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もう一度走る<<2>>

Image by Olia Gozha

ラン君を獣医さんに連れて行きました。


オス、キジ白、推定3才、体重2.6kg


骨が浮き出る程痩せていて、目が目立っていました。



傷の状態を診ていた先生の口から断脚という言葉が

出るのではないかと不安でいっぱいでした。



傷は右前後の足の表側と裏側です。



特に後ろ足の裏側は傷の範囲も大きく、肉がえぐり取

られて腱にまで達していました。


保護するまで右後ろ足は痛みのために着くことができ

ず、常にお腹に引き寄せるようにしていたために筋肉

が固まっていると言われました。


“傷は治っても足は伸びないかもしれません”という先生の言葉に


この時は


足が伸びなくてもいい、傷さえ治れば・・・


そう思いました。


そして


“怪我をしてから優に1ヶ月は経ってますね”と言いました。


1ヶ月前というと8月か7月後半ということ?


その間、ひとりで痛みと恐怖と空腹に耐えていたと思うと胸が締め付けられました。


真夏の暑い中、傷が腐らなかったのは奇跡です。



“足は切らなくても・・・?”と私から聞いたと思います。


“切らなくても大丈夫ですよ”という先生の言葉に涙が溢れてきました。 


全身の力が抜けました。


よかった!


本当によかった!


私の安心した様子を見てラン君は


ボクは大丈夫なんだ!と思ったそうです(アニマルコミュニケーションより)


そのままラン君は入院しました。


ラン君は 捕獲器に入っている時も、車の移動中も病院に着いてからも全く鳴きませんでした。



病院を出ると大変なことに気づきました。


<<3>>に続く






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