top of page

17/3/27

厳しいオトナの世界の話

Image by Olia Gozha

以前 僕は地元のテニスサークルに入ってました

ある日 平日に会社の休みが取れた僕は 平日のテニスサークルに参加しました

普段参加する休日のサークルには 男性も女性もいるけれど 平日のサークルに参加しているのは 40代〜50代の主婦の方が多く 男は僕1人でした

30才になったばかりの僕は 参加されている主婦の方の呼び方に迷いました 「おばさん」と呼ぶのは気がひけるし 主婦だからと言って「奥さま」も変だし かなり迷いました

迷った挙句「お姉さん」と呼ぶことにしました

普段「お姉さん」と呼ばれる機会が少ないのか 主婦の方々は 僕に「お姉さん」と呼ばれると笑顔になりました そして 初参加の平日テニスサークルにも馴染み 和やかな雰囲気になってきました

そんな和やかになってきた頃 リーダー的存在の 言わば『お局さま』のような方が 僕に向かって こう言いました

「私たちのことを お姉さん って呼んでくれるけれど 私たちは あなたのお母さんに近い年齢なんだから お母さん って呼んで良いのよ♪」

とても雰囲気が良くなってきたし それならお言葉に甘えようと思い

「お母さん!」

と呼んだところ 今まで満面の笑みを浮かべていたお局さまは 一瞬にして鬼の形相に変わり

「ホントにお母さんって呼んだわね!!」

と僕に怒鳴りました

一瞬 テニスコートの中の時間が止まり ピーンと張り詰めた空気が立ち込めました そして数秒後 僕は身の危険を感じて反射的に

「すみませんでした」

と お局さまに深々と頭を下げました 

その後のテニスサークルは 全く楽しくなかったのを覚えています

よく世の中は理不尽だと聞いていたけれど こう言うことなんだなぁと 身にしみて感じました

オトナの世界は とても厳しい…


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page