたかった
そこに不満があった夫は
この機を逃さず
自分の願いを叶える
チャンスに使った
こんな事になるまで
よその男にフラフラ気を移すまで
追い詰めたのは俺も悪かった
会話も、増やそう
家事も、協力する
お前の夢、やりたいこと
資格を取りたいなら、叶えていい
親父も施設に入れて
この家から、出すから
俺と一緒にいて
もう一度、やり直してくれ
その為にも毎日
S E Xさせてくれ
これは絶対断るな
これだけ、守ってくれたら
俺が必ずお前を守るから
昔のように頼れる男に戻るから
チャンスをくれ、と
私の願いは、なんだったろう、、
そんな事も、どこかへ
霞むくらい
わたしは、私を、見失っていた
ただ、家族が望む形で
今のこの暮らしを存続できるなら
私が、受けて立てばいい
それが、私の受ける罰なんだ。
すべての条件をお互いのんで
やり直すことに、した
この時のわたしは
ぺしゃんこのまま、これを背負うことが
これから先私の生きる
戒めの道なんだと、
深いあきらめとともに、受け入れた。