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私が「自由」を求めるワケ 12

Image by Olia Gozha

前回はリフォームの事だけになってしまいましたが、

今回からは、

リフォームを辞めた後の事を書いて行きます。



私がリフォームを辞めて始めた事は、

「ヨガ」です。


精神的に追い詰められた私が、

なぜ「ヨガ」を始めたのでしょう?


昔から「ヨガ」に興味はありました。

ずーっと気になってました。

でも、家の近所で気軽に通えるところは当時は無く、

なかなか始められませんでした。


40歳を過ぎた頃から、

体が若い頃の様に自由に働かない事も

気になり始めていました。


子供の頃から目が悪かったり、

気苦労が多かったせいか、

小学生の頃から万年肩こり症でした。


薬や病院が嫌いで、

予防医学や代替療法などに興味がありました。


健康的な生活習慣や、

規則正しい生活が好きでした。


これからいくつになっても出来る仕事を

生涯現役でしたい思いがありました。


そんな事を考えているある時、

ふと「ヨガ」が降ってきたのでした。


そして改めて、

自分の望みは「ヨガ」なら全て叶えられ、

そして「ヨガ」を仕事にすれば、

自分だけでなく周りの人も心身共に健康にする事が

出来そうな気がしました。


その時は降ってきたと感じたのですが、

おそらく心の奥底ではその良さに気付いていて、

頭で気が付いたのがその時だったのでしょう。


ハッキリ気が付くと、

意外と行動の早い私です。


早速、「ヨガ」を仕事に出来る様に、

インストラクターの資格取得が

出来るところを探しました。


当時は経験者のみというところばかりで、

未経験OKというところは数少なく、

自宅から通いやすい横浜には1件しかありませんでした。


ここで始めるしかない。


そう心の中では決めていましたので、

すぐに申し込み、通い始めました。


選ばないで入ったところでしたが、

そこは、整体師養成コースもあるところで、

整体師の皆さんと一緒に体の仕組みなどの

専門的な授業を受ける事ができたので、

今になって考えてみると、

とても良いところで学べたと感謝しています。


最初は2級、受かったら1級の勉強に通いました。


その後も世界的な資格の全米ヨガアライアンスの

講座を修了したものの、

学べば学ぶほど「ヨガ」の世界は深く、

自分は今まで生きてきて何も知らなかったんだ、

という事を知るばかりでした。


「無知の知」を実感する毎日でした。


資格さえ取れば、

すぐにヨガレッスンができる様になる!


そう思っていた私は、

自分の考えの甘さに愕然としました。


それからは、ひたすらに日々の練習と

勉強の日々でした。


いくら練習をしても、

いくら勉強をしても、

自分がいつまでも未熟なんじゃないか、

こんなので、

人に教える事なんて出来ないんじゃないか、

という想いはなかなか消えませんでした。


色んな先生のレッスンやワークショップで

学んでばかりいました。


ヨガに関する色んな本も読みました。


ヨガ以外のセミナーや講座なども受けてみました。


ヨガ哲学・瞑想・アーユルヴェーダ・般若心経・

脳科学・量子力学・陰陽学など様々な事を学んだり、

毎朝のヨガの練習において日々自分の内面と向き合ううちに、

少しずつわかってきました。


自分に見えていなかった事がある。

見ようとして来なかった事がある。

人は自分の見たい物しか見ていない。


そもそも、人の目で見える物なんて、

ほんのわずかな部分だけなのに、

さらにその中のほんの一部だけ、

大きな砂場の中の1つぶの砂くらいの事だけを見て、

それが全てだ、なんて勘違いして、

悲観したり、喜んだりしているって事を。


自分で全て判断しているつもりでも、

無意識に操られてしまっているという事を。


自分で意識できる事なんてほんのわずかだと言う事を。


物事には全て二面性があって、

全て良く悪くも捉え方は自分の自由だって事を。


みんな何らかのコンプレックスを抱えている事を。


みんな何かにおいての天才性を秘めているって事を。


人は自分のためよりも、ひとのための方が頑張れると言う事を。


人はみんな幸せになりたいというのが本質だって事を。


世の中に完璧なんて存在しない事を。


自分が今まで不幸だと思って来た事や、

自分は家族から傷つけられたと思って来た事、

自分の立場からしか物事を見てこなかった事などが、

相手にも立場があり、その人なりの考えによってやった事で、

悪気があったとは限らないという事、

などにも気付く事ができました。


完璧な人間など存在しないのだから、

完璧を求めるのはナンセンスだという事を。


悪いところにフォーカスするのではなく、

良いところにフォーカスした方が、

人間関係はうまくいくのだという事を。


そして私は、今まで許せないと思っていた人達を、

許す気になれたのです。


険悪だった主人との仲も、

家族の大黒柱として、

仕事だけは一生懸命に頑張ってくれ、

家計を支えてくれた事、

念願の子供達二人を授けてくれた事、

夢の一戸建てを建ててくれた事など、

感謝できる事がたくさんある事に気が付きました。


自分も妻として、

出来ていないところがたくさんあるにも関わらず、

主人からは文句を言われた事が

ほとんど無い事にも気が付きました。

やりたい事をやりたい様にやらせてもくれました。


両親も、何はともあれ大人になるために、

色々とお世話になった事は確かだし、

厳しく育てられた事で、

自分でなんとかするという精神が育った事、

金銭的に厳しい家庭だった事で、

倹約する事や、お金の使い方が上手くなった事など、

たくさん良い面もあった事に気が付きました。



そして一番大きな気付きは、

ヨガは無理に頑張ってするものではなく、

あり方が大事だという事にも。


そんな気づきが増えていくにつれ、

体も柔軟性が増し、筋肉が付き、

体を動かすのが楽になり、

できるポーズも増えて来ました。


姿勢が良いと褒められる事も増えて来ました。


最初はあまり感じられなかった、

ポーズ中に気持ち良さと開放感を

味わう事ができる様になって来ました。


そうなってくると、ヨガをしない日は、

かえって体の調子が悪く感じられる様に、

やった日の方が調子が良いという事に気が付いて来ました。


そして、ヨガや瞑想の効能は、

今や脳科学的にも証明されていて、

脳の特性を利用して、

ヨガや瞑想でストレスをコントロールする事や、

夢を叶える事もできるんだという事も学びました。


また、ヨガレッスンをするという事は、

自分の出来る範囲のヨガを、

自分の知っている範囲のヨガの良さを、

シェアする、

というスタンスで伝えれば良いのだという事も知りました。



そこで私は、

自分がヨガを始めたくても

始められなかった原因が、

近所で気軽に通えるところが無かったから、

という経験上、同じ様に思っている人のために

気軽に通える住宅地の中の自宅で、

初心者の個人向けにヨガレッスンを始めたのでした。



続きはまた次回。











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