10月。
15日(ナンバー中間発表日)の営業終わり。
支配人『お疲れ~♪流川さ、最近調子いいんじゃない??俺も負けてられないわw』
流川『お疲れ様です。そうですか!?ありがとうございます。
少しはできるようになって来たんですよ!支配人のお陰っすw』
支配人『俺より代表のおかげやろー?新人戦の時に色々教えてもらったことが
今できて来てるってことやろーね♪Bには負けんなよw俺は流川に負けないから(笑)』
流川『そうだったらいいんですが(;'∀')絶対Bだけには負けませんよ!おかんの力で成り上がる
坊やには負けたくないです<m(__)m>そして、支配人には勝てないですってw』
支配人『まあ俺に勝つなら全力で来ないと勝てないよ♪・・・・・
とでもプレッシャーかけとこうかなw流川、プレッシャーに弱いしね♪(笑)
あ、お金を使ってもらえるならとことん使ってもらうんだよ。
タイミングを逃したら使ってもらえなくなるからね。』
支配人、すげー爽やかだw
まだまだ甘ちゃんだと思われてライバル視されてないのか、
こんな状態でもアドバイス嬉しい。
(中間発表時の成績・・・№1代表、№2流川、№3支配人)
やっと成績も上がって来て、
先輩、上司と肩を並べて勝負することができることに
不安も覚えず。
ただまっすぐに行けるところまで行こう!
(ナンバーの話です。)
ってこの時は思っていました。
次の日、
『いらっしゃいませー!』
案内係りのホスト、それにつられて店内のホスト達が
声を出す。
今日もまたあのイチゴのおばさまだ。
おばさま『あー。今電話したとこだったのに~またレジでFさんと話してる。』
流川『ごめんごめんw今仕事の話を・・・・』
おばさま『いや。絶対今遊んでたよね。でも許すよ。あたしレイジのお姉ちゃんだし』
流川『う、うん。お、姉ちゃんだもんねw』
流川心の声(いつから俺の姉ちゃんじゃ!!!)
おばさま『はいこれ♪お姉ちゃんから差し入れ』
でた!!!
いつものイチゴのチョコ!!!!
(未だに名前すら知らなかったんですけどそのままのネーミングなんですねこれw)
ほんとイチゴが好きみたいで
今日もイチゴのシャンパンをオーダー。
流川『あんねー?姉ちゃんに報告があるんだけど・・・・』
おばさま『どうしたー??姉ちゃんができてうれしくて泣きそうとかね?♪』
流川『それはそれで嬉しいけど、昨日中間発表で№2まで行けました<m(__)m>ほんとうにありがとうございます><』
おばさま『そんな改まって話すことじゃないやん~♪姉ちゃんなんだから♪でもおめでとう!弟が喜んでくれるならうれしいわ♪』
と、いちごのおばさまは得意げに話す。
流川心の声(どんだけ姉弟設定にこだわるんだ。この人w)
と・・・ここで支配人の声が頭をよぎりました。
(使わせるタイミングを逃すな・・・・・って)
今だ!
流川『まだ№1になったことがないから一度でいいからなりたいな。姉ちゃんw』
・・・・・決まった。
この一言言えました支配人。
おばさまなんて言うかな・・・
おばさま『姉ちゃんがついてるから安心せい♪』
なんかすごくテンション高いw
これは好感触かもw
・・・・・と、その時間は別のテーブルでもシャンパンがオーダーされていて、
コールをしに行くことに。
すると、そのシャンパンを入れていたのは後輩Bのおかんでした。
俺がいちごのシャンパンをオーダーしているのを見た
後輩Bが乗っかってオーダーしてきたんですね。
でも、成績は全然縮まらず、俺のほうが有利。
と、思っていたら。
またシャンパンコールが始まる。
何が出たのかと思えば
モエシャン(ピンク)が二本。
しかも、Bのテーブル。
嘘やろーw
いきなりピーンチ!
