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13/7/26

趣味で広がる仲間の輪

Image by Olia Gozha

フライフィッシングという趣味を持ち始めたのは1990年代後半のころだったと記憶している。

当時、周りでフライフィッシングをやっている人がなく、一式買い揃えるまでにずいぶん悩み、思い切りが必要だった。 そしてレクチャーしてくれる人もなく参考書を片手に独学ではじめる。

1999年。 お客さん(自営業ですので)との会話で渓流デビューが決定した。

それまでは管理釣り場でしかフライフィッシングをやったことのない自分なだけに期待と不安がいっぱいだ。 しかし、この時渓流初心者の自分を優先させてくれてとてもうれしかったことを覚えている。 そして連れて行ってくれた方がご友人を紹介していただき釣り仲間がまた1人増えた。

2000年。自店のホームページを立ち上げる時に趣味のページも作ってみようと考え、地域で渓流釣りのホームページを持っている人を探してリンクのお願いをしたところ快く承諾していただいた。 これが後々沢山の仲間との出会いがはじまるきっかけになるとは思いもよらず・・・

知ってか知らずかリンクしていただいた方は地元在住(当時)であるルアーメーカーのフィールドテスターさんだった。 ルアーばかりではなくマルチに釣りをしている方で「フライやってますけど・・・」の自分を招き入れてくれた。 またそこに集う方々がまた快く仲間に入れてくれたのだ。フライマンと知りながらである。

ネット上のお付き合いからオフミ(オフラインミーティング)という場で実際にご対面。 ますます仲間意識が深くなっていった。 フライフィッシングに関しても、あるショップの方がこの仲間に居て初心者丸出しの自分にわからないことはなんでも教えてくれた。 ありがたいことだ。

このころ、SNSやブログといったものが存在していなかった。 そう、ホームページに付属していた掲示板で交流を深めていったのだ。 ホームページを持ちお互いリンクし合いリアルなお付き合いもできるようになるとやはり仲間が集ってワイワイやりたくなるのが自然。(?)  地元の大河で始まった冬季の釣り場でイベントをやろうと思ってしまったのは自分で・・・人との交流をテーマに釣り大会を開催したのだ。 これをきっかけに地元の釣り仲間がずいぶんと増えて個人的なお付き合いの幅もずいぶん広がった。  フライフィッシングだけでなくルアーフィッシングの仲間ももちろん増えたのは言うまでもない。

そして地元にフライショップが開店。 その店長はなんと過去に偶然渓流で出会った人だった。 どこでつながるか全くわからない世の中・・・ そのショップに通うようになるとまた自然と仲間が増えるもので今度はフライ仲間との交流が増えたのだ。 1人と出会うと数人をご紹介、そしていい出会いがあるのだ。 そして知り合いの知り合いは仲間同士だったりする。

フライフィッシングというお世辞にも広いといえないカテゴリーだけに仲間意識はお互い持っているようで、最近もいい出会いを求めてウロウロしている自分がいる気がする。 もちろんルアーフィッシングをはじめ釣りという大きいカテゴリーの中で。。。

今では地元の大河を中心に情報交換もSNSなどを通じてできるようになった。 しかしネット上だけのお付き合いだけではなく実際お会いして同じ趣味をして楽しむことができることが何よりうれしい。

たかが魚釣り、されど魚釣り。 『人と人をつなげてくれる自分の趣味。』 まだまだ趣味の仲間の輪が広がっていくことと信じている。  こういう形の出逢いが自分にはとても似合っているようだ。

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