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17/1/7

受験学(7)

Image by Olia Gozha

受験学(7)

 第六章


   私も十代の頃は、女子に心をときめかせたものだが、娘を持ち、受験指導をするようになって女子のドライさに驚かされることが多い。優秀な女子たちは

「自分より勉強ができない人とつきあうのはチョット・・・」

 と言う。もちろん、収入も一定以上でないとイヤだと言う。当たり前かもしれないが、男子には厳しい条件だ。

 実際、各種調査を見ると収入が低い男性は未婚率が6割にもなる。金持ちは、1割くらいしか独身はいない。どんな男子に女性が近づくかは、明らかだ。

   年収が低い男性ほど、未婚率が高いというリニア(直線的)な傾向が認められます。年収200万未満のワーキング・プア層では、未婚率は6割近くにもなります。収入が上がるにつれそれは下がっていき、年収800万超のリッチでは1割前後です。

 私の塾生で、優秀な子たちは自分に不都合な事実にも目をそむけない。勉強ができない子たちは、自分に都合の悪い話には耳をふさぎ、目をふさぐ。そして、にっちもさっちも行かなくなってからジタバタする。手遅れなのに。

 具体的に言うと、解けなかった問題があると優秀な子は当たり前のように見直し帳のようなものに書き写して復習する。ダメな子は答えだけを先生に尋ねて書き写したら、それで復習した気になる。ヒドイ子は、やりっ放しというわけ。

 私は注意をしない。10年以上かけて身についた習慣を直させるには10年かかる。手遅れなのだ。注意すると、言い訳や反論ばかり。そんなんだから訂正ができなかったわけ。

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