焦りを感じながら
コールに参加していると、
そのおかんからマイクで一言。
『流川君には負けるな!B!』
どんだけ俺ライバル視されてるんだよ~(;'∀')
そこで、マイクが自分の手に渡される。
コール『そんな流川から一言いただきましょう♪』
『それでは3,2,1あいよッ♪』
流川『B君のお母さん。シャンパンありがとうございます。
でも流川、負ける気ありません!!!どんどんかかってきてください♪よろしくぅッ!!』
勢いで よろしくぅッ!! とか言っちゃったw
と、コールも終わり、挨拶がてらBのテーブルに着く。
流川『さっきはありがとうございました♪僕もご一緒にシャンパン一杯頂いてもよろしいですか??』
B『流川さん来てくれたんですねwありがとうございます。』
Bおかん『流川君良い人じゃない♪さっきは付き合ってくれてありがとうね。
どうぞ飲んでってください♪乾杯しましょう♪』
流川心の声(お?Bのおかん、話したらいい人やんw)
と、乾杯と少し話をし、自分指名のテーブルへ戻る。
Bおかんと話をして分かったのは
シャンパンの代金は全部Bが出世払いで払うからどうしても俺に勝ちたい。
そして、おれのことは嫌な先輩だとかなんとかw
おかんへの変な誤解も解けて、すっきりしたけど、
なおさら、Bには負けられない・・・・
と改めて思った流川でした。
その日の営業終了後。
B『流川さん。あのお話があるんですけど少しいいですか??』
流川『いいけど。どうした??』
B『ちょっと裏に来てほしいです。』
すると、
B『今日はシャンパン飲みに来ていただいてありがとうございました。
うちの母親も印象が変わった って言ってました。』
流川心の声(そりゃ、あんたの影響だろw)
流川『うん。そりゃよかった♪俺こそいい刺激になったよ。』
B『本題に入るんですが、この間社長に言ったんです。
流川さんにお客さんを取られたって。
爆弾行為ですよね?それって首でしょ?って
ホントは先輩後輩の仲だっただけなのに大げさに嘘をついて
流川さんを悪者扱いして、首にしてくれって。
ほんとスミマセン。』
流川『・・・・・・そうだと思ったよ。
だけどさ、俺のほうこそお前に報告もせずに
いきなりあの子と連絡をとって付き合うってなって
ごめん。
Bはこれからあの子から指名もらえると思ってたやろ?
それがあんな形になって、指名は流川で・・・・ってなったから
え? なんで? ってなる気持ちもわかる。
そこはおれのミスだよ。ごめん』
B『いえ。謝らないでください。
確かにその気持ちはありました。だけど、
「男らしくない。ちゃんと話してこい」
ってFさんに言われて目が覚めました。すみません。』
流川『いいよいいよ。終わったことだし。
じゃあ、これからはしっかりお互い、何かあったらちゃんと話そうな。
これからBよろしく!』
B『はいm(__)m>流川さんよろしくお願いします!!』
と、簡単にやり取りを書きましたが、
結構、熱い語り合いでした。
それから
Bとは一緒に遊ぶ仲にまでなりました。
変ですよねw
そんなこんなもあり、
10月の締め日。
10月のナンバーが決まる最後の日。
流川はいちごのおばさまに事前にお願いしていました。
流川『代表と結構な額成績が離れてるんだよね(-_-;)』
おばさま『いくらくらい離れてると??』
流川『30万くらい??』
おばさま『結構な額ね。お姉ちゃんも毎日ここに通ってたからちょっときついかな・・・』
流川心の声(やっぱ額が大きいよね(-_-;)一般の主婦にはきついか。)
おばさま『実はね。このお金はね。私の保険が下りたからあるの。少し頭に障害があってね。
流川『そうだったんだ。・・・・ごめん。
大変だったろうし、きつい思いもしてきたでしょ??
