へっぽこ看護師体験記のまとめ&新作の実話です★
第1話 貞子事件
その日は夜勤でした。
2人夜勤で、パソコンを見ながらカルテのチェックをしていました。
みんな寝てるはずなのに、何か感じる熱い視線!!
振り返っても誰もいない。
でも視線を感じる!!
ステーションの端の下をみると、
黒髪をたらした患者さんの顔が、にょこり。
さだこーーだ!
声にならない驚き!
おどろいてはいかない場合だ!
シュッとすごい速さで、ほふく前進して病棟から逃げていくところをまじダッシュで確保しました。
確かこの人、寝たきりで、ベットから降りたらナースコールがなるセンサーを置いてたはず…
★夜勤は体験盛りだくさんです_(┐「ε:)_
第2話 昼夜変身
昼と夜の顔って違うと言いますが、アフター5は違うのよ(о´∀`о)ってこととは違います。
(ネタが古くてすいません…)
よーくあるのですが知らない慣れない環境で夜になると、不安&情緒不安定になる方が多いんですね。
小さい頃に、おじいちゃんちに泊まる、1人でも大丈夫と言っても夜になってママ〜と言うのと似てますね。
その一例です。
翌日に手術を受けて、とっても可愛歩く姿もしゃんとして、受け答えもしっかりしたおばあちゃんが入院してきました。
大部屋だったので、お部屋の皆さんに「失礼します。ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、よろしくお願い致します。」
と丁寧に話されてました
まるで、その後のことを予知するように…
私はその日は準夜勤と言って17時から翌日1時までの勤務に入りました。無事に消灯をすませ、カルテ確認をして巡回に回ろうとしていた時に、おばあちゃんの部屋の患者さんが息を切らせて走ってきました。
「あのおばあちゃん、変になってますよ!」
部屋に走っていくと
「キェーーー!!チェストーーー!!」
の叫び声!
部屋にはおばあちゃんの物が散乱!
取り押さえようとすると、想像もできないくらいの力で吹き飛ばされました。
コンビの先輩に当直医を呼んでもらい、先生が来るまで、先輩とおばあちゃんを個室に移動させとにかく怪我をさせないように、他の患者さんに迷惑をかけないように、二人掛かりで押さえていました。
当直の先生はあまりの変わりように躊躇
「先生早く指示をーー!」
と私が言って、鎮静の注射の指示が出ました。即座に使って、しばらくしても効果なし。
少しでも抑えるを離すと壁に繰り返し体当り。
緊急性もないし、これでは明日の手術をしても夜間が危険ということで、
家族の同意を得て午前2時に退院されました。
★本当に昼と夜との顔は違います(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
第3話 夜勤ブーブーの件
夜勤をやるのには昼間寝て出てきます。
昼間寝ていても、やっぱり人間が寝ている時には、眠い(*´Д`*)
巡回で熟睡してる患者さんを見てると、羨望の眼差しで、寝てーーって痛感していました。
夜勤は交代を取りつつ、カルテチェック、薬品チェック、蓄尿(おしっこをためてはかるやつ)、点滴の切り替えなどなど、めじろ押しですが、
夜勤で私がきついのが3時からで始めるお腹の張りです>* ))))><
職員用トイレにこもって、
ぶぶぶーーーっ
としても、またすぐお腹が張る。
患者さんのラウンド中も部屋では我慢して廊下で
ぶぶぶーーーっ
1番きついのは体位変換の時にお腹に力が入り、ぶぶぶー。個室の時は放屁して、大部屋の時は最大限にお尻を占める!
お腹の張りのおなら気づかれない作戦は完璧だと確信してましたが…朝ごはんの配膳中に
「今日のおなら元気なかったじゃん」
などのご意見が。
廊下に放屁の音が響き分かってたんですね〜(*´Д`*)
★バレバレ_(:3 」∠)_
誰か夜勤でお腹が張る人いませんか〜??
第4話 フリスビー事件
私の病棟ではステロイドといったお薬を使っている方が多いところでした。
時々ステロイドの効果がイマイチだな〜ってときに行うのが…
ステロイドパルス療法です。
ステロイドをドーンと短期間大量に入れて病気をたたくというものです。
(へっぽこなんで内容あいまいなので、ご存知の方は補足お願いします)
その時副作用で出てくるのが、私の経験上、精神的にテンションが、だだあがりな人が多かったんです。
ある日清楚で上品な女性が旦那さんに連れられて入院されてきました。とても丁寧で受け答えもおしとやか、その清楚さを爪の垢を煎じたいくらいでした。その方はパルス療法目的で入院されてきました。きっとこの人は清楚なレディだし、大丈夫なんだろうなと思ってました。
パルス療法を始めて1日目はやたら話すかなくらいで、ちょっと要注意でみてました。
2日目、事件が…(>人<;)
わずかに開く病室の窓から物を投げ始めてるではないですか!!
