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あれ?ウン?…どした?…
午後から女性陣の入浴を、同僚のNさんと、かなりいいカンジ、良いテンポで進んでいたのだが、上がって来たFさんのお着替えがない…しっかりチェックして、お着せする順番にしてココに確かに…
Fさんは、大学病院で長年、バリバリお仕事されてた元看護婦長さん…一生結婚されずにお仕事ひと筋だったらしい…今は妹さんの家に身を寄せておられる…そしていつも妹さんが用意されるのか、とてもお洒落な下着を着けられている…今日も紫色のレースが施された、かなり色っぽいやつ…
肩にタオルをかけただけの姿で、不機嫌そうにベンチに座るFさんに、私はかなり焦って回りを見回すのだが、何処にもない~!
……
何か、妙な物を目にした気が……
隣に座っているSさん…いつにも増して育っておられる様な…
『Sさ~ん!ちょっと見せて~!』
Sさんのトレーナー、Tシャツの下、ビングのFさんのセーターが!…そしてその下は…現れましたぁ~!肩紐片方だけ引っかかってる紫ブラ!それに引っかかってる紫バンティ~~~~!
『私のよぅ~!私の~!』と叫び続けるSさん…有無を言わさず、無情に剥ぎ取る私…
Sさん…きっとあんまり綺麗だから、着けて見たかったのよね…^_^;
ワカルヨ~!(笑)
ヘルパーの資格を取る為、実習で『特別養護老人ホーム』に行った事がある…認知症の進んだ方、寝たきりの方と初めて接して、かなり打ちのめされたのを覚えてる…
昼食の介助を命ぜられた私は、よだれかけの様なものをかけ、目を瞑って、身動ぎひとつしないおばあちゃんの担当に…目の前のトレーを見ると、白と、オレンジ色、グリーンの全て流動食の様なものが乗っていた…人によって、細かく刻んだもの、ほぼ原型の物とそれぞれ…どれも人の食べ物とは…
私はおそるおそる、スブーンでオレンジ色のそれを掬うと、寝ている様に見える、おばあちゃんの口元に持って行った…すると、目は瞑ったまま、いきなりカバッとその口は開き、オレンジのそれは消えた…喉を詰まらせては…と少しずつそれを繰り返すのに夢中になってた私に、ひとりのスタッフが『そんなに時間かけてたら、終わらないわよ!』と私からスブーンを取り上げ、凄い勢いで残りを詰め込み始めた…苦しくなったのか、口を開かなくなったおばあちゃん…すると…その鼻をいきなり摘まみ、口を開けたところに一気に流しこんだ…
絶句してる私に『これだけの人数、全て時間通りにやって行かないと回らないのよ!』
……ガーン(;□;)!!
そして、お隣で『うぅ~!うぅ!』と唸り、スタッフが持っているスブーンを振り払って怒っておられるおばあチャマが…
見ると骨と皮の様に痩せて、モハモハとわずかに残った白髪の髪が、生まれたてヒナの様に…ソシテ、歯を剥いて威嚇?『うぅ~!』
…と突然『キィ~!』と高い奇声を上げたられた…
思わず見ると、さっきとうって変わって、目はランラン、ゆだれが溢れてきて、こんなに嬉しい事はない!という顔で、テーブルを叩き始めた…
その目線の先には…
かなりのイケメンスタッフが、ゆっくりと近づいて来た…そ~ういう見極めは、出来ちゃうの?…(笑)
なんでも彼でないと怒りまくって、誰の言う事も聞かないんだそうだ…
『お待たせ~』と彼…ここはホストクラブか…(-_-メ)わっ!…オバアチャマ、なんかシナ作ってる?イヤ~ン…
ワタシモ…ショウライ…隆治君似のスタッフとか居っちゃったら…イヤ~ン!…(;^_^A…コワイ…
つづく…
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