中学生の頃の夢は小説家でしたが、自費出版の怪しい会社に原稿を送ってしまったために作品をべた褒めされた挙句に「180万円で出版しませんか?」という話が来たのですが我が家にそんなお金はないので出版は断念して、同人誌製作に明け暮れていた中学時代。
今はそうでもないのかもしれませんが、私が中学生の頃は同人誌やアニメなどは根暗な子の趣味という雰囲気でオープンにできるものではありませんでした。
実際私は、中学生の頃は新しく来た土地になじめなくて校内に友達がいなかったため、休み時間はいつもひとりぼっちかクラスの嫌われ者のお世話がかりを押し付けられるかで終わってしまいました。
高校生になって小説家の夢を諦めたことや、ボーイズラブなどがメインの同人誌業界の作風になじめなくて小説の執筆と同人誌製作は高一で卒業しました。
高校生になってからは学校生活が充実して色々と忙しくなったという理由もありましたが、
作家同士の蹴落としあいが本当にひどい世界でした。
一応、即売会などに来るメンバーは常連化してて、他の出展者たちとも良好な人間関係を作るのが望ましいのですが、厄介なのは表面上だけは仲良くしておいて後でネットでデマを流して活動停止にまで追い込むといった陰湿ないじめが存在していたこと。
ちなみにデマで活動停止に追い込まれた当事者は現在プロの作家になっています。
同人活動の幼稚さに嫌気がさして、雑誌の新人賞に投稿を続けた結果、プロデビューしたそうですが家族や親しい人にしか作家であることは伝えていないとのことでした。
同人誌製作を辞めた後の私は洋服やアクセサリーの製作を始めました。
自分で言うのもアレですがわりと売り上げはありました。
というのは、2012年当時はハンドメイドショップというのは珍しくて、サイトなどで宣伝をすればお客さんが来るといった状態でしたが、大手のハンドメイド販売のフリマサイトができてからはちょっとした副業感覚で始めるハンドメイド作家というものが流行し始めて、状況が変わりました。
それで私自身の売り上げも落ちましたが、ハンドメイドブームということでさまざな出展者の作品を見たり購入したりで楽しかったです。
でも、ハンドメイド業界も陰湿な人やおかしな人が多かったですね。
●初心者の方が激安で出品しているケースがわりとよくありますが、そういう人に因縁をつける自称上級者だったり
●生地やビーズなどの知識をドヤ顔で一方的に話すだけで会話が成立しない人だったり
●業務で得た個人情報をどっかに売りさばいてることをドヤ顔で話してる人だったり
●初心者にかなり上から目線で偉そうにする講師だったり
●気に入らないジャンルの作者を一方的に誹謗中傷する人だったり
とにかく変な人に絡まれることが多くてハンドメイド業界からは足を洗いました。
ネットの質問サイトなんかでもハンドメイド関係のトラブルなんかをよく見ますが、
大体の回答に「陰湿なのはあなたの方」みたいなお上品ぶって嫌味たっぷりなコメントが付いてたりなんてのがよくありますね。
その辺が陰湿さを語っています。
創作系の趣味って良くも悪くも職人気質な人が多くてトラブルメーカー率が高いってのは事実です。
まあこういうこと書いたら強烈に発狂する人たちも出てくるかもしれませんが、変な人が多いのは事実なのでその辺を覚悟しておいたほうがいいですよ。
雑誌の特集にあるような「女子のお気軽な週末起業」的なノリで参加すると地獄を見ます。
実際、私もハンドメイド初心者の方から相談を受けることが多いです。
●自称上級者の人から一方的に説教をくらった
●無理な値切り交渉の相手をすることに疲れた
●ドヤ顔で一方的に話しかけてくる割に全く会話が成立しない人に疲れた
●普通に出展者として参加していただけなのに男性だというだけで一方的に追い出された
などなど、
まともな人ほど変な人に絡まれて落ち込んでしまうんですよね。
私の場合はそういう変な人の相手をするのが嫌なので、ハンドメイドのサークルやフリマなどからは足を洗って、既存のお客様や知人からだけ仕事を受けるようにしていますが、真面目でいい人はそういうことができないみたいなので色々と大変ですよね。
だけども、変な人って全く悪気がなくて「自分は正しい」の一点張りなので、普通の人からは相手にされないため、いい人を探しては執拗に絡んでます。
過激派の宗教団体や政治団体がどんどんおかしな方向に向かっていくのと同じように「類は友を呼ぶ」状態なので自分たちのおかしさに気づかないまま時が過ぎてしまい、気づいたら大切な家族や友人が離れていってしまいます。
ハンドメイドや同人活動を否定するつもりはありませんし、思い出としてはとても楽しかったです。
だけども危険性があるということも知ってもらいたいです。
人間関係以外にも個人情報や金銭関係トラブルなんかはちょくちょく聞きますが、個人間取引ということで警察もほとんど取り合ってくれないという現実もあります。


