「大人の仕事脳診断」についてのお話、第3回です。
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当初はものの試しと始めたものでしたが、正月の予想外の波で大変だったながらも手応えを感じ、ひとまず当初予定していたものは作りきってしまおうと、開発のピッチとテンションも高まっていました。
そして年明け最初で最大の効果となったアップデートに繋がります。
当時そのアップデートでさらに増やせる確信はありましたが、良くも悪くも予想しえなかった形に発展していきました。
「仕事脳診断」を通して得たまとめまで含めてご紹介します。
【第二波】1月18日のアップデート
このアップデートで開発当初から考えていた機能が揃うことになりました。
アップデートは大きく下記の2点。
アプリ名の変更
12月28日のアップデートから利用者が日に日に増え、頂く声も多くなっていました。
その中でも多いのが「女性版はないのですか?」という声。
まだこの時点では暑苦しい「男の仕事脳診断」でした。
自分のウォールに「男の仕事脳診断」の診断結果を出しても良いと思う女性はそうそういません。
そこでターゲットを狙い撃ちすることをやめ、あらゆる人に使ってもらえるよう現在の「大人の仕事脳診断」に変更し、女性用の診断結果も用意しました。
アップデート後の解析では顕著に女性の利用が増え始めました。
やっぱり暑苦しい男は嫌われるようです。気をつけましょう。
チーム脳診断機能
これが今回の火種です。
自己診断を行ったあと、友達も仕事脳診断を利用していればその結果が表示され、友達を選択するだけでチームの傾向を診断できるものです。

チーム脳診断を追加したことで繰り返し使われやすくなり、友達を巻き込むことで話題・クチコミにされやすく、診断したい友達を紹介したくなる仕組みが出来上がりました。
チーム脳診断はただのオモシロ機能ではなく、チーム作りに本当に役立つツールとして、繰り返し使ってもらえればという思いもありました。
アップデートを行った18日中だけで3,000いいねの増加を確認でき、これは上々だとウキウキ気分でしたが、本番は翌日からでした。
アップデート翌日の19日中で35,000まで増加。
さらに翌日の20日中で85,000まで増加。
そのまま日々増え続け、1月末までに33万を超えることとなりました。
診断結果の自己満足だけで終わらず、チーム診断によって友達と話題を共有できることに魅力をシフトさせたことが、多くの人に使ってもらえた要因かもしれません。
当時は数字の増えっぷりに「コレどうしよう」と軽く引いていたのと同時に、バイラルの波にうまく乗れたことへの高揚感もありました。
アクセス増加と同時に、今度はサーバー費用に財布が直結されている社長がピンチになるので、この辺りから内部の効率化もコッソリやり始めました。
個人情報の問題
この爆発のなか、完全に予想外の問題が発生しました。
短期間で爆発的に広がったことで多くの人の目に触れることになり、個人情報保護の面に関しての苦言が挙がり始めました。
「仕事脳診断」では、診断結果に表示するための情報のみ取得していたのですが、当時他の診断系アプリでは怪しい動きをする物もいくつかあり、仕事脳診断も半ばウイルス的な爆発的広がりを見せていたので、この不安は当然かも知れません。
自社サービスのイメージにも影響するので、プライバシーポリシーについてすぐにお知らせするのと同時に、プライバシーポリシーのページを作りました。
自分たちは新しいものを作ることだけを見て進みがちでしたが、こうしたケアも欠かせないと身に沁みました。
仕事脳診断から得た教訓
ウォール(自分のページ)に載せたくなる見た目、名前は大事
人に話題を提供できる、巻き込みたくなる仕組みを前提にする
スモールスタートなら意見を得ながら素早く改善できる
プライバシーポリシーはあらかじめ明確に
診断系に限らず、言葉を変えれば様々なサービスに共通して言える教訓なのではと思います。
2週間でリリース、予想を超えてヒットしての波乱、そして反省。
実は他にも細かいことが色々あった気がしますが、とにかくスピーディーに流れ去り、この冬は短期間で濃い体験ができました。
今のところ「仕事脳診断」並のヒットを作れていないのは痛いところですが、人に喜んでもらえるサービスを作り続けていきます。
最後に少し宣伝
この話の締めに合わせたつもりは無かったのですが(いや本当に…)、6月13日本日、うちで提供しているサービス「Aipo」の無料プランを大きくグレードアップしました。

「仕事脳診断」のコンセプトのチーム力向上は、元々はAipoから来ているものなので、お試し頂けたら幸いです!