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17/5/16

3人の子育てしながらの医学部受験②

Image by Olia Gozha

3人の子育てしながらの医学部受験②長女2歳、妊娠8ヶ月だった。

どうしても医学部に行って医者になる。

私の願いと裏腹に私の学力は追いつかずいつも医学部の受験生とは箸にも棒にもかからない成績だった。

でも私は受け続けた。どうしても受かって医者になるんだ。だたそれを願って歩いていた。

国公立の医学部への暗黙の条件は、センター試験が8−9割以上は取らないければいけない。だから試験勉強を必死にやっていたけど、やはりとても難しかった。センター試験が取れなければ二次試験はほとんど難しい。

それから私は医学部受験をし出して5年目くらいに自分の年齢を考えて国公立の医学部だけでは入学は難しいと考え、私立を受けることにした。


入学金、授業料その他のことは後回し、とにかく合格しようと考えていた。

ある年、大概の私立医学部に落ちてもうどこも受けるところがないと諦めかけていた時、私はS大学の3次募集があることを知った。

その当時苫小牧市に住んでいたため、移動はJRだけだった。

長女がまだ2歳、ベビーカーを押して札幌の書店に願書を買いに行った。


願書を見ると明日必着とあった。用意は全くしてなかったけど、何としてでも受けたい私はそのまま千歳空港に向かってベビーカーを押した。その時妊娠8ヶ月だった。

札幌での2月はまだまだ寒い時期だった。

羽田空港行きの便に空席があったために、私はそれに飛び乗った。以前JAL

の羽田空港に勤務していたために飛行機のことはある程度理解していた。

搭乗までにあと20分間に合う。

「お客様、急いでください。ベビーカーは機内には持ち込めません。」

「はい、すぐに乗れます。」


私は長女を抱いてジャンプイン(業界用語)した。

ところが、機内で最も恐れていた、私の車酔い。実は妊娠8ヶ月で腹部は圧迫され、とてもしんどかった。機内で酔ってとうとう吐いてしまった

長女が私にしがみついて泣き出し、私は吐く。しかし、機内では離陸体制に入っていて、

乗務員は全員席に着席していた。

「すみません、誰か助けてください。」


「。。。」


やっとの思いで羽田に着き、私はしばらく体を休め、S大学に向かった。続く。

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