「こんにゃろーーーW(`0`)W」という大声とともに。旦那さんの制止を振り切り、
最終的には病室の絵をナイススローで、フリスビーのように飛んでいきましたとさ。
下は中庭で人がいなくて幸いでしたが、高層階から投げられたもの。特に絵が1番遠くに飛んでました。絵も額縁もご想像通りです_(:3 」∠)_
★治療の副作用って色々ありますよね_(┐「ε:)_
第5話 洗っても洗っても!
ある方が入院して来ました。
頭はアトムのように固まっており顔も体もかっちかち!
病室に行くとあまりの匂いで換気扇も役目を話してなかったです(*´Д`*)
20年?以上引きこもりで、部屋を久しぶりに行ったら(そこまで会わなかったのでしょうか)、このようになってたから病院に連れて来たら即入院となったのですが、
これはなんの病気??
とのことですが
【あかつき病】
長年の角質がかたまって剥がれなくなっちゃったことです。
ここからはあまり気持ち悪くなることもあるので、ご注意して読んでいただくか&ご遠慮くださいm(__)m
ほとんど動かなかったせいか体もカチカチ&スポンジ状、精神状態もよろしくなくぶつぶつ独り言を言うか叫んでました。
とにかく垢をどうにかすべく先生の診察に立ち会いましたが、垢という垢にダニ?ぴょんぴょん跳ねる虫?が住み着いていたのでとにかくお風呂でふやかしてはさみとやすりでまず表面を削ろうとなりました。
消毒のためヒビテンを少々入れヒビテン浴で、
しばらくつけているとなんだかんだういてくるではないですか!!!
本人とは意思疎通がとれないので、とにかくナイロンタワシなんて太刀打ちできないので浴槽から上がったらやすりと、スポンジ状のところは先生がちょきちょき。1日分の力を使い果たすように先生と汗だくになりながら1回分で45リットルの袋がどっさりと、続けること1週間かなり表情も見られるくらいになって来ました(●´ω`●)
しかーし、精神状態は悪くひとりごとぶつぶつ、奇声を発して暴れる。糞尿をへやにぶちまけると行った行為が続いたので、スポンジ状のあかが一通り取れたら、精神科に送られていきました。
★垢をなめると大変ですね…
第6話 組長許可は取ってありますぜ!!
今回はとても短編ですが、よろしくお願いしますm(__)m
入院患者さんで大抵、夜や、術後、高齢の方、薬の影響で、不穏(暴れたり、大声をあげたり、暴力を振るうなど)の状態になる人が多いので、不穏時の医師の指示をもからってますʕ•ᴥ•ʔ
だいたいがセレネース、アタラックスPなどの神経の高ぶりを抑えてくれる注射の指示をもらいます。興奮してたら薬飲んでくれませんからね(*´Д`*)
とある日、車椅子で素敵な初老の紳士が入院してきました。いい人そうなんですが、色々と神経質なところもあって、先輩が夜が怖いかもと先生に不穏時の指示をもらっときました。
入院してちょっと経って私が夜勤の日、
「フォーン」
の遠吠えが聞こえてきました!
えっ!これは不穏な人がいる!声の方に行くと先日の紳士ではないですか!
ベットからは暴れ狂いながら落ちそうになり、先輩と抑えながら、不穏時の指示で注射をする時、
紳士からの一言
「このヒロポンは、どこの組のものだ?」
はい?もしや、そっちのかた??
とにかく混乱せずに落ち着かせようと思い
「安心してくだせぇ、うちの組のものです!」
「それならよかった」
と注射をうたせてもらえまして、静かにお休みいただきました!
★色んな人生模様ってありますよね、見た目で判断するなんて、まだまだヒヨッコでした(*´-`)
第7話 No〜!!!!
検査のうちに
畜尿
というのがあります。
患者さんに、オシッコをカメに貯めてもらうのです。大体が24時間貯めてもらって、どれくらいの尿量か、タンパクや糖が出てないか濃度はどうかもろもろ調べて、破棄してます。
大体夜間帯にカートにカメをのせて、新しいものに交換して行きます。
しかし、これが10個以上になると重いし、取りに回るのも大変ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
揺れてもオシッコがこぼれないようなスピードで!
んで、調べ終わったらオシッコを大きいトイレ?に破棄して行きます!!
