top of page

17/1/3

家族のコミュニケーション-その15  敬意のこもった接し方

Image by Olia Gozha

夫婦の間に何が生じているのでしょうか。

ノイローゼ気味のヒステリックな妻がいるとしましょう。

夫はその妻を持て余しています。

「うるさいのでほっとけ」と、話は聞いてくれません。

 

◆◆女性と男性の違い◆◆

自分の気持ち、感情について話して聞いてほしいと女性は思います。

話しを聞いてもらうだけで良い場合が多いです。

「良くわかると」「そう思うのは普通だよ」

「辛かったね」「話してくれてうれしいよ」

夫が辛抱強く耳を傾け、敬意のこもった話方をすること。

思いやりをもって親切に接してみる事は重要です。

 

男性は問題の解決策を示して、すぐに行動を促したいと思います。

「じゃあ、こうすればいいんじゃないか。」「簡単だよ。何で泣きわめくんだ」

「そんなことぐらいで煩わさないでよ」「くよくよ考えないで良いんだよ」

 

 

◆◆敬意のこもった話し方とは◆◆

配偶者の人格を尊重すること。

配偶者の尊厳を高く評価して、相手の気持ちを理解しようと努める事。

自分より目上の人には敬意を示しやすいものですが、

自分の配偶者にはなかなか、敬意が示せないという人は少なくありません。

言葉遣いが、ゾンザイであるならそれだけで敬意が欠けている事になります。

 

◆まずは言葉遣い

敬意を欠くと夫婦の雰囲気が緊張して、激しい口論が生じます。

口論を避けなければなりません。

この場合に言葉遣いに気をつけましょう。

相手の感情に配慮を払い、気持ちに理解を示す事。

みんなが言い争っているところで食べるごちそうよりは,

乾いた固いパンを和やかな雰囲気で食べるほうが良い」という言葉があります。

争いは避けて下さい。良い結果にはなりません。

 

敬意を抱くことは争わずに問題を解決することです。

 

 

◆◆配偶者が何かを言いたい場合◆◆

多くの人は耳を傾けるよりは、まずは話したがります。

「話を聞かないうちに返事をするな」と言う言葉があります。

そうです。聞くことに速くあるべきです。

 

ある妻の声

夫が自分の気持ちをなかなか話さないことに気づきました。

「夫が話し出すまで,辛抱強く待たなければなりません」と言います。

辛抱強さが本当の敬意になるのです。

 

 

◆人の考えをくみ上げる努力

 意見の分かれそうな事柄について話し合う必要があるなら,

自分も相手も穏やかな,くつろいだ気持ちでいる時に,

話を切り出すようにしましょう。

 

相手が話したがらない場合はどうでしょうか。

「人の考えは深い井戸の水のようだ。

しかし洞察力のある者はそれをくみ出すことができる」と述べられています。

急いで水を汲んで運ぼうとすると必ずこぼしてしまうでしょう。

同じように人の声を聴くときには、急いで聞き漏らさない事です。

じっくり聞くことが必要です。

この時に敬意が必要です。人の尊厳を認めて親切に丁寧に接するのです。

 

配偶者をせかして話させようとするなら,

相手を自己防衛、守勢に回ってしまいます。

その人の本当の気持ちを聞き出す機会を逃してしまう事になります。

ですから,優しく敬意をこめて尋ね,

自分の望むほど早く配偶者が気持ちを話してくれないとしても,

辛抱強く接してください。

 

配偶者が話す時には,

『聞くことに速く,語ることに遅く,憤ることに遅くあって』ください。

聞き上手な人は,その人の本当の声に耳を傾ける事です。

ですから単に耳だけでなく心から聞くと言うかその人の心を聞いて下さい。

 

配偶者が話す時には,相手の気持ちを理解するように努めましょう。

その聞き方いかんで,相手は感じ取る物があります。

どの程度敬意を払われているか―

あるいは,いないか―を感じ取るものです。

敬意を払われていると感じるなら、必ず話し合いはうまくいきます。

 

 

◆◆ 自分が何かを言いたい場合 ◆◆

何でも話さないと気が済まない人もいます。

問題があると、嫌味を言ったり、ののしったりするのが

常習的な習慣とすれば、どうでしょうか。

話さなければ治まらない人もいます。

 

◆敬意を持って話す努力

人に意見を述べる場合、

「どんなことにせよ築き上げるのに良いことば」を述べて,

「聞く人たちに恵みとなるように」しましょう。

 

配偶者と二人だけの時はより一層の敬意が必要です。

やってみましょう

配偶者と共に,時間を取って,話し合ってください。

決してぞんざいな言い方は避けます。

相手の目を見て、手を握って、愛情を注ぎこんで下さい。

出来れば話し合いの前に抱きしめてあげて下さい。

そうすれば、きっと気持ちがつながります。

 

◆個性の違いを認める

個性は一致しません。どんな努力しても一緒にはなりません。

それを認める事です。

一緒にしようとすると、問題が生じます。

無理に一緒にしようとして、敬意の欠けた対応になります。

 

ある妻の声

「私たち夫婦はいつも意見が異なりますが、

それを受け入れるように努力します。

結婚したのであって、配偶者の一部になったのではないので」

 

◆何が出来ますか

配偶者の良い点を考える限り書き出してみましょう。

それを具体的にほめ言葉にしてしてみましょう。

実際に相手に話してみましょう。

 

配偶者の方が上だと思ってみて下さい。

自分の自己主張よりも人の考え方の方が、

良い結果になることも多いと認めましょう。

 

 

 

つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page