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17/2/9

【3話】「ピザください。トッピングは無しで。」ピザ屋が運ぶと驚愕の事実が。

Image by Olia Gozha

家に帰ると、よく1,000円札が置いてあった。


  プルルルル(電話の音)

ピザ屋「はい。○○ピザ屋です。」

「ピザを1枚ください。トッピングはなしで。」

ピザ屋「わかりました。30分ほどで着きます!お待ちくださいませ!!」

              

  ピンポーン(家のチャイムの音)


「はーーい!」

「ピザお待ちどうさまです!え?!!!(驚き)」

「はい、1,000円です。」

「キョロキョロ(誰かほかにいないのかな?)はい。丁度ですね。ありがとうございました。」

これは、私が小学生のころの話。

私が小学生のころは、母は昼には家を出て、そこから夜中まで働いていた。

私はというと、朝に学校へ行き、夕方に帰ってきていた。

なので、ほとんど会わなかった。


会えるときは、朝か休みの日だけ。

それでも、ほとんど寝ている姿をみるばかりであった。


そんな私の夜ご飯なのだが、

1,000円が机に置いてあり、それでピザを頼んだり、

吉野家の牛丼を食べて過ごしたり、マクドナルドのハンバーガーを食べていた。


もちろん、何かを買ってきてくれていることもあり、

そういう時は、コンビ二の弁当や、

簡単に作れるカレー、シチュー、オムライスの材料が冷蔵庫に入っていた。


私としては、トッピングなしのピザがお気に入りだった。

安いし、おいしいし、1枚食べたらおなかいっぱいになるからであった。


おそらく、ピザ屋さん的にはびびったのではなかろうか。

というか、驚かれていた。

夜ピザを配達した先が小学生しかいないなんて(笑)

一応気にしいな小学生なので、

まるで親が部屋にいるかのような演技をすることもあった(笑)


中学生まで朝ごはんを食べなかったり、

一時期祖母に預けられていたころは、毎日出前のうどんしか食べなかったり、

かなりの偏食(変食ともいえる?)。


小さいころからご飯を作っていたので、今は不自由なく作れていることとか、

手作りのご飯のありがたみは、このころの経験のおかげである。

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Image by Jukka Aalho

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