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愛する娘がADHDだった〜シングルマザーの心の記録 /Vol.3

Image by Olia Gozha

死んでいる!?


「おかえりなさい」(少々?怒った声の私)


「ただいま……」(ごくごく小さな声の娘)


去年のクリスマス頃の話し。

娘はクラスの文化祭の打ち上げがあるってことで、家に帰ってきたのは確か…0時を過ぎていた。

もちろん…約束の門限は過ぎていたのに…


まぁ、クリスマスだし…

まぁ、文化祭の打ち上げだし…

まぁ、先生も一緒だし…

まぁ、クラス全員だし…

今日は大目にみてあげよう…としていた私。


しかし…

これから話すできごとは、私にとって非常にショッキング…。

人生のうちのTOP3に入るくらいの大事件。


あまりにもストレスが強すぎて、実は細かいところを、いろいろと忘れてるけど…。

これって…もしかして…現実逃避?なのかな?


それでも、これだけは忘れられない…

この時に見た娘の顔!


「明日も学校だから、早くお風呂入って寝なさいよ〜」


「…………」


「玄関の電気消して〜」


「………………」


「◯ちゃん〜◯ちゃんったら!!聞こえてんの?」


娘の部屋は玄関に近いから、私がいつもいる一番奥のリビングに来る前に、部屋に入るのが恒例だけど、なんかおかしい??


いつもなら、遅く帰ってきて怒られそうな時には、バタバタ着替えたりシャワーに逃げたり、するんだけどな?


あまりにも、シーンとしすぎている

無音なのだ…


なんとなくイヤな予感がして、私は部屋に走った(松葉杖だから気持ちだけ走ってる感じ)


「死んでる!!」


「娘が死んでる!!」


私は…私は…私は…心臓が止まった!!


産まれて初めてのビンタ


部屋の真ん中で、娘が倒れている!

目玉をカッと開けて、口も開けて、大また開いてるからパンツも丸見え


「◯ちゃん!◯ちゃん!◯ちゃん」


思い切り身体を揺すった、何度も何度も…


そうしたら、娘がむっくりと起き上がり、ヨタヨタとベッドの上へ…


死んではいなかった…


ホッ…(ほんの一瞬)


これは酔っぱらっている!


それもかなりの泥酔状態で、目はうつろ、しゃべろうとしてもしゃべれない


「◯ちゃん!お酒のんだの?」

「何してるの?どうなってるの?」

「◯ちゃん!スマホ出して!」

「いったいどうなってんの!!」


娘は、なぜかベッドの下にある衣装ケースを全部引きずり出し、中の洋服を出し始めた。

しかし、引きずり出してるつもりでも、酔っぱらってるからメチャクチャ。


どうやらiPhoneを探しているらしい…?

私の言うことは聞こえたのか?


でも、洋服をちょっと引っ張りだしては、床に倒れる。

そして、また出しては、ベッドに倒れる。


ヘラヘラしてるような、何かに取り憑かれたようなすごい顔


あまりにもひどい様なので、たまりかねて…


「◯ちゃん!しっかりしなさい!」

「いったいなにやってるの!!」


バッチーン!!


やってしまった…思い切りたたいてしまった


娘の頬をぶち叩いた!

かなりの力で叩いた…たぶん!


娘が産まれて18年…初めてだ!


でも…娘は、気がつくどころか、そのまま気を失ったかのように…


バタッと倒れて寝た


たぶん…今思えば、急性アルコール中毒になりかかっていたであろう​

いや…なってたかな?

救急車を呼ぼうとしたけれど…


「ぐがぐが…ぐぅぐぅ」


と、いびき?が聞こえたので、とりあえず何が起こったのかを誰かに聞くのが先と思いなおした。



パニックになった私


心臓のドキドキが止まらない


ドキドキ……ドキドキドキ…どきっ


速くなったり遅くなったりして、なんだか苦しい

これが不整脈?

パニック障害?


よくドラマで、家族の事故の知らせを聞いて、「うっ」と胸押さえたり倒れたりするシーンがあるけれど…

それって、本当にあるんだって実感した。


心臓のドキドキは数日は止まらなかったから…


それに、「死んでる!」って本当に思ったし、その時は絶対に心臓が爆発しそうになってた。


ドキっ


本当はこの文字を30倍くらいに拡大して、書きたいくらいの音がしたんだ。​

きっと…一瞬止まったに違いない!!


とにかく…言葉では言い表せないくらいに、驚いたのなんの!!

私はすっかりパニックになっていた…


しかし…ここから、この急性アルコール事件には、とんでもない事実が次々とでてくる。

どこから…何を書いたら良いのか…??


To be continued …

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Image by Jukka Aalho

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