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17/9/21

働き始めて半年経ち、そろそろ日雇い労働者と名乗っても良いような気がします。(2/3)

Image by Olia Gozha

2.日雇い労働者として働き始めるまで

(簡単な経歴です。日雇いの話は、ほぼ登場しません




日雇い労働への憧れはあったけれど、始められなかった私。

大学卒業後に就職した西成区の職場では、未経験なのに押し掛けていき、

わたし「就職させてください!」


と勢いで場に収まりましたが、力不足を痛感し退職しました。

この職場でしばらく頂いた、ベジタリアン食の美味しさが忘れられないまま。


退職後、職業訓練校を半年通い修了。給付金を得るために半年間毎日通う必要がありましたが、「毎日通う」ということができないまま大学卒業しましたから、とにかく健康を維持して毎日通うことを目標に入校しました。

デザインの学校でしたが、自分が最も取り組んだことは「菜食やオーガニック、自然療法の実践」でした(笑)最後の頃は、自宅で天然素材の下着を手作りしていました。

クラスで自然療法の本を回し読みしたため、周囲でも始めるかたや再開するかたが続出して楽しく過ごしました。




無事、「毎日通う」という目標を果たしたのは良いですが、なかなか就職が決まりません。

わたし「実家では米作りをしているし、やっぱりオーガニックに縁があるのかな(スピリチュアル的に言えば、生まれた使命、役割なのかな)」

勘違いし、体力に自信が付いたからと、野菜や花卉農家への住み込み派遣を経験します。


1件目の野菜農園では年末だったので、ほぼスーパーへの出荷作業

園主さん「2人で協力して大根150本抜いてきて!」

といったすごい量を協力して数種類収穫し、洗浄、袋詰め、車で出荷します。


その時、袋詰め作業がやたら楽しかったんです。シンプルな作業、短いスパンでかたちが出来ていく達成感、作業所も使いやすく片しやすい。服装にも自分らしさが光っているスタッフの皆さん。お化粧しない、かわいい女性陣。また、重いものを運ぶのは得意でしたから、それが役に立つ。毎日雲海の見える大きな景色のなか、


わたし「これを毎日やれれば良いのにな。」

と思ったくらいでした。

また、日にちが経つと園主さんからも、


園主さん「(作れた数が)多いじゃない!」

褒められました。3か月間にわたる農業経験で、これが唯一褒められた言葉でした。

この農家さんでうっすら気づいた、

わたし「体を動かして働くのは好きだし、商品を延々と梱包・出荷するのも楽しい、ただし、同じくらい重要である育てる仕事に興味ないな…」

という実感は、他の農家を渡り、春になるにつれてはっきりします。


結局は農業への道を断念し、大阪の自宅に帰る途中で、

わたし「残り半月だけど、まだ収入が足りていない。今月の家賃をどう払おうか…」

という問題に直面。

モスバーガーでi phoneを取り出し、「日払い」というキーワードでアルバイトを探しました。


_____

日払いとは、お給料を働いた日から比較的早めにもらえる制度のこと。

次いで、週払い、月払い、と受け取るまでの期間が広くなります。

_____

自分に向かない「育てる作業」に心身が全く追い付かず、非常に疲れていたので、

「あんまり周囲と交流しなくても良い、その日その日で仕事をもらえる働き方が良い」

「土や水で汚れない、美大の頃みたいに好きな服装をして、なるべく屋内で働きたい」

「頭を使いすぎずに、黙々と取り組める作業が良い」

という条件を考えて、「倉庫内でのピッキング作業」という仕事を見つけます。

わたし「まるで日雇いみたいだな~。」


その日その日で仕事に入るのだから、仕事が身につかず荒れている人もいるのだろうとか、働く意欲のある人はいないのではないかとか、あまり良いイメージは持ちませんでしたが、とにかく家から近かったのもあり、そのまま登録会の日にちを申し込みました。

この仕事が、憧れていた日雇い労働だと気づくのは、夢中で働き始めて4カ月経ってからでした。

(続きます)

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