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13/5/22

問題解決

Image by Olia Gozha

問題解決というのは何とも複雑怪奇なもので、目に見える問題を解決してもその裏で起こっている原因を取り除かなければアドホックな対応として処理され、いつかまた綻びが出てくるものです。

例えば、アナタが学校の先生だったとして、いつも授業中に居眠りをする困った生徒がいるとします。あなたとしては生徒に居眠りされるのは困るので、教師の威信をかけてなんとか起きて授業を聞いてもらいたいところです。というわけで、その生徒が寝るたびに怒鳴って起こす/チョークを投げつけるという原始的な対応を行います。そんな日々が続けばその生徒は火を怖がる獣のように、そして天敵を見るかのような目であなたを睨みつけながら、あなたの授業中は寝なくなるでしょう。しかし、他の授業中はどうでしょうか?あなたの授業中に起きていた反動で、他の先生の授業でこれまで以上に深い眠りに落ちてしまう可能性もあります。

これは「その生徒がなぜ学校で居眠りをしてしまうのか」という隠された原因を知ろうとせず、目に見えている問題を無理やり解決しようとするからです。これはかの有名な臭いものには蓋メソッドです。全然いけてません。

そんな時に便利なのがシェルピンスキーのガスケットなわけです。これはフラクタル図形の一種で、大学在学中に身につけた数少ない知識の一つであります。この図形の中では 1 つの問題には 3 つ原因があると定義でき、そしてその 3 つの原因は実はそれぞれ独立した問題となっており、それぞれにさらに 3つの原因が隠されています。最終的に解決したい問題を解決するには確か平均120~130程度の原因を潰さないといけなかったという記憶が...

しかし僕の20数年の人生と短い社会人経験上、こんな面倒くさい問題解決方法よりも、臭いものには蓋メソッドの方が世界中幅広く使われている様に見受けられます。大概の事はそれでいいのかもしれません。

ただ、人は少なからず向き合わないといけない問題と直面します。

そんな時はこのシェルピンスキーのガスケットを使ってみるのもいいかもしれません。

かしこ

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