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17/2/10

うつ病は「服」を着替える大きなチャンス!

Image by Olia Gozha

 うつ病になるということは、今まで着てきた服が、もう体に合わなくなりましたよ、というお知らせです。その「服」とは、生き方であり、生活環境であり、付き合っている人々であり、仕事であり・・・ あなたを取り巻いている、あらゆるものです。


うつ病になった人はラッキーです。なぜなら、今まで無理矢理着ていた、自分の身体に合わない窮屈な服を脱ぎ捨てて、本当に着心地の良い、自分に似合う服に着替えるチャンスを与えられたからです。


着替えたいと思っていても、今まで着慣れた服を脱ぎ捨てて、自分が本当に着たい服を探すことは、ふつう、なかなか出来ないものです。生活環境や家庭、仕事など、多くのものが固く人を縛っているからです。でも、うつ病になったら、あなたは、一度、すべてを失います。働けなくなり、どこへも行けなくなり、先の予定はまったく立たなくなります。そのどん底では、「死」しか見えません。


でも、そのどん底で死を見つめた時こそ、人は本気で考えられるのです。

「もうあと数年しか生きられないとしたら、私が何か少しでも、この世の中に対して出来ることは何だろう・・・」と。


すべて失って、素っ裸にならなければ、自分の本当の姿を見ることは出来ない。自分の本当の姿を見つめなければ、自分が本当に着たい服、自分の身体に合う着心地の良い服、自分に似合う服は見つかりません。探しても新しい服が見つからない、という人は、まだ本当に素っ裸になっていないのです。世の中の価値観とか、自分自身に対する過小評価とか、誰かの忠告とか、そういうものに縛られているのです。


そういう縛りを解くことができるのは、あなた自身だけです。そして、新しい服を探し出して身にまとう作業も、あなたにしかできません。もし他の人がやったら、それは、今まで着ていた古い服と同じ、人から無理矢理着せられた服を着ることになってしまいます。


 一度、新しい服を着たら、症状は必ず改善してゆきます。生きる意味が分かり、力が湧いてきます。そうすれば、症状が多少残っていても、薬が減らなくても、あまり気にならなくなります。たとえ、一生、多かれ少なかれうつ病の症状とともに生きることになったとしても、それを不幸だとは思わなくなります。


自分に合った服を身にまとうということは、それほど幸せなことなのです。

その上、今までより、ずっと世の中の役に立つ人間になれます。

だから、私は思います。うつ病は「治す」ものではなく、「本来の自分と出会うためのチャンス」だと。

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