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仮想通貨の課税について思う事

Image by Olia Gozha

確定申告のシーズンがやってきました。


個人事業主の方は、この時期は特に面倒な事も多いかと思いますが、今年はさらに副業で大きく稼いだ方も多いという事で、慌ただしいシーズンになるかもしれませんね。


と云いますのも、2017年にバブルが到来した「仮想通貨」。


私は、残念ながら参入しなかったのですが、2017年大きく利益を上げた方は、今年は仮想通貨元年だ!という事で期待していたところが大きかったと思われるのですが・・


コインチェックの問題なども相まって、残念ながら思うように伸びていないというところで、いわゆる出川組と呼ばれる1月から本格参入した方にとっては、辛い日々が続いているのでは無いでしょうか。



しかし、実はもっと悲惨??なのは去年大きく利益を上げた方たち。

今まで、自分たちがそんなに大きく稼いだ事がなく、またこれから先もバブルは続くだろうという事で利確したものを再投資もしくは現金を使ってしまって、手持ちが無い・・・という事態もあるようです。



例えばの例ですが、

昨年中に1000万円の利益(利確したもの)を仮想通貨であげた場合、全て雑所得で計算する事になりますので、所得に応じて最大45%、住民税が10%となり合計で55%の税金がかかってきます。


専業主婦の方など、他に収入がない場合は、上記でだいたい530万近くの税金を支払う必要があるという事になります。


これに対して、副業の方は、仮想通貨で得た利益に、自身の給料収入をプラスして確定申告する事になり、給料所得の方である程度の控除は年末調整などで終えているため、特に控除するものは無い・・という状況で、確定申告する事になります。


確定申告の控除については、https://www.taka-toshi-cashing.com/kakuteisinkoku/で書かせていただきましたので、参考にして頂ければと思います。



上記の例に戻りますが、もし去年1000万円の利益を上げていて、その分をさらに再投資という事で1000万円分通貨に入れている場合、2018年も順調に値上がりしていれば問題なかったのですが、約半分にほとんどのコインが値下がりしているので、含み損を抱えている方が多い中、ほとんどの方が身動きできなくなっている可能性があります。


仮に、コインが購入時の半分になっているとすれば、500万円の含み損を抱えている事になり、手持ちのお金が無い中で、含み損していても利確しなければならない・・という方が出てくる可能性もあります。


それが嫌なら、お金を借りて530万円を用意するか・・ですが、なかなか現実的では無いですよね。



そして、もう一つの問題。

それは、仮想通貨は今のところ「損益通算」、「繰越控除」が出来ないという点。


損益通算とは、損失が出ている場合に、各所得から控除する事が出来るもの、繰越控除は本年度の損失で控除できないものを次年度へ繰越す事です。


つまり、仮想通貨で得た利益や損失に対しては、両方共認められていないという事で、今年どれだけ損をしても、今どれだけ損をしていても、泣き落としは無しですよ・・

という事を言われているのと同じです。



仮想通貨で、億り人なんて言葉が生まれて、簡単に稼げると参入してきた沢山の夢見る人たちが、確定申告を経て、どんな未来を見るのか・・


これからの仮想通貨が大きく育つのか、それとも縮小していくのかを見る1つの物差しになるのかもしれませんね。

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