top of page

17/1/9

ニートで恋愛依存症だった自分がゲームで出逢った人を好きになり経営者になった話し11

Image by Olia Gozha

お店を買い取る!

経営者になる!

そう決めてからは目が回るような忙しい日が続いた。

やった事もない役所の手続きやら、書いた事もない事業計画書の政策、お金がないのでスタッフの委託契約書も全て見よう見まねで自分で政策した。それこそ恥ずかしい話し、パソコンのエクセルやワードすら使い方が分からず、そこからの勉強だった。

スタッフの人達1人1人にも頭を下げて協力を求めた。

幸いスタッフは全員力を貸してくれる事になり誰1人辞める人が居なかったのが本当に心強かった。

ある程度契約等の手続きが終わり、後10日でオーナー交代となった日、来月のスタッフのシフト表を確認していると、現オーナーの出勤が0日になっていた…。

「えっ?」

どう言う事か聞いてみると…

私は失敗したオーナーで、新しいオーナーとして生き生きと輝いてる青木さんを見ながら仕事するのは、やっぱり辛いので後10日で辞めます。

と言われた。

頭が真っ白になって怒りが込み上げてきた。

今まで彼女が大変だった時、休みも返上して時には仕事が終わり家に着いた瞬間に、お客さんが来たから戻って来いと言われ、この半年誰よりも彼女を支えて来た自信があった。

今、こんな1番不安な時に、そんな理由で辞めるなんてあんまりだと思った。

それでも私は怒りを抑えた、怒って文句を言ってる場合ではないのだ、オーナーは私なのだから。

あと10日で足りない日数分のスタッフを確保しなければいけないのだ。

当然、私には名古屋にもリラクゼーション業界にも頼めるような友人も知り合いもいるはずない。

私は今まで、この店にいて辞めていったスタッフに手当たり次第連絡をとった。

何とか来月だけならと言ってくれるスタッフが見つかってホッとした。

それが終われば今度は現オーナーのお客さんの引き継ぎをしなければ行けないと思った。

私のマッサージでお客さんを納得させれなければオーナーを指名していたお客さんは全員来店しなくなるだろう。

お金にすると、とんでもない損失になる。

でも現オーナーは業界歴16年の大ベテラン!

誰もが認めるほど腕の良いマッサージ師だった。

私は業界半年の…

考えるのは辞めよう。

腕でかなう相手ではなかった。

私は私のサービスで認めてもらうしかないのだ。

そして、その日から地獄のような引き継ぎが始まった。

どのお客さんも、あんたで大丈夫?と言う目で見てくる。

露骨に「オーナーやるからにはうまいんでしょ?」と言ってくる人もいた。

プレッシャーに押し潰されそうだった。

半年だから…そんな言い訳が通用するはずもない。

結局、私の力で引き止めれたのは半分だった。

半分でも良くやった!自分を褒めた。

しかし、その代償に左の親指を完全に痛めてしまった。

こんな大事な時に!!!

自分の不甲斐なさに涙が出た。

それでもオーナーになった以上、今この大事な時に揉めませんとか言ってはいられなかった。

どうしたらいいのか…。

私は前オーナーの言葉を思い出した。

「手を痛めた時が上手くなる時なんだよ」

言われた時は意味がよくわからなかったけど、

どう揉めば痛めた指を使わずに揉めるのか試行錯誤を重ねた。

指ではなく膝に全神経を集中させる時間を増やしてみた。

膝での施術が格段に上手くなった。

こう言う事か…。

私は少し成長した気がした。






←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page