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17/2/13

介護嫁のぼっけえ毎日 生還

Image by Olia Gozha


術後1日目の午後、人工呼吸器が外れ、ICUから個室に戻ってきました。

声をかけると、しっかり目を開けて

熊さん「ありがとう・・・よう・・・」

と私の手を握りしめました。

なつこ「おとうさん!喋れるん?声が出せるんじゃな!」

と感動したのもつかの間


ハアハアと荒い息づかいの合間、合間に、喋るわ喋るわ

熊さん「手術室に入る廊下が長こうて、このまま火葬場に運ばれる気がしたで!」

熊さん「この先生は、ワシが年寄りじゃけぇ、失敗して死んでもよかろうと思うて手術したんじゃ」

仕事が終わって面会に来た太郎に

熊さん「おかあさんがおらんかったら、おじいちゃんは死んどったんじゃ。おかあさんには、この1ヶ月ホンマに世話になったんじゃ」

こら!助けてくれた先生に失礼なこと言うなよ!

私が世話したのは、この1ヶ月だけかよ!もう何十年も面倒みてやってるだろうが!

と、いつものように心でツッコミを入れている私。

なつこ「おとうさん!しんどくなるからもう喋らん方がええよ」

熊太郎、生還!緊張の糸が切れて本当にホッとしました。今夜は私も眠れそうです。

ただ・・・まだ生きるのね・・・と思ってしまったのも本当です。


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