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17/1/22

フランス人に教えてもらった、人生を豊にする超本質的な2つの習慣(その2)

Image by Olia Gozha

「Bonjour à tous!」


あなたは幸せですか?


こんにちは。

福元こころです。


今日は、私がフランス留学で、フランス人達の素の生活から教わった、

人生を豊かにする超本質的な習慣(その2)をご紹介します。




フランスでの絶対的マナー

前回のその1で、たとえ知らない相手とでも目が合ったら「Bonjour」と挨拶する事をお伝えしました。


しかし、その際にもう一つだけ絶対的なマナーがあります。


それは・・・



にこっと微笑むこと!



「え?あの・・・知らない人にでもですか?」

「はい。目が合ってしまったら、微笑んで下さい。」



最初は慣れないマナーでした・・・



買い物をした際や、バスに乗る時など、対面で会う人なら挨拶ついでににこっとする事はできます。


しかし、単に道ですれ違いざまに、たまたま目が合った(合ってしまった)

その瞬間に


にこっ!


これ、結構難しかったです。


そして、なにより恥ずかしかった・・・


なぜなら、日本には、知らない人と目があっても、にこっと微笑む習慣がないから。


むしろ、「なにこの人・・・キモっ!」ですよね(汗)




笑顔に関する日本人の誤解



実は、日本人が「にこっ」と笑えないのは、習慣だけではないと思います。


それは、グローバル化が進む一方で、日本人の英語能力の低さが話題になりました。


そんな時によく言われたのが、


ジャパニーズスマイル


そう。

分からない事を笑ってごまかす。


この行動(仕草)が、外国人に不快感を与えていました。




そして、なぜか”分からないこと”を「分からない」と言えないのが日本人。


これは、フランス留学中にものすごい感じました。

間違うことを恐れているのでしょうね・・・



なぜ人は笑うのか?


そもそも、人はなぜ笑うのでしょうか?


私の体験談をちょっとご紹介します。



留学には、様々な手続きが必要です。

つまり、最初の頃は、役所に出向く事が多くあります。


欧米の人のサービスは、日本ほどよくないのはみなさんもご存知だと思います。

フランスも、そんな感じでした。


そして、役所には、私たちのような外国人留学生も多い上、もちろん、フランス人も沢山やって来ます。


いつ行っても、常に長蛇の列。


受付も、各担当窓口も、係員は超無愛想。

みるからに、機嫌がよろしくない感じなのです。



その中でも、私はいつも「この人だけには当たりたくない」という、とびっきり無愛想な人に当たってしまうのです。


「B..B..Bonjour mada...me...ゴニョゴニョ」

「Bonjour...(無言)」

「(ひぃ〜怖い、どうしよー涙)」


相手は見るからに『言葉が通じない外国人が来たわ。やれやれ』という感じなのです。


そんなある日・・・


いつもの様に手続きで、役所に出向きました。

やはり、この人にだけは当たりたくない!という人に当たってしまいました。


「(きゃー、今回も!なんてツイてないんだろう。あはは〜)」

そんな心境で、カウンターへ向かいました。


すると・・・


あれ?なんか顔が優しくなったぞ!



笑顔は伝染する!



よく、犬に恐怖心を抱いたまま近づくと、犬も怖がって吠えると言います。


これは、対人間でも同じ事。


相手がリラックスして笑顔でいると、その波動は伝染するんです。


確かに当時の私は、窓口のフランス人とまともな会話もできない程の語学力でした。

それを自分で「笑っちゃうくらい」受け入れる事ができた時、自然と笑みが溢れました。


分からない事を笑って誤摩化すジャパニーズスマイルではありましたが、

なぜか、笑った方が親切にされました(笑)


そして、後にフランス人にこのエピソードを話した時に、言われた事があります。


それは

「日本人は真面目であまり笑わない印象がある。だから、もっと笑った方がいい」


朝、通学途中に、道の反対側から歩いて来るおじいちゃん。

超ニコニコ顔で「おはよう、お嬢さん。今日素敵な1日を」って言ってくれます。


もちろん、知らない人です(笑)


でも、気がつくと、私も超ニコニコ顔で「あなたもね」と答えていました。


すっごい気分がいいんです♡


そう!笑顔には、相手も自分も気分よくさせる力があるんです!



幸福だから笑うのではない


私が大好きな、フランスの哲学者、アランの「幸福論」にある一説。


Lorsque le petit enfant rit pour la première fois, son rire n'exprime rien du tout ; il ne rit pas parce qu'il est heureux ; je dirais plutôt qu'il est heureux parce qu'il rit ; il a du plaisir à rire, comme il en a à manger ; mais il faut d'abord qu'il mange.

赤ん坊が初めて笑う時、その笑いは何かを表現しているわけではない。幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ。赤ちゃんは笑うことを楽しむ。食べることを楽しむように。もちろん赤ちゃんはまず、食べなければいけない。



笑えば全てが解決するわけではありません。

しかし、笑うことによって、解決することがあるのも確かです。


人生を豊にする超本質的な習慣。

フランス人は、日常生活の中で「幸せ度」を無意識に上げているんですね。


自分の日常生活に、少しでも取り入れてみたら、きっと何かが変ってくるでしょう。


まずは身近な人に向かって、笑顔で挨拶してみましょう♪



では、また。


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