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17/7/4

夢日記 ○○すぎたな ※グロ注意!! 一部創作

Image by Olia Gozha

※本稿には非常にグロテスクな表現が含まれております。御閲覧の際には十分ご注意くださいませ。


一部妄想修正を入れました。なので実際見た夢とはちょっと、いやだいぶ違うかも知れません。ですが大元は今朝見た夢です。


あくまでも感情は娯楽です。ですので楽しんでご覧くださいませ。


























夢を見た。


その夢の内容が非常に面白かったのでここに記そうと思う。













舞台はどこかの露天風呂テーマパーク。ゲーセンもあったり、ライブスタジオとかもあったり、実に用意周到な広いテーマパークだ。


俺がここに来た理由は辞めたはずのバンドサークルがここでライブするから。


つまり俺はそのライブのお手伝い。サークルの一員としてやってきたわけだ。


ライブの用意が終わり、ライブがスタート。


次々とバンドが取っ替え引っ替えで演奏する。


いつもこのサークルで思っていたことがある。












なんだか楽しめないな


なにやら俺の心はずっと空のままだった。


なんでだろう...。高校軽音楽部が懐かしいから?高校軽音楽部が照明が豪華だから?高校軽音楽部の仲間たちがめちゃくちゃ上手いから?高校軽音楽部の仲間たちが大好きだから?


そんな比較ばっかりでは意味ないな。こっちだってこっちなりに良いところがあるんだ。






ただ俺とは合わなかっただけさ。それだけだよ。多分。










随分と時間が経って、そろそろ飽きてきた。


唐突に




露天風呂に行きたい!


そう強く思った。何故かはわからない。


即断即決力があるのが幸いして、次のバンドのギター担当にその意を伝えた。


俺「ごめんなさい!今すぐにでも露天風呂に行きたいので、ライブを抜けてもよろしいでしょうか!?」 


ギター担当「うーん、もうちょっと見て欲しいんだけどねえ。それでもダメ?」


俺「はい!今すぐ行かなければならないので!」


ギター担当「しょうがないなぁ...。いいよ、行って。」


俺「ありがとうございます!!」






よくこんな説得でOKもらったな!!今の俺はしみじみそう思う。


早速風呂に出掛けた俺。更衣室はおじさんばかりであふれていた。


「なんだここ。おじさんばかりじゃないか。」


当たり前なことだろ。おじさんばかりなんて。だが、一人になりたかったのかもしれない。俺は。


普通の浴場に入った。


とりあえず髪を洗う。シャワーを浴びる。


メインの露天風呂はシャワーの反対側にある。


くるっと振り向く。露天風呂の向こうに広がる景色へ目を向けると...















青く光る水平線。向こうは何も見えず、ただ潮騒の音と、カモメの声だけが聞こえて。


何があるんだ?何も見えない水平線に、俺は何度恋したんだろう?


自由とは、何も見えない水平線へと翔けることかもしれない。


そんなことを思い返す、見渡す限りの大海...。













だと良かったのだが、生憎の住宅街である。


俺「住宅街って...!衛生上大丈夫なの!?おじさんがフル○ンで露天風呂駆け回ったらヤバイんじゃないの!?即警察沙汰だけど!?」


そんな不安を抱いた直後












?「うおあああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」


キテレツな声が!!


俺「それ見たことか!今すぐ止めに行かないと!!」


すぐに立ち上がった俺だった。
























どうも様子がおかしい。


普通危ない人を止めにかかるのであれば足音やらがバタバタと聞こえるはず。


だが、浴場は異様な静けさに包まれている。


それと
















血生臭い。


浴場が赤い。


初めて一瞬で赤に染まる浴場を見て


「あ!これもテーマパークならではの仕掛けだなぁ!すげえ凝ってるなぁここのテーマパークは!」と理解した。


いや、全然理解出来てない。


だって、今までピンピンしてたはずのおじさんの














頭が











ない


いや、正確には


握りつぶされている。


誰かによって。


いや



何かによって。


その何かは人型だった。だけど、明らかに人間じゃない。











全身が黒い。目玉が一つしかない。歯茎が剥き出し。











まるでシン・ゴジラの第五形態のそれだ。禍々しすぎる姿はこの世のものとは思えない。















どうやらおじさんの頭を握りつぶした正体はその化け物の右手っぽい。つまり、その化け物の右手はおじさんの頭をすっぽりと覆い隠してしまうほど巨大で、なおかつ異形だということだ。


その化け物はぐちゃぐちゃになったおじさんの目ん玉や脳みそっぽい何か、赤い肉塊を


「うわっきったねえ。」


と愚痴をこぼしながら右手を払った。日本語は普通に話せるようだ。


化け物は辺りを見渡す。


そして、ゆっくりと口を開く。


「このじじいに金はねえかと聞いたんだよ。そしたら「あるわけないだろ!」なんてキレやがった。だから俺はムカついて、そいつの口を閉ざしてやろうと思ったんだ。そんな口の悪い言い方しちゃうと大変なことになるから気い付けい!って思ってさ。そしたらこいつ、反省の声もあげずに黙りこくりやがったんだよぉ。せっかく人が忠告してやってんのにさぁ。なぁ!ここにいるやつらは金持ってるか!?有り金全部出してくれよ!なぁに!心配はいらねえ!俺が有意義に使ってやるからよぉ!」


「頭おかしいんじゃないかこいつ!?」俺は心の中で静かに叫んだ。他の人達もそう思ってるに違いない。


俺らが生き残るにはどうしたらいい!?そう思った矢先


「おい。お前はどうなんだよぉ。」


化け物は俺によってきた。


嘘だろおい!!!金なんて全部銀行に預けたよ!!!そういう問題じゃないが焦り過ぎてそれしか考えられない。


やがて冷静になった俺は右手にある石鹸水に気づく。


「そうだ。まだ体を洗っている最中だった...。












...そうだ!!こいつは俺より2倍も体長が違うけど...


