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52歳無謀女の大冒険~離婚、無職、キラキラ起業女子、カルト、ぼったくり

Image by Olia Gozha

1,あきちゃったんだよね

 ​離婚っていうとさ、みんな、不幸のカタマリみたいに言ってくるよね。


 まるで、朝、道を歩いてたら、

2階の窓から生ゴミを頭からぶっかけられたあげくに、

散歩中の犬におしっこをかけられ、



悪ガキの自転車に当て逃げされた、


 くらいに、不幸のカタマリみたいに言ってくるんだよね。


 違うよね。

 まちがってるよ。


 そのうえ、相手がものすごく悪い人だったんだね、って感じに同情してくる。

会ったこともないのに、勝手にいろいろ言ってくる。


「困った男は、どこにでもいるから」

 いやいや、どこにでもはいないから。

 少なくても、私の元夫は違うから。


 なんていうかさ、人の離婚についてあれこれ言ってくる人には、2種類いるよね。

 1つは、自分自身の男への恨みをぶちまけるタイプ。


「男って、ほんとどうしようもない」

「男には、苦労させられるよね。男は、ああでこうで~」

 いやいや、恨みぶちまけられても、めっちゃ困るから。

 私のfb記事に、勝手にごちゃごちゃ恨み書かれても、知らんて。

 もう1つは、

「男運悪かったのね。うちはいい夫で、仲良しなの~」

っていうなぞのマウンティングしてくるタイプ。



で、そういうタイプに限って、内実夫への不満がたまってる。


「こないだも、仲良く旅行に行って~。

ちゃんと彼氏作らないと、老けるよ~」

 なぞのレクチャーしてくる人に限って、老けてる。

 心配になるほど、老けてる。


 離婚てさ、理由なんて人それぞれで、勝手に枠に当てはめんなよ、って思う。

 で、私に限っていえば、

 あきたんだ。

 元夫に出会ったのは、19歳。

 その時の自分とその時の元夫では、価値観が合ってても、それから30年以上たったら、お互いに合わなくなるの、ふつうでしょ?


 違う?

 30年だよ、30年。


 私はもともと無謀なのに、年ごとに無謀さが増してったのに、

元夫は、だんだん狭い地域社会、「イエ」に順応してった。

 合わないよね。

 それはまるでさ、ルフィーとマスオさんが合わないのと同じだよね。

 どう?

 ま、ルフィーは男だけどさ、女のルフィ子さんがいたとして、

 ルフィ子さんとマスオさん、話が合うと思う?

 思わないよね?


 で、マスオさんて、別に悪い夫じゃないよね。

 だけど、ルフィ子さんとマスオさんの結婚生活、想像できる?

 できないよね。


 そういうことよね。

 これはもう、離婚するのは自然だよね。

 一緒にいるほうが不自然だよね。

「マスオさん、ごめんねだけど、無理だわ」だよね。


 まあこんなふうにさ、昔と違って寿命がのびると、何十年も一緒にいるわけでしょ?

 で、30年たってまだまだ元気なんだから、そりゃ離婚って、ふつうだよね。


 だから、みんなもっと、元気に明るく、

「あきた」

って、離婚するといいよ。

 楽しいから。

 だって、人生、長いじゃんね。


​ でさ、離婚する時、言われたわけよ。


 元姑  「離婚したら、生活してくの大変だから。私の妹も苦労して~~」

 元義姉 「離婚してやっていこうなんて、自信あるのね。うらやましいわ~。

      (どれだけ大変だと思ってんのよ、バカ)」

 うっさいよ。


 大変で苦労したのは、元姑の妹でしょ?

 自信がないのは、元義姉本人でしょ?


 みんなさ、自分の問題を、人に押しつけすぎなんだよね。

 自分だったらできない、自分だったら無理。自分が知ってる人にはできない。

 自分が知ってる人には無理。


 ってだけなんだよね。

 それをさ、ぜっぜん、関係ない、他人の私に当てはめんなって、思うよね。

 うっさいよ。​


 ルフィ子には、そんなこと、知ったこっちゃないよ。

 人それぞれ、違うんだから。

 自分と他人は、違う。

 ここ、ちゃんと、わかってもらいたいよね。​


 ここごっちゃにして、自分の問題を人に押しつけてくるから、ほんと、めんどくさい。

 悪いけど、つきあってらんないよ。


2,キラキラ起業女子の世界

​ で、離婚して、それまでやっていた学習塾を手放して上京。

 ねっからの無謀女だから、無計画に離婚、無計画に上京。

 女52歳、東京で無職。

 やばいよね。​ 

 どうしたと思う?

 

 うん、1ヶ月、のんびり遊んだよね。

 美術館に行ったり、買い物したり。



 そして、

 SNS起業界に参入。 

 起業は22歳からやってるし、苦手でも、パソコンできるからね。

 武器は、22歳から2回起業してうまくいかせた経験で、ビジネスコンサルティング。

 子どもの頃から心理を分析するのが趣味で、研究しまくってたから、心理カウンセリング。

 文章は特訓してたから、コピーライティング。


 てことで、やり始めたわけ。

 でも、最初はうまくいかないよね。


 でね、SNSでうまくいってる人たちが目に入るわけ。

 それは、キラキラ起業女子って言われてる人たちだった。

 これまで2回うまくいかせてきた起業は、学習塾。

 実業だから、SNS起業ってのが、よくわからない。


 で、まねたよね、うまくいってる人たちを。

 自撮りをとって、毎日アップ。


 お茶会や交流会に出かけて、タグ付け。


 で、そこで出会った起業女子って言われる人たちの、素人感におどろいたよね。

 まるで、幼稚園のママ友会のノリ

 いや、ママ友会を仕切ってる人のほうが、しっかりしてた。

 もちろん、みんながみんなそうじゃなくて、しっかりしていた人もいるんだけど。


 でも、素人感満載の人もいたよね。

 私のビジネスコンサルに申し込んで、お金を払った後に、

「そのお金は~~で使うはずのものだったから、送り返して」

 みたいに言ってきた人もいた。


 そうするよう、陰でやらせた人もいて、なに? この中学生女子感覚?