ある日、夜勤でオシッコを調べ終わった時、眠くて意識もうろうとしながら、ペアの人から受け取っては受け取ってはながしを繰り返してました。
受け取ったその時!!
はい!カメは落ち、カメが他のにも当たり、一面オシッコの海……
No!!!!
エプロンに手袋、マスクはしてましたが足もズボンもビッチョリ、ペアのお局さんは怒り心頭\\\٩(๑`^´๑)۶////
幸いお局は靴だけ被害、さっさと消毒シートでさっさか「あんたが、やったんだから、後はよろしく」の言葉と共に去って行きました。
私の被害は、靴、靴下、ズボン…
とにかく尿の海を片付けねばと、カメを洗い、モップで拭きまくって拭きまくって片付けました_(:3 」∠)_
私の被害はとにかくズボンと靴下を脱いで、病棟の予備であったスカートタイプの白衣に着替えました。ストッキング??そんなものは持ってなかったので素足。
靴は除菌シートで外側を拭きまくり、内側にもシートと紙シートを入れてなんとか汚れずにしました。
朝のバイタルチェックに回る回る部屋で、どうしたの?と聞かれても、オシッコですとは言えず休憩中にコーヒーをこぼしたとの苦肉の策。
ペアのお局さんは日勤さんに一切合切いいまくり、師長さんからは苦言をいただきました(><)
★あぁ、この白衣スカート短いし、スースーするし、靴は冷たいしで、次にカメを受け取る時には油断ならないと決意した日でした(*´Д`*)!!
第8話 祭りだよ!!
ここからは気持ち悪くなる方もいるので、以下の文を読む方は気をつけていただくから、ご遠慮下さいm(__)m
祭り…そうです。よく当たっちゃう人を「〜祭り」と呼んでいました。私がよく当たるのが!!!
うんこ祭り!!
そう!うんちでてんやわんやになることです。
特に夜間帯に多い!!
だいたい便秘の人が多くて下剤を飲むことが多いんですけど大概は朝に出る人が多いのですが、夜間の祭りに会うことが多いんです。
よくあるのが…
オムツから漏れてますから漏れてますから(>_<)
厳重にパットを当ててきちっとしても背中から脇から漏れている… これは寝ぼけて気持ち悪くなったところをかいて漏れてしまうパターン。
横シーツでシーツまではいかないといわず、そこまでで止まってくれていればいいものの、毛布で手を拭く、手すりにつかまる。これは序の口です( ̄∀ ̄)
下痢気味の人でどうしてもポータブルトイレに移動するとき間に合わず、
うんちを壁に向かって放射する人。
これは仕方ないですが毎回飛ばすので壁にビニールを貼りまくりましたが、上手でした。ビニールを飛び越えての噴射で慌ててナースコールを押そうとして、うんちのついた手でシーツを張って取ってくれたため、壁に、シーツに、ポータブルトイレに1人で格闘して、今度はどう漏れないか対策を考えてる間に退院されていきました。
最後に1番厄介なのが、
うんちを隠す。部屋中に擦り付けるです。
巡回に行って滑ったらうんちまみれの部屋。臭くて開けたらびっしり溜まったうんち。
素知らぬかわして、うんちしたオムツをそこらへんに投げ飛ばしておく。
どんだけなんだよ!っと
これが夜間帯に何回も当たると祭りです٩( ᐛ )و
★祭りが続く時には、心を無にしてしばらくはあたりませんようにと祈るばかりです.°(ಗдಗ。)°.
第9話 つるつるになりたいんです
ここからは気持ち悪くなる方もいるので、以下の文を読む方は気をつけていただくから、ご遠慮下さいm(__)m
クリニックに勤めていたこともあり、脱毛も行っていたところでした。
女性の脱毛などなど一般的で、男性でもひげや胸毛の脱毛に来る方も多かったです。
しかしある日の予約が
男性のあそこの脱毛。。
その日は私が担当日・・・
やってきた方はとても優しそうな童顔のかた
あらかじめ毛は剃ってきて下さいのお願いをしていましたので、きれいしてありました。
先生の指示を仰ぎ始めました。
「ぐ、ぐもう~~!!」
あそこだから、より一層痛いんだと思います。
冷や汗だらだらで我慢していたので、ここまでしてどうしてやるのかと尋ねてみました。
「どうしてここをやろうと思ったんですか?」
「全身の毛をなくして、つるつるになるのが目標なんです!」
「そういえばきれいですね」
「そうでしょう!やっとここまできれいにできたんです。ただどこも、ここをやってくれるところがなくて・・・。でも、電話したらここはやってくれるって言われて。本当につるつるになれます!」
1クール通い、男性は意気揚々として帰られていきました。