top of page

13/5/19

正社員になったはいいけど、スキル不足を実感して、辞めようと思った話

Image by Olia Gozha

「11時に来てださい」と言われた。

それまでの会社は9時出社だったので、随分と遅いなぁと思った。


初日、言われた通り11時に事務所に行くと、そこにはもの凄く眠そうな3人がいた。

「やっぱり明日から1時にしましょう」とロン毛が言ってきた。


夕方に「昼ごはん」を食べにでかけた。ココイチだった。食べ終わると「それじゃ」と簡単なゲームを始めた。負けた人がごはん代を払うルールらしい。僕は初日にしてごはん代を奢るはめになった。



数日手探りで過ごしていた。どんな会社なのか、どんな人達なのかよくわからなかったのです。そしてだんだんとわかってきた。


ロン毛(後の社長)、中分け(現社長)の二人のプログラミングスピードがそれまでの僕の常識を超える速さでビックリした。以前の職場にもプログラマーはいたけど、ちょっとレベルが違うというか。僕を誘ってきた女性デザイナーのデザインスピードが速い事は知っていたけど、とにかく僕の作業スピードがダントツで遅かった。遅い上にFireworksやDreamWeaverもそれまで使った事がなく、もういろいろとショックで、これは「ゴールデンウィークには辞めてるな」と思った。いや、辞めさせられると思った。


あまりにも劣等感を感じたので、ロン毛に「給料を下げて欲しい」と申し出てみた。そしたらロン毛は「プロならばその金額に見合うだけの仕事をすればいいのであって、現状その金額に達してないと思うのならば、給料を下げるのではなく、その給料に見合うように頑張ってもらえればいいです。」と言われた。



その頃、制作案件の話が振ってきてて、ラフを作って提出したところ、コンペを通過してしまい、受注することになった。当然僕がデザイン担当となった。この他、立て続けに2件の受注も決まった。まだ実績をあげたわけではないけど、なんとなく一息ついた。これでちょっとは会社に貢献できたかなと。



「辞めるかもしれない」と思ったゴールデンウィークには会社にいた。少しでもスキルが上がるように会社でイラストの練習をしていた。誰もいない事務所。やがて中分けがやってきた。サーバのトラブルがあったらしい。少しするとロン毛、そして女性デザイナーもやってきた。


この頃、いつもみんな会社にいたような気がする。一通り仕事した後はきまってAge of Mythologyをやった。ロン毛が異常に強かった。



PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page