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17/1/3

家族のコミュニケーション-その11 相手を傷つける話し方

Image by Olia Gozha

 

今回はご夫婦がいつもけなしあう傾向がある場合、

その関係を改善するために何が出来るかを考えましょう。

 

けなしあう話し方、とげのある話し方が“普通“のコミュニケーションだと

思っているご夫婦も少なくありません。

どうしてそんな話し方しかできないのでしょうか。

 

もっと改善したいと思いませんか。

 

◆◆なぜそうなるのか◆◆

 

◆家庭環境の影響

いつもとげのある話し方をしてきた環境は

きっと子供にも影響をもたらしています。

あなたの親は、人を馬鹿にしたような話し方をする方ですか。

もしそうなら、あなたもその影響を受けて育っていませんか。

 

「おい、何をグズグズしてるんだ。お前をいつもそうだな。

この役立たずが、“のろま”の“とんま”とはお前の事だ。」

と言った具合です。

 

そこまでは無いにしても、言葉遣いがゾンザイです。

ゾンザイとは言動が乱暴で礼を失しているさま。

不作法と言う意味のようです。

 

子供たちにもその不作法さ、失礼さ、

品の無さが学習されてしまいます。

 

家庭では品位を保ちましょう

 

 

◆娯楽の影響

映画やテレビのコメディー、バラエティー番組などは

人を笑わせるために、人をケナシたり、

人の欠点を誇張表現する場合が少なくありません。

人の失敗を笑いのネタにしてしまいます。

特定の人に恥をかかせて、それを見てみんなが笑います

 

現実的に交わりの席などでもそのような事はありませんか

人の失敗を大げさに話して笑いを取る人。いませんか。

まさかあなたではないでしょう。

 

◆文化の影響

国によっては「男とは頭を下げない」

などと言う考えの所もあります。

 

男の威厳は威圧的にふるまう事だと思っていますか

女性は役に立たないと思っていますか。

社会的な地位が低いと思っていませんか。

 

男女均等法を適用するまでもなく、

男女は均等に扱われるべきです。

まして、その人に関係なく一律に

男は優れている、女は劣っている。

と決めつけると間違った結論しかありません。

 

 

◆◆どうしましょうか◆◆

 

◆敬意を示しあっている夫婦を観察して学ぶ

お知り合いの中に模範となるようなご夫婦はいませんか

少し年配のご夫婦が良いかもしれません

自分たちの役割モデルになるようなご夫婦。

 

もう少し年を取ったら、あんな夫婦になりたいね。

と思うようなご夫婦がいれば学んで下さい。

 

会話の仕方、まなざし、しぐさなど。

出来ればそのご夫婦のご家庭に招いて頂き

自然の姿を見ることをお勧めします。

 

夫が良く動いていませんか。

コーヒーを入れたり、お皿を片づけたり、果物の皮をむいたり

夫の役割になっているでしょう。

 

妻はお友達とはなして、何もしません。

そう見えますが良い準備をしてもてなしの精神を示しています

 

夫は妻を支え、妻は夫を立てていませんか

夫婦は一体です。

 

 

◆人の尊厳を認めて、相手の感情を組み取る

自分の事ばかりに目が行くと相手の感情をくみ取るのが難しくなります。

相手はどう感じて、どう考えて、どんなことに傷つくのか。

そう見てみると相手の気持ちに沿った話し方が出来るようになります。

 

傷つける言い方ではなくどうすれば

もっと優しい言い方が出来るかを考えます。

 

相手を喜ばせましょう。

人の益を図って、自分の事だけに目を留めないようにしましょう

自分の事を必要以上に考えてしまったり、

自分はひとかどの者だと考えていると

人の尊厳は認められなくなります

 

 

◆結婚する前後の事を思い出す

婚約期間中はどのように過ごしましたか。

楽しい思い出が沢山あれば、

その思い出の一つ一つが宝石のように

きらめいてくれます。

結婚してからも新婚当時はわくわくすることが

沢山あったのではないでしょうか。

 

どんなことで一緒に笑いましたか。

どんな喜びや悲しみも支えあってきましたか。

 

昔の写真などを見ながらゆっくり考えてみましょう。

出来ればご夫婦でそうする時間を定期的に儲けましょう。

今でも良い絆を強めるための努力が出来ます。

何でも一緒にしましょう。お料理を一緒に作って

一緒に食べて、お酒も一緒に飲んで、

夫の好きな野球の実況放送も一緒にみましょう。

結婚前後はきっとそうなさったはずです。

 

もう一度同じことをやってみて下さい。

 

 

◆自分の気持ちを素直に話してみる

自分がどう感じているかを素直に話しましょう。

相手を責める話し方が習慣になっているなら、

まず自分の感情を吐露してみて下さい

 

きっと気分はかなり晴れてきます。

そうすると人を責める必要を感じないでしょう。

 

「あなたはいつも自分だけで決めてしまうんだから」と

相手を責めるのではなく

「前もって相談してね、私はさみしく感じるひとなの」

と言う方が良いかもしれません。

 

または良く話を聞いてくれる方に

自分の考えを聞いてもらって下さい。

そこでいろいろと分析が出来ます。

何が間違っているのか。

どうすればいいのかが分かってきますから、

どのように言葉を出せばよいかも分かります。

◆引き際を見極める

激しい口論になった時にも、

とことん相手を傷つけるまで突き進まない事です。

そうなってしまうとお互いの傷は深くなり、修復が難しくなります。

 

そのなる“前”に引きましょう。

どこに引き際を見極めるか。

これは、やはり人格の問題になります。

 

優しさや思いやり、憐みなどの柔らかい特質が役立ちます。

口論が激しくなりそうなら、その場を逃げましょう。

「逃げるのか」と背中で聞こえてもそうするのは知恵の道です。

 

口論が激しくなる“前“が重要です。

そこが見極めどころとなります。

口論が始まってからでは、なかなか引けなくなります。

 

 

◆◆結論◆◆

人を傷つける話し方は口の問題ではなく、心の問題です。

心を良いもので満たしましょう。

人の口からは心にある物が出てきます。

決してののしるような言葉を発しない決意が必要です。

 

ののしりの言葉とは

 

「わめき,ののしりのことばを……

あなた方から除き去りなさい」と聖書は述べています。

「わめき」と「ののしりのことば」が区別されているのはなぜでしょうか。

「わめき」の原語(ギリシャ語,クラウゲー)は,

大声を出すことを意味しています。

一方,「ののしりのことば」(ギリシャ語,ブラスフェーミア)は,

言葉の内容を指しています。

 

ののしりのことばは,大声で発せられるとは限りません。

悪意のある言葉や,相手の品位を傷つける言葉,

侮辱的な言葉であれば,小声で言ったとしても,

ののしりのことばなのです。

 

 

では良い話方を身につけましょう

品位を保ちましょう

人格を磨きましょう

 

粗野などうしようもない人にはならないようにしましょう

 

 

 

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