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17/3/20

死ぬまで逃げ切ると心に決めている話

Image by Olia Gozha

時期は覚えている限り8歳位ということにしておく。

 

今回、どの様に誰に不当な性的犯罪行為をされたかは、ここでは記述しないことにする。

 

なぜどの様に誰に不当な性的犯罪行為をされたこと自体が重要でないのか。

第一に、それが今回書きたいこと、皆さんに知って欲しいことではないからだ。私の周りにいた大人達の監督責任、もっと言えば幼き私に不当な性的犯罪行為をした犯人を糾弾するつもりもない。

 

第二に、一時的な不当な性的搾取が、被害者の一番の苦しみではない。

本当の苦しみは、その後人生をかけて、それと向き合っていく終わりのない精神的な苦行、そこから生まれる本来なら言われもない不公平な戦いを強いられることであり、その苦しみや期間は現行の性的犯罪を犯した際の罪の重さと比較にすらならないからだ。

 

では、何を伝えたいのか。-不当な性的犯罪被害者の苦しみとは-

その代わり、ただただ、知って欲しい。

不当な性的犯罪を受けた被害者の本当の苦しみを。

 

私に不当な性的犯罪行為をしてきた男性達は、一見普通の人だった。

彼等は、誰かの父親であり、誰かの息子であり、誰かの彼氏であり、誰かの友人だったはずだ。

 

彼等が隠し持っていた「闇」、その「闇」に取り込まれてしまった傷は、心の底にダムで沈んでしまった街の残骸のように、誰にも知られず癒されず存在し続ける。

 

幼少期に歪んだままの男性観を見せつけられることは、人間関係を構築する際の大切な何かを完全に破壊してしまうような気がしている。その何かははっきりとはわからないが、幼き少女が一ミリの疑念を持たず大人に信頼の目を向ける時、その天真爛漫な瞳の輝きに私が失ってしまった何かを感じ取って胸が痛むのだ。

 

不当な性的犯罪行為の被害者として皆さんに問いかけたいこととは

街を歩き、制服姿の少女たちが弾けるようにお喋りに興じているのを見た時、私は神様に祈るわけでもなく「どうかどうか、この少女達が穢れなく女性になれますように。」と願わずにはいられない。

 

ショッピングセンターで一人でトイレに入っていく少女を見かけると、彼女がトイレを済ませ、彼女が母親と思しき人と一緒に歩き去るのを見送るまで、私は安心できない。

 

そして、少女達と多くを接する大人達にお願いしたい。

 

芽が出る前の花壇を守ってほしいと思う。

豊かな土を蹴散らし、柔らかな土の中で眠る種を、自分の為に掘り起こす男性達から守って欲しい。守られた種は、やがて時が来たら美しい花を咲かせ、その種子をまた、土に戻すのだから。それは、少女自身の喜びではなく、誰にでも恩恵がある健全な社会へつながっていくだろう。

 

あなたがスマホを見ている間に、彼等はターゲットを品定めしている。

大人達が幼児ポルノを必要悪と捉える陰で、彼等は闇を増大させる。

幼き少女を幼女と性的に呼び誰にも咎められない時、彼等は体の良い言い訳を得る。

 

終わりに-不当な性的犯罪被害者としての思い-

冒頭で、不当な性的な犯罪被害者の苦しみを知って欲しいと書いた。

しかし、実際書こうとすると、思いのほかに言葉にならなかった。

 

もし、私が不当な性的犯罪の被害者にならなければ、今見ている景色が、生きていることが何倍も輝いて見えているはずだ。

純粋に人を愛し尊敬しあい、信頼と性がきちんとワンピースとして心の中で繋がっているだろうと思う。性は美しいもので、尊いもの、そう思える当たり前の幸せを特別と思わずに、生きて行けただろう。それが、誰にでも与えられてしかるべき人生であるはずだ。

 

セラピーで話を聞いてもらおうとも、自助本を読み込もうとも、恋人が助けようとも、黒い影は、心の中の傷はどこまでも追いかけてくる。ふとした時に、心の水が底まで枯れかけた時、誰にも癒されない幼い自分が顔を出す。その影に捕まえられないように、その影に憑依されないように、私は人生をかけてどこまでも逃げ切って生きる。

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