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婚活パーティに行ってきた

Image by Olia Gozha

31歳まであと3ヶ月。

そろそろ本格的にやばいと思ってきた。

30歳の誕生日の3日前に2年間付き合っていた彼氏と別れた。

それから恋人は居ない。

でも結婚はしなくてはいけないと思っている。誰に言われたとかじゃなくて、使命みたいな感じで。

とにかく早くしないといけないって。もう31歳になっちゃうよっていう不安だけで。


とりあえず行動を起こすという意味でも婚活パーティーに参加すべきだと思った。


理由としては、

とりあえず自分の市場価値が分かるから。そして現在そういうところに来る男性はどんな人が居るのか。要するに希望はあるのか、それを確かめるため。


便利な世の中なので婚活アプリをダウンロードすれば、例えば今日近くで行われる婚活イベントを検索して、すぐに参加申し込みができる。

とりあえず平日の通勤時間を使って土曜日に予約をいれてみる。

年齢は27歳~33歳まで参加できるイベント。

あまりにも年齢が離れていると、若い女が来る可能性と私のことをもうオバサンにしか見えない男が来る可能性と、オッサンが来てしまう可能性があるからだ。

同年代ならまだいけるだろうと信じる、甘い私。


さて婚活パーティーの内容は個室で1対1になって、5分くらいの間会話をすると男性が席替えして次の人と話す。ただそれだけ。

5分の間に相手のプロフィールカードで職業や年齢、居住区などを把握。趣味や話し方、仕草をチェック。それで終わり。

アピールだのなんだのしている時間は、ない!


しかしそんな短時間の間にLINEのIDを書いた紙を渡してきた強者も居たので、戦場での戦い方次第で短い時間でも攻撃することはできるのだということを学んだ。

(全然タイプじゃなかったからもちろんLINEは送っていない)


全員と話が終わると、

印象のよかった相手2名へメッセージカードが渡せる。

これが最終アピールとなり、次の告白タイムへの足がかりになる。

メッセージカードには直接連絡先を記載してもいいことになっているので、カップリングは難しいような相手にもとりあえずと言った感じで連絡先を渡すことが可能。


ちなみに私は男性14名参加で、4名からこのメッセージカードをもらった。

(全然タイプじゃなかったから…以下同文)


続いて告白タイム。

こちらもカードが配られて第5希望まで相手を選んで記入。相手も自分の番号を記入していたらカップリング。パーティー終了後にもう一度会ってお互いに直接連絡先の交換をしたり、そのままお茶しに行ったりする。


男14名に対して女18名程居たが、カップリング成立は7組。

かなりのカップリング率だと思う。まぁ私はカップリングしなかったけど!←


カップリングしなかった人は、カップリングした人たちを尻目にすごすごと退散するしかないのだ。

無様だ、こうならないためにはある程度妥協が必要だ。


…というのも、女性は比較的美人やかわいい人が多く、変な人は居ない印象だった。(不衛生とか洋服がダサいとかコミュ障とかそういう人)

でも美人系は少なかったかな、プライド高そうみたいな女は居なかった。

ただ男性側の方は、クラスの男子的な比率でイケメンと普通とオタクが混雑していた。


14名のうちイケメンは1人。

ただしサッカー選手の槙野みたいなかんじ。公務員33歳。

もうなんかの詐欺かなってくらいうさんくさかった。

コロッケを小判型にするか俵型にするかで笑いを取ってきた。さり気ない料理しますアピールがよりうさんくささを際立たせた。

んでカワイイ系が1人。28歳。

でもちょっと人見知りってか女性になれていない感じ。ドキドキがこちらまで伝わってきそうで、私も初めてなのに心配になってしまった。

もちろんこの2人はかわいい女の子とカップリング成立してました。


あとの男たちは…

まぁ童貞でしょって人が3人くらい。

完全に秋葉原好きでしょ?みたいな人が3人くらい。

あとはこじらせてる感じのもう会話すら嫌味でしかない奴が1人。

婚活パーティー慣れしちゃっててもうなんか見失ってる人が1人。

そして、その他って感じ。


非常につらい戦いだった。


何がつらいって、自分がまだ選り好みしていることだ。

30歳超えで参加していた男性は14名中7名と半分。あとは20代。

女性もそんな感じだと途中男性に聞いて言っていたので、まぁその時点で私は負けているだろう。

見た目もかわいい人からギャルまで居て、本当にこちらもクラスの女子的な比率でいろんなタイプの子がいた。

となれば、学生のときにクラスでかわいいとかモテるグループに入っていなかった自分は、たかだか5分の会話でそんな人達に勝てるわけがないのだ。


はじめから見た目の勝負だ、

あんなもんは。

印象がいい人の勝ち。


でもカップリングしてる人達はそこではないところを見ている人も居るからこそ、半数が成功者となっている。

もはやSEとか医者なら誰でもいいとかそんな感じなんだろうか。

看護師とかモテモテだろうな。


とりあえずカップリングはしないまでも戦利品としてメッセージカードはもらえたわけで、完全に市場価値ゼロではないということだけを信じて会場をあとにした私。


ちなみに槙野似のうさんくさいやつに面白半分でLINEのID教えたら、その日の23時くらいに「今から飲みませんか?」ってLINE来て吹いたww

本当にうさんくさい。

つらい。

「友達と今から飲むからごめんなさい」って断ったら、

「こんな時間から飲むんですか?すごいですね!」って返事が来た。

いやいや、いま飲みに行きませんかって誘ったのオマエだろ、すごいですねってなんの感想だよ、すごいと思う時間に誘ってくんじゃねぇよ、話噛み合ってねぇよ、AIかなにかなの?と心の中で叫んだ。


見た目がいいやつにロクな男は居ない。これは人生の教訓。


とりあえず人生初めての婚活パーティーはこんな感じで終了。

また来週は違った感じのに行ってみようかなと懲りない私である。

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