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17/1/9

ニートで恋愛依存症だった自分がゲームで出逢った人を好きになり経営者になった話し8

Image by Olia Gozha

オーナー「じゃぁ次に来たお客様を揉んでみて」

えええええええ!

いきなりだった。

ドキドキしながら待っていると来た!

インターネットに予約が入ったのだ。

女性のお客さんだ!

女性なら私でも…と言うぬるい考えは、女性客を見た瞬間に消し飛んだ。

格闘技をしていると言うプロレスラーのような女性だった。

緊張をひたすら隠し、女性のお客さんを揉み始めた。

私「お仕事帰りですか?」

お客さん「個人情報なんで」

私「……」

私「力加減は大丈夫ですか?」

お客さん「撫でてるの?」

私「……」

横でオーナーがチェンジすると言う合図を仕切りに出していた。

私は首を横に振った。

あの辛かった日を思い出せばなんて事ない。

もう逃げない!

自立する為に頑張るって決めたんだ!

とにかく、自分の体力全部使い果してもいいから満足させたい、そんな思いで必死に揉んだ。

そして60分揉み終わった時、お客さんが

「お姉さんうまいって訳じゃないけど、全力でやってくれてるのは伝わったし会話が上手で癒されたわ!」

横でオーナーがガッツポーズをしていた。

試験は合格。

次の日から歩合給が貰える事になった。

給料が出るようになっても毎日練習は欠かさずやった。

親指はいつも腫れていて、ボールペンすら持てなかった。

それから1ヶ月、昼は飲食店でバイト、夜はリラクゼーション店でバイト、帰りは夜中の0時を回る事も多かった。

2ヶ月目位から指名のお客さんが来てくれるようになっていた。

同期でデビューした5人の中で指名がいたのは私だけだった。

3ヶ月になった頃には指名は30人を超えていた。

オーナーから昼の飲食店を辞めてマッサージ1本でやって欲しいとお願いされた。

そして15万の最低保障を付けてくれた。

その頃、私は昼で8万、夜で6万位の稼ぎだった。

不安はあったが飲食店を辞めてリラクゼーションだけで食べて行く決意をした。

その事を彼にも伝えた。

彼から思わぬ言葉が返って来た。

彼「お前、変わったな…凄い頑張ってるじゃん

偉いな。」

涙が溢れた。

彼はとても優しい顔だった。

この頃から彼はゲームの話ししかしなかったのに仕事の話しをしてくれる用になった。

いつも気が向いたら会いに行くと言うスタンスだったのが、ちゃんと前もって約束をするようになり、会う回数も増えて行った。

仕事を休まない人だったけど、たまに調整して旅行にも連れて行ってくれるようになった。

全てが順調に進んでる気がしていた。





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