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17/4/25

タイミングが悪い人生ばかり歩んでいた田舎育ちの会社員が、海外でアーティストになった話

Image by Olia Gozha

つくづく自分はタイミングが悪い人生を歩んでいると思う。

普通の人がするより始めるのも遅い気づくのも遅い。自分で選択してできるようになった18歳の頃からやっと自分で決めて始めらるようになったものだから数年人より始めるのが遅れていると思う。

1. 中高生の頃バレエやダンスをしたかった。けど田舎で最寄りの駅まで車で30分もかかるような山の上だったし、バスも通ってなかったかったからそんな教室とてもなかった。電話帳開いて探してもリタイアした人たちが趣味でしている公民館ダンスしかなかった。大学入って19歳からようやく始められた。23歳の時にはセミプロとして競技やショーに出場していた。

2. 字が汚いのがコンプレックスだった。高校生の時に先生に女子なのに字が雑だと言われた。字が上手な友人たちは小学生の時から書道に通っていたし、自分はもう高校生だしだと思ってた。21歳の時に、履歴書に書く自分の文字が嫌いだった。22歳の時に本屋で買ったペン字で練習始めた。23歳の時に書道教室通い始めた。転勤した後も通信でコツコツ続けていた。26歳の時に段位を取った。仕事でも字が綺麗な人として任されることが増えた。

3. 東京へ行くために、東京にオフィスがある会社に就職した。でも配属されたのは自分が育ったところより田舎でなんとか郡なんとか村みたいなところだった。同期は国公立や都会の私立の良い大学ばかりだった。私は地方の女子大。20前半の女の子にとったら地方は辛かったから勉強と仕事した。3年後同期数百人の中で上位の成績になって本社に転属になった。やっと夢の都会に行けるって配属発表の日一人で一晩中泣いてた。

4. 小さいことからモデルになりたかった。事務所もないから小学生が見るような雑誌に応募していたけど田舎すぎて通えないでしょ、と断れた。大学入ってからも都会に憧れていた。ミス日本などのいろんなコンテスに応募して賞を取ったのが24歳。世間だったら引退し始めていること。

5. 都会に住める留学に憧れていた。親に与えられた環境で育った語学堪能な帰国子女が羨ましかった。英語のコンプレックスあったから中国の北京に少しだけ留学した。全然身につかなかった。仕事始めても英語で話したい夢あきらめずにコツコツ貯金した。始めて英語圏で留学したのが28歳。駅前留学で日本で英会話頑張ったのにタクシーさえも呼べない現実があった。大学院に入れるまでの語学力になったのは31歳の時。

6. 生涯のパートナーが欲しかった。シャイすぎて始めて彼氏ができたのは20歳の時だった。24歳の時には付き合ってた人が妻子いること知りショックでトラウマになった。26歳の時に遠距恋愛していつも寂しかった。29歳でプロポーズしてくれた人と32歳で別れた。33歳で同棲し始めた人と34歳で結婚して子供を授かってその後3人子供産んだ。

7. 留学したものの、何がしたいのかわからなかった。デザインを勉強し始めたのが28歳。周りは高校卒業したての子たちばかりだった。絵も描けないし、物も作ったことない。けど31歳で世界一デザイン大学に合格した。32歳で優秀なデザイナーばかり集まるその大学でトップの賞もらって、ニューヨークの大きな公園に自分の名がついた彫刻を置けることになった。

つくづく自分はタイミングが悪い人生を歩んでいると思う。遅しい遠回りもしている。これは人生へのリベンジだと思う。子供の頃したくてしたくてどうやってもできなくて悔しくて涙したこと。

だからこそ、それができるようになった人生の時期に、年齢だとか環境だとか言い訳にしてあきらめずに、かっこ悪いかもしれないけどひたむきにコツコツ頑張る。ちょっとのことでも感謝して、嬉しいって過去に自分と約束したことを一つずつ叶えていく。



最初っからスタートダッシュでつまずいた。いっぱい遠回りしたし、はしごもかけ間違えているかもしれない。けどはしごを登った時に違う風景が見えてきているから頑張れる。始めのできなくて悔しい時は、そのことに気づくのに必要な時間だったんだ。って思うようにしています。

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