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一日を境にドン底

Image by Olia Gozha

ある日突然、一日を境にどん底になる事がある。

ある日、自分の余命を聞かされたり、子供の死を知ったり、足の切断、子供が殺人を犯す、軽いことがらでは倒産、リストラ、失恋・・・。

余命を宣告された人にしたら失恋なんて屁みたいなものだろうが、突然の失恋も本人にしたらなかなか侮れない。

遠い不安は誰でも抱えているが、現実に今日宣告される「ある日、突然のどん底」

ある日、飲み込めない物を無理やり飲み込まされる。どんなに飲み込めなくても、飲み込むまでそれは続く。

どんなに唇が切れようが喉が避けようが、血が溢れ喉にながれこもうが、飲み込むまで終わらない。


私の「ある日」は、お金が無くなった。

ある年の5月25日

会社を経営していた、夫が何十億の負債を抱え倒産、その日から姿を消した。

中学と高校生の子供を抱え、専業主婦だった私は精神的にやられた。急に床が抜ける幻覚を見るようになった。パニックになり、穴に落ちないように手あたりしだいに摑まるが滑って落ちて行く。それは恐ろしい体験だ。

いかれた私はテレビの前でリモコンをにぎり、自分より不幸に見舞われた人のニュースを求めチャンネルを回し続けた。

自殺図り救急車で運ばれた病院で、精神内科に回され、そこで若いイケメンの先生に出会った。

死にぞこないの私は(こんなイケメンで医者で、さぞかしお幸せなこって)とふてくされていると、そのイケメンが

診察中、自分の足を叩いた。するとコツコツという音がするではないか。

この先生との出会いが、色々な「ある日」の人がいるのだと知らされた一人目だった。

イケメンの話に私の頭に、日本の定規が浮かんだ。皆様定規とマイ定規だ。


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