まだこの化け物の生態など何もわかっちゃいない。だがあの化け物の目ん玉の視覚を一時的にぶっ潰すくらいなら


この石鹸水が効くかもしれない...。」


緊張した体を逆腹式呼吸で出来るだけほぐした。


「やるしかない...!!!」


決意した俺はゆっくり化け物へと近づく。


俺「僕は有り金をある場所に余る程保管しています。その場所をあなたに教えましょう。」


化け物「ふーん。どこ?」


俺「まあまあ。ここで公に言いふらしたら、今この場にいる人達もそこに向かって、あなたの知らぬ間にとってしまいかねないじゃないですか。ですので、あなただけに直接言いたい。なので、僕の方に耳を傾けてくれませんか?」


ヤバイ!!耳なんてどこにあるかわかんねえ!!!内心焦り出した俺だが


化け物「いいねえ!教えて教えて♪」


と、化け物は頭を近づけた。


やった!!あとはこの石鹸水が奴の目ん玉に効くかどうか...


なにも膜を張ってなさそうな剥き出しの目ん玉に


勢いよく










石鹸水をぶつけた!!!


化け物「いてえ!!!痛えよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


やったぜ!!!大当たりだ!!!!ざまあみろくそったれ!!!


だが喜んでいるのもつかの間、いつ復活するかわからない。


慌ただしく逃げ出す人だかりの中、俺は何故か露天風呂に向かった。


実は安全性を重視したのか、露天風呂の向こうにはネットが張られている。この浴場は5階、そのネットは7階の屋上デッキまで張られている。


俺はそのネットを駆け上り一気に七階に上がろうとしていた。多分化け物の裏をかいた行動なのだろう。普通は更衣室から逃げると考えるだろうから。


大事なところをタオルで隠して上る。緊急時とはいえ、住宅街に住んでる人達に見られたら元もこうもない。


一気に七階の屋上デッキに上った。この屋上デッキは公園施設になっており、親御さんや子供たちのお遊び広場となっている。


そんなところに大事なところをタオルで隠して、しかもネットで上ってきた変人が来たもんだから、一気に人気者になった。だが、事態は事を急ぐ。そんな呑気にはいられない。


近くのスタッフさんに


俺「今すぐ逃げてください!!化け物が男性浴場にいるんです!!!早く逃げてください!!!」


最初はポカンとしていたスタッフさんだが


化け物「うおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


この叫び声でハッとしたみたいだ。


スタッフ「わかりました!今すぐ緊急避難経路を確保いたします!!皆様!どうか落ち着いて避難してください!!」


どうやらこの緊急事態は既にテーマパーク全体に知れ渡っていたようだ。アナウンスが鳴る。下を見ると逃げる人達でいっぱいになっていた。


俺も早く逃げなければ!緊急避難経路から逃げようとした


その時













化け物「うゔおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


あの化け物の声だ!!より一層けたましい!!!


「この近くにいる!?ヤバイ!!!」


焦った俺は緊急避難経路かどうかも構わず、とにかく階段を降りた!とにかくとにかく急いで下に!下に!!



















ふと気付いたら


何故か浴場にいた。


俺「...へ?なんで...?」


なにが起こったのか把握出来ないまま


周りを見回す。


ゆっくりと浴場を出て


更衣室を出て


フードコーナーへ。


俺「誰もいないな...。当たり前だろうけど。」


そして下の階段を降り


ようとした。














先ほどの浴場にいたおじさん“達”3人が俺の後ろに突っ立っていた。こっちを見ている。


ニヤニヤしている...。


俺(なんだよ...。気持ち悪い...。)


俺「あの...逃げないんですか?危ないですよ?」


応答がない...。気味が悪い。


俺(なんなんだこの人達。俺をからかってるのか?)


暫くそのままだったので仕方なくまた階段を降りようとした。


...一歩も動かない...。














まさか...グル?


あり得ないけどあり得るほどの不気味さに俺は勘ぐった。


だとしたら、この階段を降りたら...


殺される!!


夢というのはなんとリアルなのだろう。「死」という恐怖をリアルに感じ取った俺は急いで違う階段で降りた。


降りる!降りる!!降りる!!!


こんな悪夢、さっさと終わらせる!!


そう、まさに悪夢。




やっと出口に辿り着いた。


やった!!辿り着いた!!!


光の射す方へ


俺は向かう。


やった!!


俺の!!


勝ちだ!!!
















...あれ?


目の前が


真っ暗...。


...違う。


見えるのに


見えるのに





















真っ暗。



















気付いたら


奴の手の中だった。


虚ろな目で奴を見る。













は?


哀れんでいるのか?


なに悲しんでんだよ。お前今から俺を殺すんだろ?笑えよ。化け物。


フフフ...


なら


俺が笑ってやろうか?


ふふふははは...


あはははははは...


















「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!ひゃあーーーーーーーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」































「お前は人間を...疑いすぎた」































最後に聞いたのはその化け物の哀れむ一言だった。


夢か、とも声は出ず、ただただあくびをして俺は目覚めた。


ただはっきりと、奴の最後の言葉は覚えている。


疑いすぎたのは...俺の心だ。


俺の心を疑いすぎて、他人を疑ったんだ。


自分を愛せなきゃ、人を愛せないんだ。


愛すべきは、自分自身なんだ。










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