
ご訪問いただき、ありがとうございます。Kanesakuと申します。
2017年8月現在、働きながら大学院への進学を目指す、40歳の女性です。
突然ですが、私は今こんな感じの部屋に住んでいます。

そして。約5年前まではこんな部屋↓に住んでいました。

私は片付けが大の苦手で、人生の大半を「汚部屋(おへや)」で過ごすことが当たり前となっていました。
そんな自分がなぜ部屋を片付けようと思ったのか?
どのように地獄の「汚部屋」から「人間の部屋」へと脱出したのか?
などなどを、シェアしていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
「汚部屋」脱出のきっかけは「人間になって恋をする」ため!?
※本記事中の「汚部屋住まい=人間ではない」といった旨の表現はあくまで筆者自身のみを指すものです
そう、恋がきっかけなんです。
当時は35歳でした。私は人生において、憧れる人や気になる異性がいても、「好き」と思うことが出来ていなかったんです。自分でも気付かなかったのですが、私は自分を一人の人間として認めることが出来ず、心の奥底に
「こんな私が人を好きになって良いのだろうか……」
という気持ちが住まわっていたんですね。
自己肯定感の低さからか、恋愛は恋愛にならず使従関係のようなものになりがちで、自らが招いたものとはいえ、本当に楽しくなかったし、嫌なことばかりでした。
そんなことを続けていくうち、異性関係でどん底に陥ることがあり、その時に初めて気付いたんです。私は、異性を好きになることを遠慮している。だから「この人は私なんかを相手にしてくれている」と相手に必要以上に下手に出てしまう、と。
「相手を好きになりたいのに、「好き」と思うことを躊躇する自分って一体何だろう?」
当然ながら、恋愛はまず相手を好きにならないと始まらないのです。
ネックになっているものは? と考え、真っ先に挙がったものは、人が住むにとても値しない「汚部屋」。他にも理由は色々とありますが、やはり「汚部屋」を許容している自分に引け目を感じていたのです。
「……部屋を片付けて、恋愛が出来る人間になろう」
「人間になって、恋をしたい!」
「早く人間になりたーい!(?)」
かくして、一人暮らし開始13年目にして、初めて「脱・汚部屋」を決意したのです。
「汚部屋」脱出の極意はとにかく○○?!
2012年11月26日、「汚部屋」決戦の火ぶたは切って落とされました。
「始めようと思ったけど、どこから手を付けて良いやら、見当すらつかない。アナザーディメンション……」
アナザーディメンション(再掲)

しばらくの間、ぼうぜんとしてしまいましたが、とにかく思いつく作業を進めるしかありません。しかし、
「て、手を付ければ付ける程、「汚部屋」感が増す……」
玄関の前になぜか洗濯機(画像右下)があるわ、足の踏み場がないポワントクラス(バレエのトゥシューズ着用のレッスン)だわ、ちょっと何か物に触ろうものなら瞬く間に崩れ落ち散乱するわの惨憺(さんたん)たる有様です。
「でも、やるしかない、考えているだけじゃらちがあかない」
とは意気込んだものの、このレベルの「汚部屋」だと、人間様のお部屋向けの片付けや収納のテクニック等は巨象を前にした蟻のアタックに等しく、「とにかく捨てる」ということしか出来ませんでした……。
他のことは一切考えず、とにかく捨てる!
11月26日の作業開始から、クリスマス、正月、成人の日の3連休……どこに行くこともなく、一人ひたすら物(というかごみ)を捨てていました。
捨てて(12月24日)

捨てて(2013年1月1日)

捨てまくる!(1月14日:成人の日の3連休)

部屋がどんどんすっきりしていく!
変わりゆく部屋の中で私は不思議な感覚を抱きました。
「私はごみを捨てると同時に「自己肯定感を持てない自分」も少しずつ捨てているのかもしれない……」
実は、当時うつ病を患っていたのですが、そんな自分との決別にも重なりました。部屋が奇麗になればなるほど、心が軽くなっていったなぁ、と当時を振り返ります。まさに「断捨離」ですね。
(片付け自体「部屋を片付けよう」と思えるまでの、うつ病からの回復ありきで開始出来たことですが……)
どんどん「汚部屋」の片付けは進み、「人間の部屋」が垣間見えたとき、私ははっきりと認識しました。
「新しい自分になりたい」
生まれ変わった部屋とともに、自分も生まれ変わることが出来るのでしょうか?
開始から約2か月後の画像(1月17日)

答えまで、あと少しです。
アラフォー女の「汚部屋」の3か月後……
約3か月後、2月11日。ついにその日は訪れました。
「キ、キター! 私でも……出来た!」
2月11日(再掲)

Before&After

クリスマス、正月、成人の日の3連休etc.の年末年始、世間がにぎやかなときも、ずっと一人部屋でごみ袋にごみを詰め、ごみの日に集積所に持っていくだけの日々。
正直な話、「一人で何をしているんだろう、馬鹿みたい……」とちらつくこともありました。でも、「汚部屋」を脱出し、
「何だか、少し自分がまともな人間に見えてきた」
と思えただけで、大収穫でした。同時に、
「私がこんな奇麗な部屋に出来たのは、この先何か良くないことが起こるからでは……」
「死ぬ前の人間は身辺整理をし出すとか言うし、もしや……」
という、アナザーディメンションに陥ることもありましたが、特に何もなく現在に至ります(笑)。
「汚部屋」脱出の向こう側
さて、 「汚部屋」脱出のきっかけとなった、恋愛関係は?
……すみません、特に何もありませんでした。
部屋を奇麗にしたことで、心が落ち着いたせいもあってか、「焦らなくていいや~、ゆっくり先を考えよう~」となってしまったのです。
そして、何より、新たな目標を見つけてしまいました。
「幼少の頃から肥満だった自分を変えたい!」
実は、私は当時で20年以上減量とリバウンドを繰り返し、3回90kgになったことがある「才気あふれる肥満」だったのです。
うつ病になったのも、無理なダイエットの繰り返しで体がボロボロになった挙句のことでした。
「肥満も病気も覆し、ひとりの女性として新しい人生を歩みたい」
私は、「汚部屋」では人間として自信が持てず、肥満では女性として自信が持てなかったと気付いたのです。
ということで、魔法のような特殊なことをして痩せたわけでもなく、モデルのような誰もが憧れるようなスタイルになったわけでもありませんが、次はアラフォー女が30kgのダイエットを行ったお話を掲載の予定です。
最後に、余談ですが「汚部屋」脱出、ダイエット、さまざまな経験を通して私は心理学と出会い、中でも社会心理学に心を奪われ、研究をしたく、冒頭の記載どおり大学院を目指している、というわけなのです。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました!
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本記事に掲載し切れなかった画像を含んだ「汚部屋」脱出の軌跡を記録した動画もあります。3分弱の短いものですが、ご興味をお持ちいただければぜひ! ⇒こちら