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ワールドピースチアリーダーMONAの原動力、それは障がいという素敵な個性を持った弟part2

Image by Olia Gozha

私の弟、この素敵な世界にようこそ


好奇心が膨れ上がった私にまたとないニュースが飛び交った。

なんと私に弟ができるというのだ。

家族が大好きな私に、さらに大好きな人が増えるということになる。

なんて素敵な事件なのだろうか。


大きくなっていくお腹を見せては母は私に

「今日なお目め屋さんに行って、大きなお目めを選んできたのよ

今日はこれからお手て屋さんに行ってくるね

今日は素敵なあんよが手に入ったのよ」

と私に語ってくれた。

母のお腹の中で、毎日すんごいことが起きている。

そんなことができる母を心の底から尊敬した。

スーパーまま。


自分でお尻が拭けるようになったのも、母が出産のために入院したためだった。

私は着実に

「お姉ちゃん」

になる準備をしていた



目の前に、小さな小さな人間が現れた。

私は小さな人間だと思っていたけれど、私よりはるかに小さい。

小さくって小さくって、いい匂い。

「愛おしい」

この感情も初めて芽生えた。


弟が家にやってくると、同時に、

「嫉妬」

という感情もやってくるようになった。

パパとママがこれまで100パーセント私だけに愛情を注いでくれたのに、その時間と愛情が、私だけでなく弟にも向かうようになった。
そんなこと聞いていない。

計算外の出来事にびっくりした。


私にはキャサリンというお人形さんのお友達がいたので、彼女はよく私の複雑な姉心を聞いてくれた。


弟との楽しい日々


弟が1歳になるころ、私は5歳になった。

ただおっぱいを吸って、寝て、泣いて、笑っていただけの弟は随分といろんなことができるようになった。

私と違い、いたずらというのが好きらしい。

ものが握れるようになると、握っていたものをわざと落とし、拾ってあげてもまたわざと落とす

「落とすんじゃねーよ」

という遊びが、彼の一番好きな遊びだった。

車もどきのおもちゃがあり、それに弟が乗り込み、押せ押せうるさいので、毎日腰が痛くなるまで押してあげた。


公園、スーパー、海、川、

家族でいろんなところに行った。

家族4人で再びアメリカにも行った。

ホームパーティーというのが大好きな母の影響で、毎日家にはいろんな人が来た。

私たち家族の周りは常に笑顔に溢れていた。


「幸せだな」


嫉妬という感情もすっかりなくなってきた私は、家族と過ごす日常が楽しくって、幸せで、毎日が、ゆらゆらキラキラしていた。



そんな穏やかな日常が、ある日の晩を境に、激変することとなった。





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