気づいてあげれなくてごめん。残りは好きに使って?俺は俺で頑張るから。』
おばさま『ううん。あたしは今流川のおかげでこうやって毎日楽しく過ごせてる。
旦那公認なんだよ??だから、足りるかわかんないけどお金持ってくる。
弟だしね♪』
ちなみに、以前一度おばさまの旦那さんから店に電話があり、
恐る恐る電話に出ると、
「うちのがいつもお世話になっています。今後ともよろしくお願いします。」
とのこと。
めっちゃいい旦那さんw
それか嫁に興味がないのかw
それって少し変わってますよね?きっとw
って本題に戻ります。
流川『ほんとにいいの??俺めっちゃ嬉しい。がんばるから。ありがとう○○ちゃん。』
という事を真顔で言いましたよ。
でも、流川内心ニヤニヤw
だって。給料上がるし、成績上がるしw
流川心の声(これだーーーー!押してダメなら引けって言うもんね。ホストしてるわw俺(笑))
と、約束したんです。
締日はナンバーが決まるのもありますが、給料も決まります。
そして、次の日お休みw
だから遠慮なくお酒飲めます。
楽しい反面。
ピリピリした空気が流れます。
営業開始時、
Sさん『流川今日の予定は??あのおばさん来ると??』
流川『今日のメインはあのおばさんと後二件くらいです(-_-;)すみません。』
Sさん『そうやっちゃw見せてよ♪流川の本気♪ナンバー1になるっちゃろ??(笑)』
流川『本気ってそんなできないですよ<(_ _)>一応シャンパン出しますけどw』
Sさんはお店側の目線で指示してくれるので流川、いつも頼りにしてるんです。
と、話していたらイチゴのおばさまが来店。
静かに飲めるVIPルームへ案内する。
おばさま『今日はなんかお店活気あるね~♪ あ、ちゃんと、ATMでおろしてきたから』
流川『ありがとう<(_ _)>ほんとに来てくれるなんて・・・嬉しいです><』
と、おばさまと会話をしていると
あちこちのテーブルでシャンパン合戦が始まっていた。
(シャンパン合戦とは・・・一人がシャンパンを入れるとどんどんほかのホストも俺も俺も精神でオーダーしだすこと)
流川心の声(どうしよう・・・・早くしないとシャンパンが売り切れる。そしたらATMまで行ってもらった意味がない。)
と、この日はいつもと違いどんどん裏で冷やしているシャンパン、ブランデーが出ていく。
焦る流川。
初めての締日だもの。
シャンパン出すタイミングがわかりまてんw
と思っていると、閉店まであと1時間。
さらに焦りで、トークに気合が入らないw
おばさま『大丈夫??もうだしちゃおっか?シャンパン♪』
流川『そうだね♪ゆっくり飲みたいし。 頼んでくるね! ってところで何飲もうか?』
おばさま『そうだね♪一応30は持ってきたけど、まずセット料金とビール代、イチゴのシャンパンなんかで5万は使ってるから・・・後25くらい??使えるかな?』
流川心の声(あ。 やっちまった。 セット料金分考えてなかった。ってことは必然的にナンバー1無理じゃん^^;最悪w)
そうなんです。うちのお店は基本、セット料金は成績に反映されません。
それ忘れてて、ナンバー1との差額をおばさまに伝えていました。
アホです流川。
まあ、まず現時点での差額が30万くらいだったので
自分が30万分出したからって勝てるとも限らないですよね
流川『だよね~。よし!このままナンバー2を狙う!!じゃあ、ドンペリとモエシャンいい??』
おばさま『うん。弟が言うならね。 でもね? 姉ちゃんここに来るのこれで最後になるよ? お金も無くなるし。』
流川心の声(こんなんマニュアルにないってば・・・・・ここで選択ミスしてしまったらシャンパンを出してもらえない所で済まされない^^;絶対来月からこなくなるよね・・・・どうしよw)
流川『最後か・・・・それは嫌だ。 なら、シャンパンやめる。 だから来月もおいでよ? ね? ○○ちゃん? 俺そっちの方が良い。』
流川心声(さてどうだ!!!!! もう仕方ない!!! 一か八かだ!!!)
