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今思えば、厳しい家で育った。
職人気質で短気な父、完璧を求める母。
長女だからと期待を寄せる祖父祖母。
小さな自営業をしているうちは、お金持ちではなかったが、父が3代目として頑張っていた。
悪いことをすると叩かれる長いモノサシ
山に捨てられ、顔をクシャクシャにして裸足で追いかけるワタシ
暗い押し入れに閉じ込められ、泣き叫ぶワタシ
今こそ思えば
それも愛情だったとは思うが、
子供の頃は正直苦しかった。
いい子にしなきゃ
期待に応えなきゃ
常に考えていた小学生
友達がうらやましかった。
テストで悪い点数をとっても笑っていられる友達がうらやましかった。
お母さんに甘えたい....
ほめてもらいたい…...
そんな時、5年生の担任の先生は、23歳の女の先生。
厳しかったが、ワタシを認めてくれている気がして好きな先生だった。
ある日、宿題の日記に書かれていた返答。
「全てに完璧じゃなくてもいい。100点をとらなくても大丈夫なんだよ。」
肩の荷物が降りた瞬間。
頑張らないワタシでも大丈夫って、言ってくれる人がいる。
今も思い出す、あの先生
元気でいてくれるといいな。
現在、どんなワタシでも受け入れてくれる優しい主人と可愛い子供達。
主人が4代目を継いでくれて頑張っている。
子供達には、毎日ギュ~しながら言う
「かわいすぎる~ 大好き!!」
ワタシが子供の頃、一番欲しかった言葉。
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