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17/6/21

10代でうつ病になって悪い人に騙された話(5)

Image by Olia Gozha

高校転入


私立高校を退学後、母が通信制高校について調べてパンフレットを持ってきてくれた。


その学校は普段は自宅でレポート学習をして、年に一回スクーリングに行って単位を取り、高卒資格を取得できる高校だった。


その通信制高校にはサポート校があり、サポート校では自分のペースで通学し、普通の高校と違い自由な校風で、授業も美容に関するものなどユニークなものが多かった。


自宅学習だけでなく、通学という形で自分の居場所を見つけたかった私はサポート校に通いたく母にお願いした。


しかし、当時は私の住んでいる県ではサポート校がなく、隣の県にサポート校があった。


私はどうしてもサポート校に通いたくて母に懇願して隣県のサポート校に入学させてもらうことにした。もちろん自宅からは通えないので、隣県のサポート校の近くの専門学生らが入寮している寮をサポート校の先生に紹介してもらった。強引な私のワガママに母は渋々だったが、なんとか入寮させてもらえた。


地元を離れる日、中学時代の友人が別れを惜しんで手紙を持ってきてくれた。仲の良かった友人の親御さんからは餞別まで頂いた。


入寮してサポート校には、寮が貸してくれた自転車と電車で通学した。学校はギャルっぽい子や年齢の近い明るい感じの子がいて、先生も優しく楽しかった。


でも、寮では年上の専門学生が多く、私は1人浮いていた。今思えば、パンフレットの入寮者のインタビューで見たような充実した寮生活は同じ学校の人達がいるから楽しいものだ。1人違う学校で年も離れている者にとっては浮いてしまって当然だ。

だけど、あの時はとにかく地元を、そして親元を離れれば絶対上手くいく、サポート校に行けば、そして寮に入れば自分の居場所が見つかると思い込んでいた。

なんて幼稚な考えだったのだろう。今となっては自分の浅はかな行動に反省している。


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