おばさま・・・・・・
『姉ちゃん嬉しい。こんなにいい弟を持って。 よし!! シャンパン飲もうか♪ 』
キターーーーーーー
流川『わかった。今日は乾杯しよ♪ おれの方こそ姉ちゃんにお世話になってばっかだ<(_ _)>』
と、高額シャンパンドンペリ(白)
モエシャンを入れてもらうことに。
レジに行くと、Fさんが
『流川~。やったじゃん!今ねお前、現ナンバー1だよ♪ 』
流川『え?? 自分で計算した時は差額違いました^^; ほんとうですか!?』
Fさん『うん♪俺も二回は計算したからね♪ 今からラストオーダー聞きに回るからその時に何も出なければそのまま流川がナンバー1だ!!
なんかラストでも出す予定ね??』
流川『えーーー。ナンバー1なんだw あの。。。もう手は出し尽くしちゃいました^^;』
Fさん『じゃあそのまま踏ん張るしかないな!!』
流川『頑張ります^^;』
って。
プレッシャーやばいw
(ラストオーダーとは・・・・・文字通り、別料金の飲物を最後にオーダーできる。しかし、だれが何をオーダーしたかはホスト同士知らない。なので今ライバル視しているホストがさらに何をオーダー
するか考えながらオーダーしなければ勝てない。)
と、それをおばさまに伝え。
プレッシャーを抱える流川。
ラストオーダーが終わり、
シャンパンが出終わった。
(ほんとはココでシャンパンコールに行くんですが、高額シャンパンを入れてもらったという事で流川は免除wコールに参加しなくてよかった。)
俺、何位かな・・・・・・。
締日は最後にお客様がいる前でナンバー発表がある。
これもホストクラブの醍醐味だ。
司会はGさん。
『今回もご来店ありがとうございます。早速10月のナンバー5発表していきます!!!』
まずは
ナンバー5!!!
A!
流川(ドキドキ・・・・・こっからや。。。)
ナンバー4!!!
流川!!!
・・・・・・ナンバー落ちすぎw
ハァ^^;
そして、
ナンバー3!!!
代表Y!
ナンバー2!!!
総支配人S!
そして、
ナンバー1
支配人T!
やっぱ
すげーわ。
敗因は先にシャンパンを出し尽くしたこと。
ラストオーダーで
ドンペリ(黒)
ドンペリ(ピンク)
ブランデー

どれも流川が出したシャンパンよりも高額なやつを出してたみたいです^^;
Fさんによれば
『支配人たちも意地があるからね♪やるときはやるのよ♪』
ってことでした。
支配人の本気やばいわ
と思いながら。
帰ろうとした時。
支配人『流川もがんばったね~♪でも、俺に勝つにはまだまだがんばらないとだよ♪ 俺売り上げ上げるもん♪』
って。
どんだけ余裕があるねんw
悔しいけど・・・・・カッコいい。
次回。【Episode2 流川は天狗??】
Sの制裁
爆弾サイト
真性包茎
この三つをお送りします^^
こんなことあったな・・・・
この時期から私はホストとして夜に染まっていくんです。
お金が全てじゃない!っとか思ってましたけどねw
ですがぶっちゃけ、
ある程度はお金で解決できます。
それなりに覚悟はいるけど。
給料がほしくて何が悪い?
誰も悲しませてないのに、むしろ喜ばせてるのに何が悪い?
仕事をしてるだけなのに何が悪い?
私たちホストは一般的にイメージが悪いんです。
女性をお金として見てる。
嘘を平気で付く。
ぼったくり。
など、よく言われてました。
後、特にメンタルやられた言葉が
気になっていた女の子に
『あたしさ~ホストやってる男って無理。』
っていわれたときだったかなw
普段そんなこという子じゃなかったんですけど
酔っ払って電話口で言われショックだったの覚えてます。
次の日その子は覚えていなくて、
俺のこの気持ちはどうしようwって感じでした。
ですが、私は胸張ってホストしてましたって言えます。
だって、それが誰かの役に立ってるんだから。
誰かの笑顔のためにがんばる。
プライドも捨てます。
そのために嘘も付きます。
笑わせます。
それはお客様のためだから。
そして、その報酬で生活をする。
素敵じゃないですか??
コチラでブログもやっています^^
よろしければ遊びに来てください(*^^)v

