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17/6/12

ベルリンで起業して税理士をみつける方法

Image by Olia Gozha

ドイツの税金システムはとても複雑なので会社にあった法人向けの税理士を見つけるのは必須だが、これからベルリンで起業する人の参考になればと思い書いておきます。

日本で既に起業して会社ある程度成功させてベルリンで支社を立ち上げる、あるいは既存企業の海外進出の場合は既に資金力があるので問題ないが、僕のように就業人生の大半を日本で過ごしていてベルリンでスクラッチで起業する人が稀なのかとにかく”すぐ使える情報”がなかったです。

こっちで起業を経験した友人のドイツ人やその他の外国人に聞いてみるとすぐに自分が使っている税理士事務所を教えてくれるのだけど、外国人の場合は投資家が最初からいて資金がある前提で起業したパターンや、あるいは米国スタートアップの支社立上げしたカントリーマネージャーなどが多くて、実際にスクラッチで起業した人は自分の周りでもすくないと感じる。

情報は教えてくれてもそうした友人たちの教えてくれた所に連絡すると、いきなり最初の面接から高い料金を請求するといって足元を見てくるところや、連絡がないことが多かったので、かなりへこんだ。友人の話によると信頼できる人の紹介であっても相性が合わないと最悪な経験をするとのことでまさにそれを感じた。

あるいはFBの広告等にでてくる所に連絡すると、一社はとにかく返事がない。もう一社はメールが来るが、内容が食い違った電話がその後にきて、中で話が全く通じ合ってない印象で、かつ非常に高圧的な態度で全く任せたいと思えないひどいサービスレベルだった。

法人向け税理士を雇うこと自体が初めてで、なんとも言えないがここまで属人的、提示される価格もバラバラ、質がバラバラだと正直判断ができず、税金番号が発行されてから1ヶ月ほどスタックして焦っていた。

結果ここの仲介サービスを使って幾つか探し出すことができた。

Ageras - Schnell und einfach Spezialisten in der Nähe finden

Ageras findet den passenden Steuerberater, Buchhalter oder Wirtschaftsprüfer für Ihre Anforderungen. Kostenlos und…

www.ageras.de

ここに登録すると担当者から電話がドイツ語でかかってくるが最初の電話で10分位インタビューをして現状とどんな税理士を探しているのかを伝える。僕の場合は

創業したての会社に慣れていること

インターナショナルなビジネスに理解があること

英語で対応できること

を条件にした。1は必須として、2についてはドメスティックなドイツ企業は日本の地方企業よりもっとドメスティックな傾向があるので、ドイツ流をひたすら高圧的に押し付けてくるタイプに過去に何度も当たっているため。

3.は僕自身がドイツ語で税理士との意思疎通はできても、顧客が日本やその他海外の場合にドキュメントのやり取りや意思疎通のコストが掛かりすぎるということを過去の経験から学んだため。

英語なら書類も専門用語も税理士も顧客も自分も同じ言語で話せるし、書類も基本英語でまわせるので圧倒的に楽。これがドイツ語と日本語の板挟みになるととんでもなく面倒になる。(逆にそこにニーズがあるためそれを仕事としている人が多い理由でもある。)

この仲介サイトで上の3つの条件を話すと翌日に3件、条件にあった税理士事務所から連絡がメールと電話で来た。そもそも創業したての非EU外国人であることを前提に連絡が来るので対応も親切、というか日本基準の普通。(ドイツだと普通の対応が少ないのでありがたい)すぐにアポをとって2つの事務所に訪問して面接のような顔合わせ。

1社目はいいおじいさん風の人がでてきて親切で、料金も非常に安く一瞬決めてしまおうかと思ったが、若干緩い空気を感じたのが気になっていた。2社目は圧倒的にプロっぽさを感じたのとビジネス的な相談もできそうだったので料金は少し高いが2社目で進めることにした。

まとめとして、あくまで個人的な経験だけれど法人向けの税理士はとにかく質も値段もタイプもばらっばらなのと(特に創業したての会社を扱うような小さい事務所。大企業は全く別世界だと思う)、信頼できる友人や仕事仲間から教えてもらってもマッチする可能性が少ないとわかったので、税理士仲介サイトをうまく活用するのがおすすめ。僕自身は一瞬で解決できました。Steuerberaterで検索するといろいろでてきます。現時点ではAgerasの仲介サービスはおすすめできます。(どの担当者にあたるかによるかもしれない)

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