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17/3/16

専業主婦を夢見た事務職OLが、夫婦で起業した話 その5

Image by Olia Gozha

今までとは違い、仕事にやりがいは一切求めません。




「楽しそうな仕事なのか?」よりも「楽そうな仕事なのか?」。


「キャリアアップはあるのか?」よりも「福利厚生がしっかりしてるか?」。




業界にはあまりこだわらず、


残業が少なくて営業や対面接客をしなくて済む


事務系の職種に焦点を絞ってエントリーをしていきました。






今回の転職活動は、大苦戦。




事務職の経験や資格も、自慢できる実績もなかったし、


前職をすぐに辞めてしまった理由をうまく説明するのがとにかく難しい。






「採用見送りのお知らせ」のメールが届く度に、


自分は世の中に必要とされない無価値の人間なんだと、傷つきました。




面接の出来が最悪で、仕事中の彼に電話しちゃうくらい、


当時の私には余裕がありませんでした。






でも、あの時ふてくされて諦めなくて良かった。




半年かけてやっと、内定をもらうことができました。


しかも、残業なし・休日出勤なし・福利厚生完備の事務職での採用!




私の両親も、彼も、とても喜んでくれました。


私も、肩の荷が下りて一安心。


当時、25歳を迎える頃でした。







来店型の保険代理店での営業事務職として、


2011年1月から新しい会社で働き始めました。




書類整理や電話対応・お客様のお茶出し、


データ入力や営業スタッフさんのフォローが主な仕事です。




保険を勉強したり社内システムの使い方を覚えたり、


最初は苦労することも多かったけれど、


基本的に自分のペースで仕事ができたし、


本当に定時で帰れたことが何より感動で。




仕事が終わった後に買い物や飲み会に普通に行けることが


今までなかったから、それだけでも本当に嬉しかったです。




お給料は決して高くないし、事務の仕事が好きなわけでもない。


だけど、プライベートの時間もしっかり取れて


長く働けそうなこの環境も悪くないな、と率直に思いました。




あとは、人にも恵まれていました。


営業さんは自分の仕事が忙しいから、事務スタッフに


そっけない態度を取る方も中にはいるんだけど、


「いつもありがとう」と気遣ってくれて仲良くしてくれる人たちに


囲まれていたように思います。




それから、ストレス発散も少しずつ上手になった。


嫌なことがあったら、その度彼に話すことでストレスを溜めないようにしたし、


仕事の悩みや不満は、信頼する上司や仲間に相談するようになりました。


気の知れたメンバーで、よく飲みに行って騒いだり。






周りの人が私に甘えさせてくれたのか、


他人に甘えてもいいんだと私自身が軟化したのか、


きっかけはどっちが先だったのかはよく分からないけど、


仕事もプライベートも楽しく過ごす日々を実現できました。






彼とも順調に交際が進み、


2012年に入籍、そして2013年に結婚式!!






仕事に100%満足はしてないけど、十分幸せで。


というか、仕事にやりがいは求めないと決めていたわけだし。




この生活がきっとこれからも続いていくんだろうと、そう思っていました。




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