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13/5/9

中間テストで0点を取った科目を武器に、大学受験を突破した話(前篇)

Image by Olia Gozha

皆さんは、テストで0点…と聞いて何を思い浮かべるだろうか?

私の場合は真っ先に「のび太くん」が頭に浮かぶ。
0点、それはバカの象徴。と思う人は少なくないハズだ。

だが、私は今までの人生の中で3度、テストで0点を取ったことがある。

その内2回は小学校2年生の漢字の小テストで、内容は全て合っていたのだが
名前を書き忘れるという凡ミスをしていたせいで取った物なので、まぁ
駄目だなぁで片付く話としている(ちなみに先生が答案を配る中で
「お、名無しがおる」とつぶやいたのを聞いて「わーい名無しのごんべーやー」と
はやし立てておきながら、それが自分の答案だと知った時は死にたくなった)。

で、3度目の0点を取ったのが高校2年生、1学期の中間テストの時だった。
科目は物理。うちの高校は2年に上がった時点で文系・理系に分かれ、
理系の場合は化学の他にもう一つ、物理か生物を選択する必要があった。
「生物=昆虫=キモい」という理由だけで物理を選択した私を待っていたのは、
意味不明な世界そのものだった。

重力加速度とかgとかmとか張力とか、とにかく良く分からない単語が連発されて
意味分からない⇒授業についていけない⇒やる気が失せる⇒意味分からない
の負のスパイラルに陥った私は、しょっぱなから物理が嫌いになった。
さらに言うと、当時物理を教えてくれていた教師の授業がとびきり分かりにくかったというのも少なからず影響している。

で、そんな状態で迎えた初めての中間テスト。一応勉強はしてきたものの、
どれもあやふやな状態だったがまぁなんとかなるだろうという心構えだった。
(自慢するわけではないが、私が通っていた高校は県内では上位の進学校で、
中学時代もテストは上位に入っていたので、まぁ俺勉強できるし何とかなるだろうと
タカを括っていたわけだ)

配られる問題用紙。第一問を確認する。うん、よくわからん。
わからない問題は後回しにするのがセオリーだ。さて第二問。うん、よくわからん。
…という調子で、わからない問題をすっ飛ばしていった結果何が起こったかというと、

全ての問題がすっ飛んで行った。笑

要は、解ける問題が一つも無いわけだ。これには流石に私も焦った。
差し迫る終了時刻。思い出せない(ていうよりそもそも覚えてない)公式。空回りする頭。震えるペン先。

で、結局ロクな解答も書けず答案用紙は回収され、後日返ってきた結果が

「0点」

だった。中学時代は80点以下の点数を取っただけで冷や汗をかくような勉学生活を
送っていただけに、0点の答案を返却された時は焦るを通り越して爆笑した。

救いだったのは、そもそもそのテストの平均点が20点/100点という驚異の低さであり、
ほらーやっぱり難しかったんじゃないかと自分に弁明したのを覚えている。

ちなみにこのテスト、他にも0点を取った人間が2人いたようで、一人は同じ中学校の
出身者で、もう一人は初対面だったのだが、わざわざ隣のクラスから「君も0点だったんだって?」
と挨拶しに来てくれたのを覚えている。

はたから見ればバカ同盟である。

とにかく文字通り「0からのスタート」を切った物理学との付き合い。
この1年半後に、まさかその物理を一番の武器として大学受験に挑む事になるとは
その時は思いもしないのであった…。

後篇へ続く。


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