top of page

17/7/11

10代でうつ病になって悪い人に騙された話(8)

Image by Olia Gozha

カレー屋でアルバイト


コンビニのアルバイトを辞めてから、しばらくしてカレー屋でアルバイトを始めた。


カウンターのみの小さな店だったので、接客は忙しい時でもそんなにきつくなかった。レジでお金を扱う仕事も大変ではあったが、メニューはシンプルな物が多かったので混乱することなくできていた。


接客に慣れると、徐々に厨房も任され始め、自分の作ったカレーをお客様に提供したりしていた。自分の作ったカレーを人に食べてもらえるということは、とても嬉しくやりがいがあるものだった。


そしてさらに慣れて行くと、朝の仕込みや宅配も任され始めた。宅配ではバイクを使うので、原付の免許を取得した。近場は自転車でも宅配していて、色々なお店や事務所、個自宅に宅配をした。


市中心部の繁華街のすぐ近くの中心街の中にあるカレー屋だったので、少し怪しいお店や警察署などに宅配に行き、色々な世界や人を見る事ができた。


(そのおかげで夜の世界に興味を持ってしまい、大変な事にもなったのですが、それはまた他の回にて綴ります)


カレー屋で働いてみて未だに印象深く覚えていることがある。私が働いていたカレー屋のカレーは10段階で辛さが選べるのだが、辛さ普通で市販のルーの中辛程度だから、1辛になると結構辛い。10辛になるともうそれは、カレーではなく香辛料の味しかせず口から火が出る程辛い。


そんな10辛カレーを食べたある外国人のお客様が「もっと辛いのない?」と聞いてきた。10辛では物足りなかった様子…。もちろんそれ以上の辛さはなく、あとはカウンターにある香辛料を好みで足してもらわないといけない。その事を伝えるとお客様は渋々納得。


あとで鍋底に残ったルーを興味本位で、職場の仲間と舐めてみたのだが、まあーもうー辛い辛い辛いの通り越していた…!皆んなで笑い楽しかった〜そんな楽しい思い出もありました。




「なんだ!全然『うつ病になって悪い人に騙された話』じゃないじゃないか!」

と言う読者の皆様、前置きストーリーが長すぎて申し訳ありません。


これから先、人生ドン底に堕ちるストーリーを書いていくことで、作者は気が滅入ってしまっています。今回だけ楽しい話にてご了承下さい。


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page