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17/3/21

人生は時に不公平~35~

Image by Olia Gozha


新宿の喫茶店でレーベルの社長さんとお話をさせて頂く事になった。

社長「今日は来てくれてありがとう、とりあえず好きな頼んで。」

自分「ありがとうございます!(クリームソーダ800円もするよ高けぇ。。心の声)」

社長「ほんとに何でもいいのよ、経費で落とすから」

自分「じゃあクリームソーダで。(良かった。。心の声)」

社長「それで君達は何処までスケジュール決まってるの??」

自分「えっと大まかにですけど、一応年内は。」

社長「それは確定してるの?」

自分「いえ、まだ確定とまでは決まってません。」

社長「じゃあ、CD出して夏にツアー回りましょう!」

この時には既に6月にオムニバスの参加が決まって居て内心やべぇーと思いつつも内容次第では連続リリースも悪くないと思い、話を聞いてみようと思った。

自分「CDは何曲入りですか?」

社長「1曲よ。」

意味がわからなかった、1曲だけのCDなんて聞いた事ない、普通3曲だろうと、続けて社長が言った。

社長「1曲というのは、○○バンドと○○バンドと君達で3曲のシングルCDを作るのよ。」

自分「つまりその3バンドでツアーを回るのですか?」

社長「そうね、あとうちのレーベルから数バンド、他のバンドを集めて7バンド位で回るわ。」

夏に向けてこれはいい話だと思った。都内でしか活動出来てない自分達には活動の幅を広げる大チャンスだと思えた。

社長「もちろんレコーディングもプレスも流通も全部うちが持つし、雑誌の入稿、インタビューも組んでもらわ。」

自分「それは、凄い。でも2バンドさんは了承されてるんですか??」

社長「まだ言ってないけど、君達なら文句ないと思うわよ。」

自分「ちなみにツアーって何処回るんですか?」

社長「札幌~九州よ。」

自分「自分達、まだ都内でしかやった事ないんですけど、いきなりそんな大丈夫ですか?」

社長「問題ないわよ、ツアーでのホテル、ライブ費用、交通費も負担するし、経験していらっしゃい。」

正直、そこまでしてくれるとは思わなかった。

若手のバンドとしては凄い待遇だと思った。

そして、社長の一言で心を完全に持っていかれた。

社長「日程は過酷かもしれないけどツアーの合間にフェスとファイナルはEASTでやるわよ、それが終わったら3バンドで3マンやるわよ。」

自分「EASTでやれるんですか??やります。」

即決だった、半年ちょっとでEASTのステージ立てる。

興奮した、キャパ1000を超える場所でのライブ。

今はわからないがその後、業界のルールを知る事になる。

そして、すぐさまレコーディング、3バンドでの雑誌の対談ではじめましてする事になる。

対談する2バンドは面識もあり、自分達だけ面識がなかった。

正直怖かったが、年齢も近かったので打ち解けるのは早かった。

さらに、ツアーで何かを宣伝して回りたい。

色々と策略を練って先に繋げようと考えた。


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