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17/2/14

息子が不登校になったら、親父の悩みが解消した話その1

Image by Olia Gozha




小学校6年生の僕は学校の勉強が大嫌いでした。

毎日お母さんに「何でこんな勉強せなあかんの?」と質問ばかりしていました

中学生になった僕は、テストがあるたびに自分の成績が下がっていくのが

怖くなって、塾に通いはじめました。

するとどうでしょう、見る見る成績は上がり

テストがあるたびに、みんなから

「頭良い!!」と賞賛を浴びるようになり

優越感で良い気分でした。

しかしながら、テストが終わるとすっからかんに中身は

忘れてしまうため、実際は実力がともなっていません。

テストで点を取るための勉強だったため何も身について

いないのは本人が一番知っていました。

一回、周りからの評価が上がると、今度は成績が下がるのが

怖くて仕方がありません。

テスト前などは、かなり緊張するため精神的にきつい時期が続きます。

唯一の趣味は読書で、ガリ勉タイプの僕は

次第に、興味の無い学校での勉強に嫌悪感を抱き

やらされ感、報われない感に支配されていきます。

「何のためにこんな無駄なことやらなきゃいけないんだろう?」

答えのない、モヤモヤを抱えたまま、イヤイヤ高校時代をすごします。

大学の受験勉強は、学校を1ヶ月ほど丸ごと休んで、推薦で

合格をもらいました。

合格したときは、もう精神的にボロボロの燃え尽き感いっぱいでしたが

「もう、嫌な無駄な勉強をしなくて良い!大学生になったらのんびりすごそう。」

そう思って、入学したのですが

大学に入ってからのほうが勉強は異常に進むのが早く

もはやみんなについていく心の余力は残っていませんでした

夏前には大学を辞めました。

「もう無理だ。」

初めて、こころの叫びに耳を向けました。

とにかく逃げなきゃ。

世間という列車から・・・。

初めて僕は自分の意志でみんなと違う行動を実行しました。

それは、とりあえずこころの声に従って

嫌なことから「逃げる」ことでした。

しばらくの間、みんなとちがう道を歩みだした自分が

置いてきぼりにされ、不安でいっぱいでした。

月日は流れ

僕も、社会人になりました

本が好きで、本ばかり読んで学生時代をすごしてきた僕は

人とのコミュニケーションが苦手でしたが

自分でそのことにまだ気がついていませんでした。

どうせ働くなら、お給料の良い会社に入りたい

そう思って、全く向いていない旅行会社の

営業の仕事に就いたのですが

対人関係が苦手な上に、大の恥ずかしがりや

人前での、プレゼンテーションや商品説明など

本当に毎日困難の連続でした。

毎日、胃が痛くなりどんどん人に会うのも億劫になり

とうとう対人恐怖症になりました。

そこから、転職人生が始まりました。

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Image by Jukka Aalho

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