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17/3/15

専業主婦を夢見た事務職OLが、夫婦で起業した話 その4

Image by Olia Gozha

今の旦那さんと出会ったのは、


私が心の病を患って休職をするタイミングでした。




知り合ってまだ間もなかったその距離感も、良かったのかもしれません。


とにかく彼には、仕事で悩んでいることを素直に話せたんです。


出会ったときからずっと変わらない優しさと誠実さに、安心してたんだと思う。




彼も偶然、最初に入社した人気業界の会社が超激務で、


しんどい思いをした経験があったから、


私の気持ちに寄り添って話を聞いてくれました。




そうして、付き合い始めるようになって、


これからのことも相談して、退職の決断も受け止めてくれました。






退職後しばらくはのんびり過ごしていたものの、


さすがに親も心配になって「そろそろ転職活動したら?」と私に声をかけます。




でも、そう簡単に前向きになれません。




働きたくない。


辛い思いはもうしたくない。


自分で自分の生き方を切り開こうとする向上心は、ありませんでした。




私は次第に、彼に依存するようになります。








「結婚して、養ってもらえばいい」


「パートでもしながら、ゆっくり次のことを考えればいい」




結婚を見据えて付き合い始めたから


彼と結婚できたらいいな、とは本気で思っていたけど、


内助の功で彼を支えたいとか、家事が得意だから完璧にこなしたいとか、


いわゆる専業主婦の適性は持ち合わせていなくてw




本音は、結婚することで「主婦」という肩書きや居場所が


手に入る安心感に逃げたくて仕方がなかった。






彼に思い切って打ち明けました。


このままもう就職はせず、ゆくゆくは結婚してパートでもしたい、と。






だけど、彼の答えはNO。




「結婚するとなると両親の目もあるし、ちゃんと働いていた方がいいんじゃないかな。」


「働けるうちに働いておいた方がいいと思う。」




そう言われて、あまりに正論すぎて、私は何も言い返せなかった。


結婚したいから、ご両親に心配されたくなかった。




だから、専業主婦に逃げる道を諦めました。


(当時はまだまだ未練があったけどw)






彼に後押しされる形で、2度目の転職活動の始まり。


またリクルートスーツを引っ張り出しました。




つづく

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