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介護を現実のものとして考えていく【その十一・在宅医療】

Image by Olia Gozha


在宅での介護。


ただ家で見守ればよいというものではない。


生活に関するすべての介助を行わなければならない。


だが自力でできることには限界もある。


そういったものをできる限り円滑に進めていくためにソーシャルワーカー、医師、看護師、ケアマネージャーetc。そして家族での連携というものが大切になってくる。


幸いなことに義父はこの時期体調が良くなっていた。


そこで義父も同席する形で、義母、私の三人と、在宅介護に携わっていただくすべてのスタッフとでミーティングを行うこととなった。


病院内の狭い会議室のような場所に大勢の人数が集まる。


なお、今回在宅医療に関わっていただいた医師は在宅医療に関する先駆者とも言える方。


高齢者が多く、坂や高台の多い街。


それゆえ患者自身が医者へ通うことがとても困難を極めている。


在宅医療制度が進んでいくだけの必須条件が揃っているのだ。


ミーティングの際、医師は義父に色々質問をしていた。


「家に帰りたいですか?」


「もし家に帰ったら何がしたいですか?」


「趣味は何かありますか?」



義父はこれといって趣味はない。


元気な時も基本的には家でじっとテレビを見ているだけ。


少し前にお遊び程度にパチンコをしていたことがあるぐらいだ。


パチンコは儲かっていましたか?という質問には「ボチボチかな」と答えていたのが印象深い。


後はどのスタッフがどの曜日に訪問するかなどの調整を行なっていく。


できる限り被らないほうがよい。


スケジュールが重なればそれだけ家の中がバタバタしてしまうし、重ならないことでほぼ毎日のようにどなたかが家に来てくれることになる。


デイケアに行く日、医師に来てもらう日、看護師に来てもらう日。


大体のスケジュールが固まった。


後はこのまま義父の体調が急変しないことを祈りつつ、退院の準備を迎えるだけだ。

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