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Chapter 9 藤崎あゆみ、バイト、クビになりました。

Image by Olia Gozha

学校生活にも慣れ、毎月の3万円の仕送りにも困窮してきた頃。私はずっと憧れていたアパレル会社でアルバイトをすることになりました。と言っても、学生で雇ってくれるところがなかったので無名の靴やさんでのアルバイトです。     高校時代は、隠れて飲食店の厨房でアルバイトをしていましたが、今回は服装、見た目も自由ということもありすっかり「イケてるギャル」の装いになっていました。この時ぐらいからショートヘアーでしたね。            学校が終わると3時間、休日は8時間。アルバイトに明け暮れていました。ところが、半年たったある日。クビを宣告されたのです。途方にくれた私は、同じクラスで仲の良かった、みさきちゃんに相談しました。「ねえねえ、みさき、バイト無くなっちゃった。どーしよ」するとみさきは、「あゆ、夜の仕事やってみない?ギャルっぽいしウケるから向いてそーだよ」そう言ったんです。        夜の仕事といえば、私の家族は居酒屋でのバイトは禁止していたので、一人暮らしを始めた専門学生時代でもなんとなく避けていたのですが、あろうことか「水商売」の世界に飛び込んだんです。  
     やってみると意外と面白くて、お酒の注ぎ方やテーブルマナー、会話のお作法。今でも役に立っていることが身につきました。アルバイトということもあり指名はそこまで意識していませんでしが2つ目のバイト先では入店1ヶ月でベスト8入りを果たしました。そして何より、華やかなドレスに華やかなメイク。美をふんだんに追求した装いは、私の心をときめかせてくれました。      この頃から、綺麗でいることで経済的自由を手に入れることができるのではないかということを考えるようになったんです。       オンナは綺麗を追求していれば、バイトが突然クビになっても大丈夫です。

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