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女子会とは

Image by Olia Gozha


女子会とはなんなんだろう


とにかく話をしたがるのが女性である。そんな女性が一堂に会して、一体誰が真剣に話を聞いているんだろう。

いやいや、私はちゃんと聞いてますよと言う人もいるだろうが。まぁそうでない人が居ることも事実だろう。


ある友達は、

「最近同棲を始めたが、付き合っているだけの時は彼のことを最高の人だと思っていたが、いざ一緒に住んでみたら結婚相手としては不十分だということに気づいた」という。

全くもって贅沢な悩みである。

たしかに同棲経験者からしたら、よくある話なんだろうけど。結果的に別れるか別れないかの相談や意見を仰ぎたいのではなく、ただ「私はそう思った」という報告がしたいのだ。


突き詰めれば、「彼には彼の使いたい柔軟剤があるが、自分はその柔軟剤の匂いが好きではないのでお互い洗濯は別々」であることや「旅行当日、明け方まで飲み歩いていた彼が車を運転できず、自分が運転することになり、しかも彼が会社に忘れ物をしたのを取りに行かされ、挙句そのまま旅行に出発できるかと思いきや、家に帰ってスピーカーを取りに行きたいと言われたので結局取りに帰り、出発する気が失せた」という。

もはや同棲云々の話ではない不満である。(その後ちゃんと旅行したことは補足しておく)

最終的には「一緒に住んだらもっと話す機会が増えると思ったけど、お互い別々の部屋があり、そこから出ないので、同棲しても結局コミュニケーションが増えなかった」ことが一番の要因であることが聞けたのだが、お互い別々の部屋がないと一緒には住めないと条件に挙げたのは彼女だったはずだ。

それを覚えているのは私だけなのだろうか。



またある友達は、

「彼の帰りがいつも遅くて、自分が帰宅してもおかえりと言ってくれる人が居ない。彼が帰ってくるのは早くても22時だから、それまで夕飯も食べずに待っている。寂しいからペットを買いたい。」という。

こいつの場合はツッコミ所が満載で、まず同棲しているわけではなくて彼の家に入り浸っているだけで、別に夕飯をひとりで先に食べてしまえばいいのに「一緒に食べた方が洗い物が1回で済むでしょ?」というなんとも痛い女。

どんなペットが買いたいのか聞いたら「ミニブタ」と言う。もう言葉も出ないほどあきれる話だ。

もう一度確認しておくが、一緒に住んでいるわけではない。

彼に「ミニブタが買いたいと言ったら却下されちゃった」と言う。そんなものは当たり前の話だ。なぜ一緒に住んでもいない女のペットであるミニブタを家に置いておかなければいけないのか。却下以外の選択肢はない。

でもそれについて「おまえ何言ってんの?」とツッコミを入れる女は居ない。

「金魚もダメっていうのよ」と続けるそいつに「じゃあハリネズミなんかどう?」と言いながら微笑む私は極悪人である。


なぜそんな会話が成立するのか。

なぜツッコミをいれないのか。

それは結局そいつが話したい話をさせる順番がまわってきただけの話で、そいつの話が終わって、次に自分が話せる順番が早く回って来さえすれば、そいつがどんなに痛い話をしていようが自分には関係ないからだ。

そして大抵女達は人のアドバイスは聞いていない。それをみんな知っている。

だから無駄なことは言わないのだ。


何のための集まりなんだろう。

ただストレスが貯まるだけだ。


とはいえ、逆に独身彼氏なしのメンバーで集まるとき、上記のような理解不能なツッコミ所満載の話はあまり持ち上がらない。

その代わり思い出話が多くなる。

今話せるネタがないからだ。

「あのとき付き合っていた男がどうだった」とか「あのとき言われたことはなんだったのか」とか

「学生のころ流行ったことをなつかしむ」とか。

あとは「最近気づいた身体の不調」とか「年齢より若く見られた話」とか。まぁ大体はそんな感じ。

どっちがいいのかは正直不明。

でもバカ笑いしたり、意見交換ができる分私は独身女たちとの女子会が好きだ。

まぁそれは私が独身女であるから、という理由が大きいからだろう、あぁなんて惨めなやつなんだと負け犬の遠吠えか、思う人もいるだろうが。


とはいえ、結局恋愛や男にバカになれる女の方が男には好かれるんだろう。


大抵バカな女は男に振られない。

バカな女は簡単に男の期待に答えるからだ。


会社での仕事は腰掛け程度。

でも自分ではプライドがあって、ちゃんとやっていると思い込んでいるので、後輩への当たりが強かったりするけど、そんな教育熱心な自分も好きで、仕事の悩みや愚痴を言っている時はキャリアウーマンヅラを簡単にする。

その割には仕事を残して彼氏のために定時で退勤して、掃除洗濯炊事をこなし、彼が帰宅するのを待つ。

同棲もしていないし、頼んでもないのにそんなことをしておいて、彼に突然の飲み会が入ろうものなら「私せっかく作ったのに!」とここぞとばかりに言い放つ。

結局飲み会が終わり帰宅する彼を待ち伏せて、わざわざ謝罪させた上に「私待ってたのに!掃除も洗濯もして待ってたのに!私だって暇だからやってるわけじゃないんだからね!」とわめき、相手を困らせる。


絶対にそんな女とは付き合いたくないといいながら、結局男はそういうバカな女が好きだ。

それは結局男がバカだからだ。


男は基本的に女はみんな同じ仕事しかしてないと思っているから、女性社員の中で誰が仕事ができてら誰が出来ていないかというのは、本質的には見抜けていない。結局「仕事ができそうな女性社員」のことを仕事ができる人だと理解しているだけに過ぎない。

だから見抜けないのだ、その女がいかに痛い女であるかが。

また男は「頼んでもないのにやってくれる」ことを「奉仕」だと感じているんだろう。それだけで男は女の上に立った気持ちになり、気分が良いはずだ。

「気が利く女性が好き」というのは結局自分が気持ちよくなるのが好きなだけである。

でも女がなぜ頼まれてもないことをするのかと言えば、それも結局「私は尽くすタイプの女」という肩書きが好きなだけであったり、ただ溢れ出る母性をぶつける対象がそいつしか居ないからなだけだと思う。


男性に問いたいのだが、

例えば、

仕事ができて、残業が多く自分よりも帰りが遅い彼女。

同棲はしていなくて、自分は一人暮らし。時間があれば家に来て家事をしてくれるが毎日ではない。

突然の飲み会も連絡をすれば「いってらっしゃい」と送り出してくれる。


そんな女と付き合いたいですか?

付き合いたいという人はいるだろう、でも前者のバカな女と私が呼ぶタイプの女の方が結局好きじゃないですか?


後者の女のこと、

ちょっと重いと思いませんか?



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