 私から無理にセールスしたわけじゃなく、相手から聞いてきたのだけれどね。

 2人とも、ビジネスしてるんだよね?

 あきれちゃったよね。


 でもSNS起業って、全部がこうじゃない。

 ちゃんとしているところも、もちろんある。

 だから、そこで、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)をしっかり勉強した。


 で、よく考えると、キラキラ起業女子界に入った人たちが、悪いんじゃないんだよね。


 ちゃんと教えてもらってないだよね。

 ビジネスを教えられるんじゃなくて、自撮りを教えられてる。

 キラキラ見せる方法を教えられている。

 それじゃ、稼げないよね。

 お互いにサービス受け合って、売れてるように見せてても、実際には稼げないよね。


3,カルト 


 カルトみたいなところもあったよね。​

 私が入ったわけじゃないけれど、SNSで目についた。

 

 いくつかあった。

 どれも、1人の男性が、壮大な嘘をつく。

 壮大なファンタジーを見せる。

 「自分らしく生きる」が、キーワード。


 これね、私も提唱してるから、ほんとは触れたくない。

けど、どこも、このキーワードで、壮大なファンタジーを見せて、人を集めてる。

 で、問題なのは、集まった人たちが、不幸になっていくことだよね。

 共通点は、この中心になる男性たちが、皆、モラハラだということ。



 そのモラハラ度に比例して、カルト度があがり、集まった人達が不幸になっていく。


 今の日本は、基本的に平和で、自分らしく生きられる土壌があるんだよね。

 だから、無謀な私なんかも、無謀に行動して、自由に生きられてる。

 だから、みんな、「自分らしく生きたい」って思いだしてる。

 それはいいことなんだけど、

 これまで我慢してきてこじれちゃった人ほど、中身のないファンタジーにはまっちゃう。


 世界って、全部ファンタジーって言っちゃえばファンタジーで、ほんとのことなんてないって言ったらないんだけど、あまりにも中身がない。

 その人自身をいい方向に変えさせないで、ただファンタジーに依存させたら、カルトだよね。

 ほんとにひどいところは、ただお金を集めておいて、自分が贅沢に使っていたようだったよね。


 こう書いちゃうと、SNS起業って怪しい




って思われちゃうけど、もちろん、ちゃんと人を育ててるところもある。

 これは、実業もおんなじだよね。


 よく、実業はまともでSNS起業は怪しいって言う人がいるんだけど、そうじゃないんだよね。

 実業だって、怪しいところはいっぱいある。

 

 私は学習塾を長年やってきたけど、大手学習塾って、けっこうやばいところ、多かったよね。

 親たちは、実態を知らないよね。


 実業もSNS起業も、おんなじだよね。


4,ぼったくり​


 最後は、ぼったくり。




 うん、ぼったくり、みたいなこともあるよね。


 私も高額サービスを提供してるから、あんまり言いたくないけど、あまりにもぼったくり、みたいなところもあるんだよね。

 高額サービスって、悪いわけじゃない。

 それ以上のものを提供してるなら、資本主義の世界だから、ありなんだよね。


 高額にすることによって、提供者が、さらなる良質なサービスを行えるようになるわけで。


 でもさ、ぼったくり? っていうこともあるんだよね。

 あまりにセールスレターと違うと、びっくりするよね。

 私はコピーライターでもあるから、読む人の感情を動かすことを仕事にしてる。

けど、嘘は書いちゃだめだよね、って思うよね。


 そういうの経験すると、

「嘘はだめだろ」

って、ほんとに思う。


 なんていうかさ、

「最新の技術満載軽自動車 100万円」

ってセールスレターに書いてあるのに、提供される商品が、

「おもちゃの自動車」

 日頃の発信をしっかり読みこめば、まあこういうところに引っかからないけど、日頃の発信がしっかりしてて、これやられちゃうと、う~ん、避けがたいかな。

 ま、これも経験だよね。

「おかしい」と思ったら、さっと引き返せばいいよね。


5,世の中は、いろんなことに満ちているからおもしろい


​ で、まあ、52歳で離婚して無職になって飛びこんだSNS起業界。

 いろんなものがあったよね。


 ほんと、ものすごくいいものも、ものすごく悪いものもあった。

 私が全部、実際に経験したわけじゃないけどね。

 社会の縮図だよね。

 いろんなことに満ちているから、世の中、おもしろいよね。

 で、52歳無謀女の大冒険は、どうなったかって?

 今54歳なんだけど、まあまあ、なんとかなってるよね。

 自由にね、生きられてる。

 好きな仕事で。


 54歳のルフィ子、無謀女は、まだまだ、大冒険していくよ。

 やりたいって思ったらもう行動しちゃう、そういう人生は、めっちゃおもしろいよ。



 人はいくつからでも、冒険ができる。
「こうしたい」ってぼんやり思いながら、合わないところで人生過ごしてしまうって、とってももったいないよね。

 ほんとは、どうしたいの?


 やりたいこと、やっちゃいなよ。

 冒険、してみようよ。

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